小説『真剣でD×Dに恋しなさい!S』
作者:ダーク・シリウス()

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最強の女の子


京と出会い更に数年が経った。俺はテントに置き手紙をして買い物に出て行った。しかし・・・・・。


「・・・・・おいおい、俺のテントが滅茶苦茶だな」


買い物を買って戻るとテントが無残にも壊されていた。―――それに満身創痍の翔一、岳人、

大和がいた。他の奴等は怪我をしていないようだ


「お前等、大丈夫か?」


「た、旅人さん・・・・・」


「翔一、耳から血が出ているじゃないか。どうした?」


「六年の先輩にフクロされたんだ!この原っぱを賭けた勝負でさ!」


「旅人さんの家を守ろうとしたんだけど相手の人数が多くて・・・・・ごめんなさい」


「そうか・・・・・お前等、ありがとうな」


翔一の傍に跪いて淡く手に覆う光を当てると翔一の身体が光に包まれて怪我が無くなった。


「あっ、痛くなくなった。どうなってんだ・・・・・?」


「大和、岳人もこっちに来い。怪我を治してやる」


「「は、はい」」


2人の怪我も治す。ん、これで大丈夫だろう


「ありがとうございます!凄い、もう痛くも無くなったぜ!」


「旅人さん、どうやったんですか?」


「それは秘密だ。それより、その六年生はどこのどいつだ?―――徹底的にお仕置きをしなければ

いけないからな」


「た、旅人さんはダメだ」


「ん?」


「旅人さんは大人だから小学生に暴力を振ったらダメだ」


「翔一、暴力じゃない。ただのお仕置きだ」


「それでもダメだ!それにこれは俺達がケリを付けないと気が済まないんだ!」


「・・・・・じゃあ、どうするんだ?」


「超強力な用心棒を雇う!」


「心当たりあるのか?」


「川神院って知ってるだろ。武術の寺の」


「川神院・・・・・ああ、あそこ」


「あそこの一人娘が、ここの五年生なんだよ」


こいつ等の一つ上か


「あ、聞いた事ある。凄く強いって。アタシも強く成りたいな・・・・・」


「無敵って話だぜ。こいつは用心棒に最適だろ」


「で、その一人娘に面積がある奴はこの場にいるのか?」


―――全員が首を横に振る。ダメじゃん・・・・・。


「だから此処は大和が頭脳を活かして説得してくれ」


「まぁ、やるだけやってみるか」


「・・・・・」


「旅人さん、どうしたの?」


「いや、良い機会だ。俺も川神院に行く。大和と一緒に行くぞ」


「急にどうしたんだ?」


「なに、無敵の少女を拝見しに行きたいだけさ」


その後、大和と共に無敵の少女の情報収集をしてから川神院に行く事にした。


―――川神院


「久しぶりに来たな」


「中に入った事は?」


「いや、通り過ぎるだけだから入った事は無いな」


「ふうん」


「色々と調べたが此処の寺にいる川神鉄心は武の心得を教えている川神院総代で、

世界中に川神鉄心を知らない奴はいないほど超有名だとか」


「その人と旅人さんが勝負したらどっちが勝つ?」


「まあ、俺だろう・・・・・と、修行僧を発見」


坊主頭の男性に話しかけ、此処にいる一人娘と話をしたいと尋ねると男性は了承して呼びに行ってくれた。

―――数分後、俺達の目の前に一人の少女が歩いて来た。黒い髪に赤い瞳の少女。・・・・・なるほどな、

小学生とは思えないほどの闘気を持っている上に強い・・・・・。今後の成長が楽しみだ。


「お前達か?私に用があるという奴は」


「正確に言うとこいつがお前に用があるそうだ」


「・・・・・」


「・・・・・?」


「お前、強いな・・・・・」


「だから?」


「―――ふっ!」


いきなりストレートパンチを突き出された。真っ直ぐ腹部を狙っている拳の起動を反らして少女の

背後に回り後頭部を鷲掴みにして腕を極めて地面に倒す。


「ぐ・・・・・っ!?」


「おいおい、危ないな。協力をしてもらう為に来ただけなのに攻撃されたら困るぞ」


「協力だと・・・・・?」


「ああ、こいつが協力して欲しいんだと。大和、説明しろ」


少女を放して自由にする。大和は協力して欲しい理由と事情を話すと少女は腕を組むんで

納得した態度を示す。


「ふぅん。話は分かったぞ、面白そうだな」


「力を貸してくれるのですか?」


「ああ。修行修行で暴れたかったところだ。だが、一つだけ条件がある」


条件ね・・・・・子供は大体、欲しい物と言えば―――


「お前等が欲しい」


「「・・・・・は?」」


「川神院は、例え実の娘だろうと贔屓せず修行をさせていくわけだ。まだ小学生の私は兄弟子達の

使いっ走りもして大変にストレスが溜まっている。だから私も、舎弟が欲しいんだよ。

できれば男が良いしな。遠慮なくコキ使えるし」


「それがコイツだとしてお前はどうして俺まで欲しがる?」


「私を赤子如く倒したお前が欲しいからだ。川神院にいる修行僧達だと直ぐに倒してしまって

つまらないんだ。でも、お前は私を倒した」


「子供に大人が負ける訳が無いでしょうが」


「お前が舎弟でお前は私の欲求不満を解消する相手。手を貸してやる代わりに私はこの条件を提案する!」


「分かりました、姉御」


おいおい・・・・・、俺の意見を聞かずに決めたぞ・・・・・。


「んー。姉御なー。んー。悪くないが他の呼び方で」


「姉さん」


「うむ、それがしっくりくるぞ弟」


「では、これはお近づきの印に・・・・・」


おっ、野球のウルトラレアカード。翔一が当てたカードだな


「おお・・・・・何だお前。見どころある舎弟だなぁ」


「可愛がってくださいましアネさん」


「ンン・・・・・いいねぇ。お姉さん、ゾクゾクしてきた。それじゃ、お前との契約完了だ!」


そう言ってさっ、と小指を出してきた。大和も小指を出して指切りをした・・・・・が


「けーいやーく、やぶったーら♪うでーのなーかでなぶーりこーろす♪」


「・・・・・え?」


なんて恐ろしい指切りなんだ・・・・・!?恐ろしい指切りの歌に俺は衝撃を受けた。こいつ、

簡単に何も考えず指切りをして・・・・・自業自得だな。


「ほら、今度はお前だ」


「いや、お前に用があるのはコイツで俺は付き添いだ。だから関係無いぞ」


「でも、こいつが了承したぞ?」


「・・・・・」


ギロリと俺は大和を睨む。こいつは俺の視線に気づいて身体を震わせて冷汗を流し始める。


「・・・・・言っておくが俺はただの旅人だ。お前の欲求不満の解消の為にこの町にずっといる訳じゃない」


「旅人?」


「ああ、旅人だ。世界中を冒険する一人の旅人さ」


「・・・・・じゃあ、そう言う事ならさっきの提案は無しだ」


「・・・・・」


「代わりに旅人。私の遊び相手になってくれるか?」


「まあ、それだったらいいぞ」


「じゃあ、指切り―――」


「いや、お前の指切りは嫌だ。というか、大人に対して敬う態度をしろ。少し生意気だぞ?」


「むっ、じゃあ・・・・・旅人さん、私の遊び相手に成ってください。お願いします」


「ん、よろしく」


目の前の少女と握手をする。こうして説得は無事に成功。その後、少女の力で翔一達を傷つけた

6年生達は2秒で決着を付けた。さらに少女は居心地がいいと俺達と遊ぶようになった。

-4-
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