小説『ハイスクールD×D×H×……』
作者:道長()

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プロローグ


――果て無き荒野に果て無き塔が建っている――

空は赤々と燃え、大地は生物の一匹どころか雑草の一本も生えていない。そんな所に塔が建っているのは神秘的を通り越して最早滑稽にすら映る。
こんな場所に天を貫かんばかりの塔を建てるのはナンセンスどころか不可能だ。ならばこの光景は恐らくは夢か幻の類だろう。

――そんな不可思議の塊の様な世界に一人の青年が居た。彼は塔を登っている――

背は平均よりは高いくらい。しかし締まった体つきが実際の身長よりも大きく見せた。スポーツでもやっているのだろうか?その体は大地を駆けるチーターを思い起こさせる程しなやかで力強いものだ。
顔は整っている方である。髪の色は闇の如く黒く、瞳は古びた黒真珠の様。そうだ。彼の瞳には青年特有の若々しさや躍動感というものが写っていない。代わりに有るのは静寂と深淵。輝きこそ微かだが見る者を自然と引き込む様な引力が有る。

――ふと。青年が歩みを止める――

諦めたのだろうか。事実この塔は余りに長大だ。人間が一生掛けても登り切れるか分からない。
否。そもそも頂上が有るのかすら分からない。そんなものに登るのは人以外の何かが気紛れに登る位だろう。彼が諦めるのは当然であり、寧ろ挑戦した事に讚美すらしたくなる。

――青年が振り向いて登ってきた階段を見る――

降りる算段でもしているのだろう。ならばその胸に去来するのは必然の懐古と大きな安堵、そして少しの悔恨か。じっと。もの言わず鎮座する今までの道程を見て

フッと

僅かに薄い唇を弛めた。そしてまた塔を登り始める。


彼はいつまで登り続けるのだろうか。彼はどこまで登るのだろうか。それは神も悪魔も知らない。そう。彼のみが知っているのだ――














あとがき

書いた理由?衝動だよ。何かオリ主ものを書きたくなったんですよ。ヤベーよ。全然先の事考えていないよ。ハイスクールD×Dもあんまり知らないよ。でも書きたくなったんですよ。他にも書いてる作品(メモ?自己満足?自慰行為?)があるのに……。

本執筆はリリカルなのはの方を予定してます。因みに今は戦闘シーンを執筆中です。もし楽しみにしている方が居ましたら申し訳ないです……。上手く表現出来ないんですよね……。斬撃の鋭さとか蹴りの重さとかがかなり難しいです……。本当プロの人は凄まじい。詳しく書いてるはずなのに、戦闘の躍動感がヒシヒシと感じられるのはまるで魔法のように思えます。

何分若輩の身ですので表現、人物の考え方、文法などに拙い部分が見られると思いますが、その辺りは感想に書いて頂けると嬉しいです。批評、感想共に筆者の書く原動力になります。

長くなりましたがこの物語を楽しんで頂けたら、筆者にとってそれほど喜ばしい事は有りません。よろしくお願いします。

それではまた次のお話で……。

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