小説『常識知らずの『男執事』は『女羊』になりました。』
作者:嶋垣テルヤ()

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 ふざけるな、ふざけるな、ふざけんなよ。なんで俺がこんな目に合わなければいけないんだ!
 あの後どうなったか。多数決でコスプレカフェに決定。で、今はその翌日なんだけれども最悪なことになっている。
 学級委員がアニメ研究部と相談して、何のコスをするか話し合ってさっきの3限目に役割を決めた。
 呼び出しがよかったのに大当たりで結果、女装することに。乙姫もみんな「お前ならいける。グッチョブ」とフォローしてくれている(つもりだ)が無理だ。俺にはまだ早すぎる。すまん。できないんだ。女装なんて。
 それに加え蒼は何か。男装だぞ!? それも格好指定で執事だぞ!? もうほぼ蒼の元じゃないか。髪は俺を選んでくれなかったんだ。うぅぅ……(ついでに、俺は指定がないので後にアニ研の部長と決めることになった。めんど)
「〜♪」
 ほら、蒼は鼻歌なんてしてるぞ。あの俺に向ける勝ち誇った顔。これが例のドヤ顔だよ、諸君。

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