「どうしましたか?悟さん。私からあなたの姿、音声は聞いていますので会話が成立してもおかしくなりませんよ。それとも私の仮面が変ですか?」
男は俺の気持ちを悟ったのか説明を入れてくれた。早速だが、音声が聞き取れるのでゲームについて質問をしてみる。
「東京を賭けたゲームってどういうことだ?」
男は静かに黙り込み答えない。言えないってことなのだろう。
「じゃあ、ゲームのルールは?」
「後で配られる紙をお読みください。さっきの1つ目の質問ですが・・・答えはゲームをしながら見つけてください。そして体験してください」
男は質問に答えるとフフフと不気味に笑い、テレビの画面が砂嵐にかわった。いいたいことはいい終えたのだ。
カタッ。
後ろから足音が聞こえた。すぐにその足音がしたほうに振り向き、相手を確認する。足音の正体はテレビに映っていた仮面の男とは違う仮面の男。手には拳銃と携帯、それと1枚の紙をもっている。俺はそれを無言で奪い、携帯はポケットに拳銃は腰にしまいこんだ。紙はその場で開く。内容はゲームのルールについて・・・。