小説『FAIRYTAILの世界へ!!』
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バトル・オブ・フェアリーテイルの直前だよ【後編】www










ジェットとドロイに向かって怒るレビィ。
それをユウトはニヤニヤしながら見ていた。


もうそろそろいいかな………?


攻撃も全然効いてないしwww
ゾンビって素敵www


「レビィ、俺は大丈夫だから中に入ろーぜ。『二人で』なwww」
「う、うん///」


ユウトが『二人で』と強調して言うと、レビィの顔が真っ赤になった。


………いただきますはダメか?


『レビィーーー!?』


ジェットとドロイが絶望の悲鳴を上げる。


ふっはwww不様だな、非リア充達www


「きゃああああっ!!」


ギルドの中から聞こえる悲鳴。


この声は……ルーシィか?
本当に喧しい奴だなwww


………でも今回何かイベントあったっけな………?
暇だし見に行くかwww


「中に行ってみるか?」
「うん、そうだね」


そう言って、ユウトとレビィはギルドの中に入って行った。






























『レビィーーー!!』


ちょwwwおまいらはついてくんなよwww

































中に入って見たのは、敵対するように睨み合っている二つの集団。


………いや、一つは一人なのだが………。


一つの集団は、『|妖精の尻尾(フェアリーテイル)』のトラブルメーカーと言っても過言ではないエルザ達。


もう一人は背に伸びるほどの粗い髪に加え、眉のネジを思わせるピアスと、強面が特徴の野性的な青年。
彼の名はガジル・レッドフォックス。


元は『|妖精の尻尾(フェアリーテイル)』と敵対した『|幽鬼の支配者(ファントムロード)』の一員であり、『|幽鬼の支配者(ファントムロード)』最強の男。


まあ神様補正全開の俺には勝てないんだけどねwww


「私は全然気にしてないよ………」
『………』


レビィはガジルを見たとたんに怯え、ジェットとドロイは怒りを露わにする。


レビィ達三人、シャドウ・ギアは、ガジルが敵対していた時に一度コテンパンに伸されているのだ。


あーあー、こんなに震えちゃって………。


てかジェットとドロイも、レビィが好きなら殺気立つ前に慰めるなりなんなりしろよwww


「シャドウ!?どうして普通にギルドにおるんじゃ?」


マカロフが驚きの声を上げる。


うん、こっちが聞きたいわwww


まあとりあえずこれまでのことは説明しとくか。






























―――――説明中だおwww―――――






























「―――――で、無理やり連れてこられたわけwwwあ、後俺の本名ユウトだから」
「ふむ、そうじゃったか………。あ、名前の方は了承したぞい」


ユウトはレビィの頭を撫で続けながら、説明をした。


レビィはもう慣れたのか、嬉しそうにそれを受け入れている。


さて、次に俺がすることは……と………。






























あの暗闇よりさらに深い黒い瘴気(?)を溢れ出させている二人の美女を相手にすること……か………。
………逃げても構わんだろうか………?


※エルザとバルゴのことです。


「いつまでレビィを撫でているつもりだ………?」


異性なら誰もが見惚れるほどの美しい笑顔で問いかけるエルザ。
うん、俺も見惚れているんだけどね。


何だろう?
足がめちゃくちゃ震えてるんだ………。


ユウトは自分の生存本能に従って、レビィの頭から手を離した。


するとレビィは気持ちよさそうな顔から一転、とても悲しそうな顔になった。
これも萌えますなwww


現実逃避をしていたユウトだが、エルザの詰問は終わらない。


「それに……まだそこのメイドの話も聞いていないな………」
「あっ!それは私も聞きたい!」


おっと〜。レビィさんのU☆RA☆GI☆RIが発生したぞ〜。
しかしまだこっちにはバルゴがいる。


実質、これで2vs.2である。
これで勝つるwww


「この美女は黄道十二門、処女宮のバルゴ。俺のせ―――――」
「性奴隷です」
「―――――ちょwww」


いつからお前が俺の性奴隷になったんだよwww
初耳なんですけどwww


チラリ……と、ユウトはエルザ達の様子を窺う。


………おぅふ………。君たちそんなに魔力持ってたっけ………?


