「部活って?柔道?」
「うん…」
嘘だろ?そう思った。
七海は確かに気の強そうな女だった。
でも、彼女の細い手足、高い身長…長い脚…とても柔道をしている人間には見えなかったのだ。
「小学校からやってたのか?」
「あたりまえじゃん。」
七海は微笑んで言うと、
「この部活、今年からで2・3年生はいないらしいから。」
と苦笑いして言った。
「マジかよ。」
「うん」
「ってことは部員2人?」
「ううん。女子はあと1人入るって言ってる子がいるから、2人でないしまだ来るでしょ多分…」
七海はそうほほ笑んで言うと、更衣室に消えていった。