小説『ワールドブレイカー(日本消滅)』
作者:真龍 白虎()

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紙から目線をはずすとすでにあの男の姿はなかった。もうゲームは始まっている。いつ襲われてもおかしくはない。どこからわく恐怖心と孤独感が襲う。俺は暗いトンネルを1歩、また1歩と静かに歩く。

トンネルの中は静かで歩く音がよく響く。足音で気付かれないかドキドキしながら進んで良く。

歩き続けること20分が経過した。すでに暗闇の中で時間間隔はなくなってきているのだが、携帯画面にリアルタイムで残りの時間が表示されており今の残りの時間は23時25分32秒と細かく出ている。

時間を見ていると自分に早く殺さなくてはとプレッシャーがのしかかってくる。まだ、ゲームは動いてはいない。しかし、こんな状態が続くのだいつプレッシャーに耐えられなくなった人が出てくるかわからない。

バンッ!!

静かだったトンネルに銃声が鳴り響いた。音にびっくりして俺は歩みをやめる。

銃声があり、約1分が経過する。何も動きはない。俺が安堵の息を吐いたとき突然携帯がなり始めた。

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