小説『赤いお部屋』
作者:DRSTV()

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「なんだよ・・・みてほしいものって・・・・」
「昔、僕をいじめていた子が消息不明ってのは知っているよね」
「やっぱりお前が・・・・・」
すると田辺がいきなり笑い出した。
「きゃはははは!!!!そうだよ?面白かったなあ、あいつらの悲痛な叫び声。何度も「やめろ」っていってさあ。あはははは!!!!!!」
「だから日下部君に、あいつらがどうやって死んでいったか見てほしいの」
「っー!ふざけんなよ!!!こっから出せよ!!!!!!」
「だあーめ。君に見てほしいんだよ。あいつらの惨い姿。今映像送るからね。そのモニターに映るはずだよ。
ほんじゃーねー」
「おい!ちょっとまて・・・・・」
ぶつっ
モニターの映像が消えた。
一体あいつらはどうやって死んでいったのだろう。
半ば俺は期待もしていた。
でも、いくらなんでも4人も殺されていくものは見たくない・・・。
俺は頭を抱え込んだ。
その時・・・・
ヴゥン
モニターから映像が流れた。
そこに映っていたのは真崎というクラスの中で一番細身で一番喧嘩の強い奴だった。
するといきなり真崎が頭を殴られ気絶した。
その映像に狐の面をかぶった田辺がいた。
そして何やら金属系の音が聞こえた。
何をするのかと思ったら・・・・・
どすっ!!!!!!!!!!!
鈍い音が響いた。
「っがああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
真崎の悲痛すぎるような声が部屋に響き渡る。
「ちょっと、お前うるさすぎるよ。ちょっと黙ってろよ」
すると、田辺がガムテを取り出し真崎の口に思いっきり張った。
「んーーーーーっ!んんーーーーーーっ!!!!!!!」
それでも尚叫び続ける真崎。
「五月蠅い≪うるさい≫なあ・・・。せっかくの人殺しごっこが台無しだよ。
・・・・・・ま、それも悪くないけどね。じゃあいっくよーーーー。それっ」
ばきっ
「んんんんんんーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
真崎の足の骨が折れた・・・・・・。
痛そうに眼を見開く真崎。
すると田辺が田辺じゃないような太い男の声を上げた。
「これくらいで泣き叫んでんじゃねーよ!!!!!!このくそが!」
田辺はもう片方の足の骨を折った。
もう見れないぐらい残酷だった・・・・・。

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