小説『ソードアート・オンライン〜『猛獣使い』の少年〜』
作者:クロコト()

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長ったらしくてすいませんでした。

今回で一応使い魔の森での冒険は一時休止。


いろいろとぶっ飛んだ奴が仲間になります。


では、お楽しみください。


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SIDEカイト



俺達が扉に吸い込まれて出た先は、小さな村の上だった。

空からのパラシュートなしのスカイダイビング。

幾ら≪圏内≫で死なないと分かっていても、非常に怖い。


「ぬわあぁぁぁぁぁ!?」


ズドーン!

マンガのように綺麗に人型に穴を開けてしまった。

「いたたた・・・・・ココは何処だ?」


おそらくまだ≪使い魔の森≫の中・・・・

現に第一層にこんな高い山は無い。・・・・・・はず。

「キュウ〜・・・・」

「あ、リオ。ごめん、忘れてた。」

すると俺の言葉が理解できたのか

「キュッ!?キュキュウ〜(泣)」

リオがつぶらな瞳に涙を浮かべた。

モンスターにはAIが搭載されている。

だが、それは高度なものではない。元々はモンスターのリオに対しても言えることだと思うのだが・・・・

「まぁ今はそんな事考えている場合じゃないか・・・・」

グゥ・・・・

俺の腹が鳴った。

「とりあえず飯が食いたい」

俺は店を探して村に足を踏み入れた。






















「うん。ココはいい村だ!」

料理はおいしい。道具や武器の種類も豊富。

そして何より非常に安い。

「ポーション一つ5コルって安すぎるだろ!」

流石に結晶アイテムまではそんな値段では無かったが、それでも外と比べると安かった。

「ココって非常に効率がいい・・・・?」

やばい・・・・・チートスペックだぞ、この狩場。

それとも・・・・・

「こうでもしないといけない理由があるのか?」

あの白いドームに到着するまでのモンスターも決して弱くは無かった。

むしろ強かったといってもいい。


ポーションがこんなに安いとなると、それほどまでにこれを使う状況があるということなのだろうか・・・・・?


「それ以前にココから出る方法を探さなくちゃな。」

俺は今ココで『生きて』いる。

俺の時間は俺のものだ。だが、無駄に時間を過ごす気は無い。

こうしている間にも俺の体は衰弱しているのだから。


「さて、さっさと行こうかね。」

俺はリオを頭に乗せて山を登り始めた。


































「キシャアァァァァァ!!!」

俺は今≪ロックリザード≫なるモンスターと戦っている。

「そりゃっ!」

俺は相手の隙を付いて攻撃した。


が、しかし。


ガキイィィィィン!!!

弾かれてしまった。

全身を岩で覆っているこいつは物凄く固いのだ。

「い、いてぇ・・・・!!」

衝撃のせいで手が痺れている――――気がする。

「キシャアァァァ!!」

尻尾を振り回して攻撃してきた。

当然、手が痺れている――気がしている――俺が防御できるわけも無く

「ぐふっ!」

わき腹に一発貰ってしまった。9割強あった体力ゲージが一気に8割弱まで減ってしまった。

硬いもので殴られたら痛いものだが、流石にそんな物理現象まで再現しなくても良いんじゃないか・・・・?

