小説『ハツコイ』
作者:()

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 画面が変わり、私のピグは知らない部屋にいた。私の部屋とは比べものにならないほど大きかった。

 部屋の真ん中に……格好が変なピグが一体いた。


(22:41) ひなみ: いたーーーーーーーーーーーーーーーー


 雛美がそのピグに走り寄っていく。

 とりあえず何もかもが初心者な私は雛美に合わせて変なピグの下へ走った。


(22:41) ( (≪●≫) )Д( (≪●≫) ): それダレ


 変なピグが雛美に聞く。


(22:41) ひなみ: きいcだよ!w
(22:41) ( (≪●≫) )Д( (≪●≫) ): おおおおおおおぉぉぉぉ!きいいいいいいいいいいいいいいいいい


 こちらに手を振ってくる。

 手を振るアクションのアイコンは幸いあったので、私も手を振り返した。

 私を呼び捨てで呼ぶ人なんて少ないのに……どうやらそのピグは私の仲のいい友達らしい。


(22:42) ひなみ: ねね
(22:42) ひなみ: きいc
(22:42) ひなみ: これ誰だと思う??
(22:42) ( (≪●≫) )Д( (≪●≫) ): カッコwwwwwwまぢウケルwwwwwwwwwwwばんばんっ!┃☆ヾ(≧▽≦)oひゃっはっはっ!!
(22:42) ( (≪●≫) )Д( (≪●≫) ): 前のひなみみたい( ´_ゝ`)プッ
(22:42) ひなみ: うっせwwwww


 二人とも大笑いのアクションを連発した。

 格好って私の格好のことだろう、たぶん。

 なんかみんなと服装違うし。若干浮いてるし。というより服ってどうやって買うかわかんない……。

(なんか……めっちゃ盛り上がってる)

 置いてけ堀にされた気分だ。


(22:42) 岡本ーー: えーっと……


 ここにきて初めての発言。


(22:43) ( (≪●≫) )Д( (≪●≫) ): ダレでしょーか(ΦωΦ)ンフフフ
(22:43) ひなみ: ヒント
(22:43) ひなみ: ひなみの大親友だよ♪


 変なピグのプロフを見てみるが、真っ白だった。

 おまけに名前は( (≪●≫) )Д( (≪●≫) )ヘンな顔文字。

 パッと見誰だかサッパリわからないけど……

(雛美ちゃんの大親友って……)

 大がつくほどの雛美の親友で思い当たるのは一人しかいなかった。


(22:43) 岡本ーー: えっと・・・
(22:43) ( (≪●≫) )Д( (≪●≫) ): (゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン
(22:44) 岡本ーー: ゆき?
(22:44) ( (≪●≫) )Д( (≪●≫) ): ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 由紀っぽいピグが沈黙した。

(ち、違う?)


(22:44) 岡本ーー: ご、ごめん;
(22:44) ( (≪●≫) )Д( (≪●≫) ): ( ゚Д゚)ハァ?(℃_゚(℃_゚(℃_゚●)????
(22:44) ひなみ: wwwwwwwww


 雛美が大笑いし、ゆきっぽい(たぶん違う?)ピグも続けて大笑い。


(22:45) 岡本ーー: ?????????????????


 訳がわからずクエスチョンを連発する。

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