1章 ゲーム1:すべての始まりは半分に
ふと、目が覚める。頭がガンガンと痛みはするがほかには傷などはない。
あたりを見渡して見るが、そこは薄暗いトンネルの中だった。奥に行くほど暗くなり遠くまで見ることができない。唯一わかることは俺が閉じ込められているという事実だけだった。
「そうだ!!真央さんは?」
さっきまで一緒にいた真央さんの姿を探す。しかし、それも無駄。真央さんの姿はどこにもなかった。ただし、さっきの見渡しで1つ気付いたことがある。それは下に置かれていたテレビ。テレビはコンセントが差されており、上に紙が置かれている。紙には大きく「テレビをつけろ」と書いてあった。
俺は命令に従い、テレビをつける。テレビに仮面をつけた男が写った。
「こんにちは。私の名前はゴット・・・神といいます。あなたは東京代表に選ばれました。今からあなたにはあるゲームをしてもらいます。あなたの県・・・そう東京をかけたゲームを・・・」
「東京をかけたゲーム?」
「はいそうです」
男が俺の独り言に返事をした。テレビなのに会話が成立している。