それにしてもトンネルの中は静かである。一切の銃声もなくゲームに動きはない。俺は信二よりも前を歩き、確認する。どこも同じ壁紙・・・トンネル・・・変わりはない。どこまでこのトンネルは続いているのだろうか?先が見えない。
「信二さん。このトンネル・・・どこまで続いているのでしょうか?」
「さぁな。このトンネルには終わりがないのかもしれないなぁ」
信二は俺の質問に軽く答える。おわりがないか・・・じゃあ、どうやって?
「終わりがないって言いましたね?終わりがなかったら俺たちってどうやってきたのでしょうか?」
俺が後ろを歩いている信二に質問をまたする。しかし、返事は一向にも返ってこなかった。
「無視しないでください」
俺が後ろを振り向くとそこには首を押させ苦しんでいる信二の姿が目に映った。信二は何度も何度も首を手でこすっている。
「信二さん!!」
すぐにかけよると今の状況がわかった。信二の後ろには人影・・・そしてきわみ付けは信二の首に巻きついている糸だった。