プロローグ 前編
―――俺は望んでいる
―――絶対的な力を
―――こんな退屈な人生でなく
―――もっと楽しい世界へと
―――俺は・・・・望んでいる
「退屈だ・・・・」
突然こんな事を言っても何かが変わるとは思っていない。
でも、やっぱり言わずにはいられない。
皆もそう思わないか?
ああ、そう言えば名乗っていなかったな?
俺は((篠崎しのざき))((煉れん))だ。
しがない大学生一年生さ。
俺は毎日が退屈だった。
何か刺激が欲しい―――そう思っている。
俺は人とは何処か感性が違うというか、ズレているというか・・・、兎に角ちょっとだけ人とは違う考えを持っている。
ま、大した違いはないんだけどね?
それに加えて厨二病でもあるから始末に負えない。
あ、一応の自覚はあるよ?
「帰るか・・・」
俺は退屈を少しでも紛らわすために大学から帰宅しようとした。
家は一人暮らしで大学から少し離れたアパートに住んでいる。
いつもと変わらない道。その道をいつもと変わらず歩いて帰る。
そして帰宅し、風呂に入り、ゲームをして寝る・・・ただそれだけの繰り返し。
はぁ・・・・刺激が欲しい。
命に関わる刺激が欲しい。
ま、無駄だけどね?
さて、今日も寝よう。
「退屈だ・・・・・」
それでは皆さん・・・おやすみなさい
「その願い、叶えてやろう」