小説『ワールドブレイカー(日本消滅)』
作者:真龍 白虎()

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考えていた私に対して、現実は恐怖をあたえた。

コツンッ、コツンッ。

前からかすかだが足音が聞こえてきた。徐々に足音が大きくなっていく。それに対して、私の鼓動も早くなっていく。

私は腰にかけていた拳銃に手をかけた。もうここは生きるか死ぬかの世界。戦いを避けたら死んでしまう。
足音が聞こえてくる方向に拳銃の銃口を向ける。

私は決めた。決めたの。
相手が見えたら撃つ!!

私の手は震えていた。人を殺したことがないから当たり前。
人を殺すのが怖い、怖い。


でも・・・・。


相手の顔が暗闇から出てきた。

バンッ!!

震えていても怖くても、自分の命にはかなわない。私は相手に向かって拳銃を撃った。

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