そう思えてならなかった。

「くそっ・・・・・・・硬すぎるだろ・・・・・」

幸い、関節も岩に覆われていて動きが遅いのでジックリやれば倒せない相手でもなかった。


だが問題は・・・・

「武器の耐久値・・・・だな」

先ほどの村で砥いでもらいはしたが、弾かれ続けて心配になる。

「『エネル』が折れたら俺逃げるしか無いじゃんよ・・・・・」

「キシャアァァァァ!!」

ドンッ!と、相手が飛び跳ねた。

「あっ!こいつ!腹が丸出しじゃねぇか!!」

≪ロックリザード≫の腹は岩に覆われておらず、柔らかそうな肉がしっかりと見えていた。

「喰らえぇぇぇぇ!!!」

俺は一点集中型剣技≪瞬迅槍≫を発動。

弱点であろう腹にめがけてはなった。

「カッ・・・・・」

パリーン。

≪ロックリザード≫はポリゴンの欠片になって散った。

「な、何とか倒せた。」

ドロップ品の一覧が出ると同時にレベルアップのファンファーレがなった。

「お!よっしゃぁ!」

これまでの戦闘で俺のレベルは15から18になっていた。


「いったいこいつらがどれだけのレベルなのかが知りたい。」

識別スキルでデータが見えないとなると少なくとも俺よりはレベルが上ということになる。


「一回町に戻るか・・・・」


俺が引き返そうとしたそのとき後ろから


「モオォォォォォ!」

と、全身を緑の毛に覆われた牛が突進してきた。

こいつの名前は≪ハーブバイソン≫。先ほどから俺の戦いが終わる度に現れている気がする

今までは武器の耐久値を心配して逃げていたが、

「だぁぁぁぁ!!めんどくせーなぁ!!」

俺も我慢の限界が来た。

俺は槍の柄の方を地面に刺し、刃が敵に向くように設置した。

「モオォォォ!」

アイツは一回何かにぶつからないと止まらない――実際に横にずれるだけで追ってこなくなった――ので

こうしておけば

「モ゛ッ・・・・!」

このように頭から突き刺さってくれるのだ。

しかしまさかこんなので死ぬとは・・・・

「雑魚過ぎないか?」

ドロップ品の一覧が出現。その中に気になるものがあった。

「『薬草牛の肉』・・・・?そのまんまじゃねぇか。」

ココに来てイベント続きだからもしかしたらまたイベントかも・・・・?

そんなことを考えていたら

――ギャオォォォ・・・・――

「っ!?」

山頂――あと100mほど上ったところ――で何かが鳴いた。

「さっきまではこんな声聞こえなかった・・・・」

俺がこの肉を手に入れたからか・・・・?

「テイム、出来るといいなぁ・・・・」

淡い期待を抱きながら山頂に向かって走り出した。
















――山頂――

俺は目を疑った。

なぜかと言うと・・・・

「ギャオォォォォ・・・・・」


真っ赤の大型ドラゴンが一匹うずくまっていたからだ。


「えっと・・・・俺もしかして・・・・・・詰んだ?」

でもいつまで経ってもバトルがはじまらない。

俺は不審に思い、そのドラゴンを観察し始めた。

すると、足を怪我していた。

「・・・・・・痛くて鳴いていたのか・・・・?」

でも、Mob相手にポーションは仕えない。当然回復結晶も、だ。

そこでふと俺はあることを思い出した。

「『薬草牛の肉』・・・・・」

『薬草』というくらいだから傷に効くのだろうか?

もしこれが成功ならば、テイムできるかもしれない。

そう思って俺は肉を実体化させ、ドラゴン―ブレイブ・フレア・ドラゴンというらしい―の口元に投げてやった。

「ガル・・・・?」

ドラゴンが俺と肉を交互に見ている。

「食べていいよ。」

俺がその言葉を言い終わると同時に、ドラゴンは肉を食べ始めた。



暫くして肉を食べ終えたドラゴンが起き上がり俺のほうに近づいてきた。


「っ!?」

テ、テイム失敗!?バトルか!?

俺は警戒心を一気に跳ね上げ、いつでも攻撃が避けられるようにしておいた。


が、こいつの行動は予想を大きく外れ・・・・

「ガルァ・・・・」

頭を摺り寄せてきた。

「ちょっ!?な、なんだ!?失敗したんじゃ・・・・!」

俺の目の前に一度見たことのあるあのアイコンが出ていた。


―このモンスターをテイムしますか?―

  ―≪Yes≫ ≪No≫―

「今回は拒否も出来るのか」

拒否したらどうなるんだろう?

そんな好奇心もあったがココは勿論・・・・

「こんな強そうな奴見逃すはずが無いだろ!」

俺は≪Yes≫のボタンを押し、このドラゴンに≪ローズ≫と名づけてテイムした。

「よろしくなローズ!」

「ガルァ!」


俺はこの世界で二匹目の家族を手に入れた。



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あとがき

どうも、クロコトです。

やはり、SAOの人気がすさまじい・・・・・

前作をもう超えてしまった・・・・・・



さて、今回はなかなかに強い使い魔を手に入れました。

最初でも言った通り使い魔の森は一時休止。

次回から攻略にでます。




ちなみに、ヒロインアンケートですが今現在は

カイトが


アスナ:7

シリカ:4

シノン:2

サチ:1


キリトが


アスナ:2

サチ:4

リズベット:3



です


締め切りは16日の午後一時なので、どんどん投票してください!!

お願いします!!


-7-
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