ユウトが見たのは、明らか所持魔力を大幅に超える魔力を纏ったエルザとレビィの姿が………。


………オワタwww


ドガァァァァン!!

































ギルド内に転がる、焦げ焦げになった人型生命体。
うん、まあそれ俺なんだけどねwww


だけど再生が追いつかないとは………。
さすがに死んだと思いましたwww


「ひどくねwww?」
「自業自得だ」
「知らない!」


抗議するユウトに、エルザは憮然と、レビィはプリプリしながら返す。


いや、あのねwww
性奴隷じゃないしwww
せめて説明はさせてよwww


「大丈夫ですか、ご主人様?」


バルゴはそう言って、ユウトの頭を自分の太ももに乗せる。
所謂、膝枕というやつだ。


うん、これ全部君のせいなんだけどね。
だが膝枕が気持ち良いので許す!


「んっ。そんなに押し付けないでください///」


バルゴが色っぽい声を漏らす。


はっ!どうやら知らず知らずのうちに、いつの間にか自分の頭をバルゴに押し付けていたようだ。
………恐ろしや……魔性の膝枕なり………。


「さっさと起きろ!!」
「きゅっぷいwww」


エルザの唸りを上げたつま先が、ユウトのみぞおちにクリーンヒット。


一瞬、息ができなかったwww
口から某鬼畜マスコットみたいなのが出たじゃねーかwww


「ご主人様に何をするのですか。膝枕をしてはいけないのですか?」


抗議してくれるのは嬉しいんだけどね、バルゴ?
やっぱりこれは君のせいなんだよ。


言い合いを続けるエルザとバルゴ。


………これって絶対俺巻き込まれるよねwww
俺が論点だしwww


………よし!






























逃げよう。


ギルドの入り口は、その入り口の近くでエルザとバルゴがいるから無理。


じゃあ窓だなwww


そうと決まれば話は早い。
ユウトは窓に飛び込もうと足を曲げる。


いざ往かんwww


ユウトが本当に飛び出そうとした瞬間に、服の袖が引っ張られる。


ブワッ……と冷や汗が浮かぶ。


誰かと振り返って見れば、そこにはシュン……と落ち込んでいるようなレビィがいた。


なん……だと………www


「どうした、レビィ?」


とりあえず聞いてみる。
というか早く言ってほしい。


『|狂戦士(バーサーカー)』に見つかってしまうwww


「その……殺りすぎたかなって思って……ごめんなさい」


不安そうに謝るレビィ。


そんな顔されたら何でも許してしまうじゃないかwww


………ところで『やりすぎた』のところが違うニュアンスで聞こえるのは気のせいか?


「俺は別に怒ってねえから大丈夫だwww」


とりあえず撫でてみる。


「う、うん………///」


顔を少し赤らめて目を伏せるレビィ。


いやぁ、しかし撫で心地がいいね〜www


「ユウト、貴様は何をしているのだ………?」
「ご主人様、お仕置きですよ………?」


え……バルゴさんがSに………?

































「俺ら、完全に空気だな………」
「俺もそう思う………」


ナツとグレイが同じことを言う。


余談だが、二人は少し喧嘩の頻度が少なくなったらしい。


「あい!」
『レビィ〜〜〜』


二人の言葉にハッピーが元気よく返し、ジェットとドロイは嬉しそうに頭を撫でられているレビィを見て悲痛な声を漏らす。


「………カオスね………」


そんな状況を見て、『|妖精の尻尾(フェアリーテイル)』唯一の常識人(と思っている)、ルーシィが呟いた。


このすぐ後に、ギルドが壊滅の危機になることは、まだ誰も知らなかった。
………ユウト以外。









あとがき


どうも、ジュピターです。
やっと10ページ到達しました!やったね!
ついでに報告(自慢)なんですが、なんとこの作品の閲覧数が6万突破&ポイントが3千突破!
……いったい何があった……?
さて、そろそろクリスマスですね。
クリスマスに用事のある男は作者のところに来なさい。
腐った生卵をフルパワーで投げつけてやる。
閑話休題。
次回はもちろん、バトル・オブ・フェアリーテイルの話です。
ではでは、次の機会まで……。







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FAIRY TAIL(30) (講談社コミックス)
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