小説『ワールドブレイカー(日本消滅)』
作者:真龍 白虎()

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〜神崎 真央〜(ここから目線が所々変わっていきます)

ポチャン、ポチャン。

トンネルの天井からたれる雫が水溜りにあたり音が反響をする。私はいったいどのくらい寝ていたのだろうか?

仮面の男に従い車に乗ったのはいいがそのままガスによって眠らされてしまった。その後の記憶は一切なく今はトンネルの中。突如テレビが付き、今私が置かれている状況が説明され大体はわかったのだが、いまだに実感がぜんぜんわかない。

都道府県の消滅・・・私が死んだら家族が死ぬ。そういわれても実感がわくはずがなかった。

その場で留まっても何も起きたりはしないのでトンネルの中を歩いていく。同じ景色が続き、誰にでも合わないので不安がどんどん募っていく。でも、さっき届いたメールを見て少しは安心をした。

始めに出会った新道 悟のクリアメール。それだけでも少しだけ不安が抜けた。悟さんが人を殺したと思うと少しは戸惑いはしたが何か合ったに違いないと思い、無理やり納得した。

ピロピロ・・・。

携帯がメールを受信する。携帯を開き、メールを確認した。

『    群馬県代表 北島 凛 (きたじま りん)
                               ゲームクリア
 
     岐阜代表  竹崎 豊  (たけざき ゆたか)
                               死亡

     この結果によって、岐阜県は日本から消滅します。

                                 以上          』

安心をしていく真央に対して残酷なメールは次々に送られてくる。そのメールはすべて残酷。見た人が恐怖をして人を殺す。また、送られてきたメールで怖くなり殺す。すでにこの連鎖は誰も止められなくなっていた。

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