小説『ワールドブレイカー(日本消滅)』
作者:真龍 白虎()

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次々に送られるゲームクリアと死亡、都道府県消滅メール。銃声は聞こえていないのに殺し合いは始まっている。なんだか、この静けさが不気味であった。

「なぁ、悟。もしだけど・・・この場で助けを求めている人がいたらどうする?」

「それって助けを求めている、つまり殺されてくれって意味ですよね?どうするって言ってもそれは答えは1つしかありませんよ」

信二の質問に俺は当たり前のように答えようとする。だって1つしかないでしょ?

「1つしかない?」

「そうです。相手が助けを求めているのならば1つしかありませんよ。『いっしょに協力してここを出よう』しか」

「ハハハハッ」

俺の質問の答えを口にしたとき信二は大きな声で笑った。何が面白かったんだろうか?

「お前ってお人よしだな。まあ、それがお前のいいところだと思うけど」

信二は笑顔を見せて立ち上がり歩きはじめる。俺もそれについていくように歩き始めた。

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