小説『赤いお部屋』
作者:DRSTV()

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昔の夢を見た。
小学生時代にいじめられていた男の子を助ける夢。
その子は女みたいな性格でよくいじめられていた。
その子は5年生を迎えた日から学校に来なくなった。
その子を心配する奴なんて・・・だれ一人いなかった。
そしてその5年後・・・
いきなり昔の同級生たちが4人も消息を絶った。
昔いじめたあの子が復讐していると思われていた。
でも・・・・・もしそうならば
いじめられていたあの子は今頃何処でどうしているのだろうか・・・・・。
  




「ん・・・・・・」
なんだ?血生臭い臭いがする・・・・。
ここは・・・俺は今まで自分のベッドで寝ていたはず・・・・。
意識を取り戻していくと同時に、
異臭がきつくなってきて吐き気を覚えた。
目を覚ますとそこは大量の返り血にあふれかえっている部屋だった。
俺の目の前には汚いベッドと汚いトイレと大きなモニターがあった。
俺の頭は混乱していた。
その時モニターから狐の面をかぶった男が現れた。
「おはよ。やっと起きた。久しぶり、5年ぶりだね」
「お前・・・昔いじめられていた、田辺か?」
「そうだよ。君は・・・・日下部悠馬だったよね。いつも僕を助けてくれた」
「田辺・・・俺をどうするつもりだ・・。まさか・・・・」
「大丈夫。殺したりなんかしないよ。日下部君に見てもらいたものがあるんだ」

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