小説『アットノベルスの真実』
作者:rakatonia()

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この作品はノンフィクションで(ry




メンテナンス以降、不具合によって『アクセス権がない』と表示されて、自分のマイページに入れないままのユーザーがいる。
自分の小説を更新することはもちろん、削除することも、登録し直すことも不可能で、これも問い合わせに返答はない。
そんな色々な問題への対応が――いや、対応のなさが、このサイトでは以前から、ユーザーの不満の種となっていた。
そこへ、今回の『アドレス流出事故』が起こったのだ。



俺としては誰にでもミスはあるし後々直していけばいい事だと思う。まあ重要な事だったら責任は取らなくちゃならないが・・・。

だが、その事故を隠ぺいしようとしたことは、故意である。悪意ある対応である、と言わざるを得ない。

上記に書かれている話を投稿した人物は即座に運営に問い合わせ、
数日の内に、三通の問い合わせメールを送った。

「この件は、他の不具合とは重要性が違うと認識しております。早々にお返事を頂けますでしょうか」

こんな感じの内容を送ったらしい。

そして、9月23日の夜、やっと、バッドノベルスから返信が来たとの事。

問い合わせ続けて、一週間後のことである。

だが、そこに書かれていた文面は……。
 ――何のつもりだ、これは……?
 おれはまた、唖然とした。
 そこに書かれていた短い文面には、事実確認すらしていないことを推察できる文言と、

「Sk○peテキストベースのチャットで話しをしたい……」
 という、訳のわからないものであった。


『アドレス流出事故』を起こしたことへの謝罪もなく、メールの削除依頼や、今後の対策と反省――そういったものが一言も書かれていなかったのだ。



どうなってんだよ・・・・・これが実話?、こんな事・・・・人として、ありえない。

何か悪いことをしたらまず全身全霊で謝る、俺の中ではこれが普通である。

事実確認もしていない内から、一体何の話しをしようというのか、それも謎なら、その話し合いの場が、Sk○peテキストベースのチャット、とうのも変な話だ。――いや、社会人としての常識の範囲では、考えられない。
 おれは、その短い文面に呆れた。

過去の『個人アドレス流出事故』についての対応例は、どこの企業も公的機関も、その日の内に対応し、謝罪し、流出経路を明らかにして(CCとBCCを間違えた、であるとか、サイバー攻撃をうけた、であるとか)、今後の対策と共に、すぐに被害者に誠意を見せている。

俺の常識ではこれが普通である。

すぐに返信をしたそうだ。

「すみません。意味がよく解りません。なぜ、チャットなのでしょう? まだ事実確認すらされていないと受け取れる文面ですが、まずは事実を確認し、個人アドレスの流れた先に連絡をし、謝罪し、当該メールの削除をお願いし……それから、こんな事故が起こった詳しい経緯をお話ししたいので、となるのなら解ります。それが、まだ何もされていないというのに……。シンは社会人になって長いですが、自らが責任を問われて、「じゃあチャットでお話を」と返事をしたことはありません。話の内容すら明記されず、そちらはシンの個人情報をお持ちで、こちらは○○さまの個人情報など何も持ち合わせてはおりません。 フェアな話し合いになるとは思えないのですが。その状況で、何のお話でしょうか? 事を荒立てず、黙っていて欲しい、と頼まれるつもりなのでしょうか? このようなメールを受け取っては、要らぬ勘繰りをするばかりです。どうか、ご自身のしなくてはならないことを、まずなさってください。シンは○○さまよりもかなり年上かと思います。今の十代、二十代の方は、そうしてチャットで話されるのが当たり前かもしれませんが、シンにはよく解りません。まず、事実確認。事実が解らなければ、何も始まりません」

彼はこう返信をした。


 だが、その後、返って来た返答は、

「Sk○peは厭だということなので、他の連絡方法を考えます」

 というような、全く返答とかみ合わない、ごくごく短い文面だった。
 そして、それからは、何度、問い合わせを送っても、どんな文面を送っても、返事が返って来ることは、全くなかった。

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