小説『ワールドブレイカー(日本消滅)』
作者:真龍 白虎()

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〜神崎 真央〜

バンッ!!

相手が見えた瞬間、私は震える手でトリガーを引いた。
拳銃を撃った勢いで私は思いっきり後ろに尻餅を付く。すぐに、相手を確認をするが相手は無傷のまま、私の前で立っていた。

はずしてしまった。

私はすぐにもう1発入った拳銃を構えようとするが、相手はそれを許すわけがなかった。すぐに相手は私の拳銃を払い、私よりも早くその拳銃をひろう。拳銃が相手の手に渡った。
それもそのはず、運が悪く相手は男であの弾をはずした時点で勝敗が決まっていた。

カチッ。

相手は奪った拳銃で私の頭に拳銃を当てた。人差し指がゆっくりとトリガーにかかる。

もう・・・殺される。
私は目をつぶり、そのときを待った。

お父さん・・・・お母さん・・・・ごめんなさい。
守りたかった。

バンッ!!

拳銃のトリガーが引かれた。

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