小説『ネギま!?に転生・・・・マジ恋!??なにそれ?』
作者:えんヴぃい()

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「ふふっ、あっはははは!!!強い・・・・・・強いぞッお前ェ!!!」

ドォオオオン!!!

ズゥゥゥウウウウンン゛!!!!!!!!!!!

唯の突きの筈なのに風が舞い、空気が響き・・・割れる。

常識では有りえない。しかし今ここにそれが起きている

それほどまでに規格外なのだ。今のこの相手は。

「あのぅ〜さっきから音が物騒なんですが?」

ヒョイヒョイ!!

全然苦しくもなく避ける事が出来るのがありがたい。

まぁ、相手もまだ小学生みたいだしなぁ

=波ッ!!=

こちらもお返しとばかりに筋力15%解放の突きを放つ。
気の方は解放すると厄介なので平常時のままだ。

「っと!今の突き・・・・・ほとんど見えなかったぞ!!」

「いや、まぁたまには反撃くらいしますよ・・・・っと!!」

はぁ、なんでこんな展開になったんだろうか・・・・・とりあえず、この子が怪我をしない程度にして、とっとと家に帰ろう。

「む?もしやお前、今早く終わらせようとか考えていただろう?」

いや・・・・・・


「なぜばれてる・・・・・・」


「ほほぅ・・・・・いい度胸だァッ…なァ!!!」


スゥーーーーーー・・・・・ドォオオオオン!!!!!!

いきなりゆっくり拳を引いたかと思うと、流れる様な動作で気を突きにのせて、高速の速さで打ってくる。

「―――ック!!三段掌!!!」

咄嗟の出来事に顔をしかめ、腕でガードをしながら自分が得意とする技を放つ。

ほぼ一瞬のうちに3回繰り出される打撃。

さすがに向こうの顔も苦しそうだ。行けるか?



「ギィ!・・・・私をぉぉおオオ舐ァァめェェるゥゥなぁぁああアアアア!!!!!!!!」

シュ・・・・シュシュササッササササッッ!!!!


何と!! あそこからの俺のラッシュをこんなにも綺麗に捌き切るなんて。
この娘、マジで天才か?いや、ここまで来るともう鬼才だな!!
イヨッ鬼女!!

「確かに。貴方の攻撃はその年にしては速いし強い。でも・・・・・・無駄が多すぎるんですよねぇ〜〜〜!!」

ヒョヒョイのヒョイ

「っふっふ!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ぁアア!!!!」

「!!!!・・・・私の・・・全力のラッシュだぞ?!ルー師範代でも捌き切れなかったのになんで・・・・・なんでお前は避けられる!!?」


ウムウム、自分の技がこんなにも避けられたら・・・てか、掠りもしない状態なら誰だってそりゃ自信をなくすよな。 

でも、ここでわざと喰らっても相手を侮辱するだけだし。

てか、自分と同い年か下の年齢にそこまでされたら不思議だよな


「まぁ種明かしはまた今度って事で・・・・・ね?」


そして俺は最後の攻めに入る。












=百代=


公園にじじいと修行の気晴らしに来ていたが、面白い奴を見つけた。

キャップとはまた違った人をひきつけるような奴だ。
最初に気が付いたのはじじいだった。

「ふぉ?おもしろい子じゃな。」

そう口から言葉を漏らしたじじいの細い視線の先に、私と同じか下くらいの年齢をした男がいた。

別段面白くもなんとも無いが?と言おうと思ったが、すぐにやめた。

次にそいつが起こした動作でその言葉の意味を理解したからだ。

「よしっ!三段掌!からのぉ〜〜〜〜連打掌!!」

クク、くッッははははッ!!!!!

なんだこの男は?!

強いなんてもんじゃない。川神院の修行僧よりも強いぞ!!

今の型?かどうか分からんがその動作は一切の隙を感じさせなかった。

少なくても私が久々に【全力】で戦いたいと思う男だ。

だからじじいがその男に話しかけたときに私もさりげなく会話に混ざり戦いを申し込んだ。

じじいも珍しく私の気持ちを尊重して、率先的に模擬戦をするように協力してくれたが、相手の男はどこか「なぜこうなった?」って顔を終始していたのがまた私を楽しませる。

だから思った。

あぁ、このまま時が止まってしまえばいいのに・・・・・・と。

そうすれば私はずっとこの高揚感溢れる気分のまま一人の武を紡ぐ者としてこの男と戦っていられるのに・・・・・と。

けれども終わりは突如として訪れた。

「まぁ種明かしはまた今度って事で・・・・・ね?」


あいつ話すその言葉を聞いた後、今まで一般人より少なかった筈の気が倍近くに膨れ上がると同時に、奴の周りに気の集合体が眼に見える形で現れた。

「なんだぁ?それは??」


奇妙なその技についつい聞いてしまうが、奴は口元をニィ!!と釣り上げると

「ちょっと特殊な ワ・ザ!!」

と言って、1秒も立たぬうちに私の懐にあっさりと踏み入る。

って何!? っこ、こいつ今までスピードを抑えていたのか!??

あのラッシュの時も??!

しかし、でなければ私がここまで知覚できない速度などありえん

そんな事に驚いている内に、私にとって最後に聞く言葉が聞こえてきた。

「なんとか耐えてね。―――――発勁!!!」

       シュュユダァッンッ!!!!!!
私の腹筋辺りから、生まれて初めて感じる衝撃波が音より先に感じられた。

それはまるで海の波のようにウネウネと体全体に広がり、段々と痛みが奥から押し寄せてくる。
必死に痛覚を遮断しようとするが既に遅いみたいだった。

強いなぁ・・・・・・そう呟くか呟かないかの狭間で私は意識が落ちた。

いつか、いつか私はコイツと対等に渡り合えるのかな・・・?

そしたら今度は・・・・


=百代=







〜光太〜

「はぁ・・・やっと落ちたか。」

うん。

何この子!?マジで強ッ!!てかこの年で強すぎ何すけどぉ??
『えwちょww』みたいな感じが素直な感想ですはい。てか、強すぎて逆に引く

でも、俺が今すべきことはこんな引く事じゃない。

俺は審判である元柳斎様に向き直ると伝える。

「いやぁおじいさん。いい勝負をさせていただきました!!この人が起きたら是非伝えて下さい。貴方は僕の初めての好敵手だと、そしていつかまた戦いましょうと!!」

俺の言葉を笑いもせず元柳斎様は静かに首を縦に振り

「うむ、しかと承った!」

と了承してくれた。

その後頷くのを確認した俺は脱兎のごとく自宅に帰って行った。
てか、速さ的にウサギを越えてた。

なんかこれって絶対平穏じゃない気がするが・・・・・・


まぁとりあえず言える事は、これからは修行場所変えなきゃ・・・・って事。

-6-
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