小説『真剣でD×Dに恋しなさい!『完結』』
作者:ダーク・シリウス()

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兵藤一誠、異世界へ



駒王学園を卒業して一年が経った。俺たちは現在、桜の木の傍で花見をしていた。


「それにしても・・・・・もう一年か・・・・・」


「そうだな。おまえたちがあの学校を卒業してもう一年だ」


俺の右肩に寄り添うガイア。左肩には―――赤い髪の少女が頭を肩に乗せて寝ていた


「色々と遭ったなぁ・・・・・」


「そうだな」


人間界で起きた世界規模の事件や戦争、三大勢力の絶滅危機、他にも小規模だけど事件が幾つも起きた。

だけど、それら全て、俺たち『幽幻龍騎士団』が解決した


「一誠」


「どうした?」


「お前も飲まないか?」


「あー、遠慮しておく・・・・・。酒を飲んでいいことが少しもなかったからな」


酒を進める家族に拒否する。その人物は苦笑して「それもそうだな」と納得した


「それで、お前たちが此処に住んで大分経つんだけど慣れたか?」


「ああ、既に慣れたさ。あいつなんて毎日が面白いって言うほどだからな」


「そうか、そう言ってくれると嬉しいな」


こいつも楽しんでいるようだし救済してよかったよ


「このあと俺と勝負してくれないか?」


「ああ、良いぞ。体が鈍るのはお互い嫌だしな。―――なぁ、曹操?」


「そうだな。この聖槍の使い手としてそれは困るな」


俺の目の前にいる家族、元英雄派のトップ、曹操。曹操含む英雄派は全員、俺たちの家族に成った。俺の隣で

寝ている赤い少女―――恋やジャンヌ、ゲオルグ、ジーク、ヘラクレス、レオナルド、数人の英雄と英雄派の

女構成員も俺たちの家族に成っている。―――さらに言えば


「「イッセー」」


俺の名前を呼びながら近づく二人の女性―――椿姫とガブリエル。この二人も俺たちの家に住んでいる。

ガブリエルの場合はミカエルが何日かに一度、天界に戻るのなら特別に許すと言って俺たちの家に住むことに

なった


「どうした?」


「「お酒を飲みましょう」」


「却下」


ニッコリと笑い、酒を飲もうと促す二人に即答で拒否する。絶対に飲まないぞ!良い事なんて無いんだから!

二人は残念そうにして皆のところに戻った


「イッセー、そこにいないでこっちに来てよ!料理が美味しいよ?」


「それは俺が作ったからでしょうが!てか、不味いって言われたらショックだぞ!?」


「あははは!」


明るく笑うレヴィ。俺はそんなレヴィの笑顔を見て苦笑する。皆はあれから大きく成長している。今の

レヴィは身長も高くなり、ツインテールだった髪がロングにしている。勿論、体も成長している。

皆もそんな感じだ


「それに、我等の勢力は全ての勢力の頂点に立っているからな」


「いきなりどうした?」


「いや、なんとなく言ってみた」


・・・・・?可笑しなガイア。まあ、確かにそうだけどさ


「イッセーさま」


「なんだ、セルベリア?」


「先程からそこにおりますが見ていて楽しいですか?」


「ああ、皆が楽しく、笑っている姿を見ているのが飽きないんだ。というか、敬語だぞ?普通に喋ってくれ」


敬語で話すセルベリアに注意する。彼女は直ぐに口調を言い直す。


「すまない。中々治らないものでな」


「少しずつ直せばいいさ、な?」


「・・・・・はい」


頬を朱に染める。俺に一度お辞儀をして皆のところへ赴いた


「さて、まだ此処にいたら今度は皆が来そうだから行くよ」


「ああ、あいつ等は一誠のことが好きだからな」


「ガイア、それはお前もだろう?」


「勿論だ、一誠を想う気持ちは誰にも負けんぞ」


自信満々に胸を張っていった。俺もだぞ、ガイア・・・・・。お前や皆を想う気持ちは誰にも負けやしない


「恋、起きてくれないか?皆のところに行きたいからさ」


「・・・・・ん」


未だに寝ている恋を悪いと思いながら俺から離して立ちあがり、皆のところへ赴く


「おっ、やっと来たか!遅いぞ!」


「あなたが参加しないと物足りなくて仕方が無いんですよ」


「イッセーさん、早く!早く!」


皆が手招きして俺を呼ぶ。俺は皆がいるところへ歩を進める。―――俺の目の前に謎の空間の穴が開いた。

思わず歩を進めていた足を止めて後ろに退こうと跳んだ瞬間


ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッ!!!


凄まじい吸引力に俺の体は謎の穴の中に吸い込まれていく!な、何だ!?―――くそぉ!


「一誠!?」


「ご主人さま!」


ガイアと恋が慌てて俺のところに駈け寄り手を伸ばす。―――しかし、無情にも手が届かず


「ガイア!恋!みんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」


完全に穴の中に吸い込まれてしまい。同時に皆のところに通じていた穴が一瞬で閉じてしまい俺の視界には

黒一色しか映らなかった!


「くそっ!?何なんだよ!この現象は!?これが、セルベリアとギンガたちが言っていた

謎の穴だっていうのか!」


『主!体勢を立て直してさっきのところへ!』


「そうしようにも何かに引っ張られているかのように体勢が立て直せない!」


『兵藤一誠、私を使え!』


俺は頷き、首に掛けていた大剣のネックレスを掴み大きくすると能力を発動する!


「っ!能力が使えない!?」


『な、なんだと!?』


『―――主!光が見えます!』


メリアの言葉に辺りを見渡すと丁度、俺が落ちる先に光輝くところがあった


「・・・・・俺も異世界に飛ばされたわけか」


『・・・・・兵藤一誠』


「・・・・・だけど、俺は生き延びて絶対に皆のところに戻ってやる!」


懐に手を突っ込み、あるものを取り出す。―――龍を模した駒を手に持つ


『何をするつもりだ?』


「これは龍化になれると同時にジェイルたちが色々と機能をこの駒にプログラムしているんだ。その一つは

―――次元発信機。つまり、遠くに離れていてもこの駒を持っていれば

必ず見つけてくれる。―――こうやって使ってな!」


胸に駒を当てる。すると、龍の駒が俺の体の中へ染み込んで入っていった


『―――いいのですか!?人間のままで貫くとそう仰っていたでありませんか!』


「俺は皆のところへ帰りたい!人間を止めて皆のところへ帰れるのなら俺は迷わず人間を止める!」


背中にドラゴンの翼を展開して、自分から光輝く場所へもの凄い速さで飛行する!


「それに、俺が飛ばされる異世界には一体どんな世界なのか、どんな奴等がいるのか楽しみなんだよ!

俺はそこでしかできないことを学んでさらに強く成ってみたい!」


『・・・・・主』


『まあ、良いではないか。主が次元発信機を常に持っているのならあいつ等も直ぐに見つけてくる筈だ。

―――『アレ』を使ってな』


『トカゲの言う通りだ。私たちは兵藤一誠についていき、力を貸すまでだ』


『そうだねぇ!何時までも力を貸すよ!話し相手もなってあげるし!』


みんな・・・・・。ありがとうな・・・・・っ!


「ガイア、ルシファー、メイビス、レヴィアタン、ベルゼブブ、アスモデウス、リーラ、黒歌、和樹、

シンシア、ジェイル、ダンタリオン、ナンバーズの皆、さくら、カテレア、龍牙、オーフィス、

ヴァーリ、アーサー、ルフェイ、美猴、プレシア、アリシア、リイン、シグナム、シャマル、ザフィーラ、

ヴィータ、ユーリ、ディアーチェ、レヴィ、シュテル、ギンガ、スバル、クイント、アギト、信長、信奈、

小猫、ゼノヴィア、イリナ、ロスヴァイセ、レイヴェル、ガブリエル、クルゼレイ、シャルバ、レイナーレ、

曹操、恋、ヘラクレス、ジャンヌ、ジーク、レオナルド、ゲオルグ、八坂、九重、悠璃、シヴァ、

セルベリア、セラフォルー、ソーナ、椿姫、シーグヴァイラ、フェンリル、ハティ、スコル。―――皆!」


脳裏に浮かぶ仲間、家族、愛しい彼女たち


「皆、待っていてくれ・・・・・。皆の許へ俺は、俺は―――」


俺の視界は光輝く光により、視界が真っ白になり


「絶対に帰って行くからなあああああああああああああああああああああ!」


俺は異世界に到着した


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