小説『IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ―』
作者:黒猫(にじファン)

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静かで、だけど、緊張がほとばしる戦いだった


スコールの剣戟


俺は、ライドブッカーのソードモードを振るい、やり過ごす


すばやく、蹴りを繰り出すがこれは避けられる


「「はぁ……はぁ……」」


お互いに息を切らし、肩を大きく揺らす


「んだよ、案外モロいな」


精一杯の強がり


「あなたこそ……今すぐ楽にしてあげる」


「やってみろ」


お互いに強がりなのは分かってる


でも、こうでもして気合を入れないと


負ける……!


スコールはブレードを振り上げて、走る


「ふぅ」


息を吸い、目を閉じる


そろそろ、終わりにしよう


心の中で俺はつぶやく


なぜか、スコールの動きがスローに見える


こいつの野望を……ここで終わらせるっ!


俺の最後のロマンだ!




目を開き、ライドブッカーに手をかける


カードを取り出し、叫ぶ


「さぁ、俺のターンだ!」


『KAMEN RIDE・KUUGA』


古代より現代の伝説を塗り替えた赤き戦士クウガへ


「はぁ!」


拳を繰り出し、ブレードに当てる


火花が散り、俺もスコールも身を引く


『FORM RIDE・KUUGA・DRAGON』


青き装甲、ドラゴンフォームになりドラゴンロッドも装備する


ロッドの変則的な動きで翻弄


スコールのブレードを弾く


『FORM RIDE・KUUGA・PEGASUS』


装甲は青から緑へ、クウガ・ペガサスフォームへフォームチェンジし同時にペガサスボウガンも装備する


的確な射撃でブレードを弾いた


ここか―――!


『FORM RIDE・KUUGA・TITAN』


紫に輝く、タイタンフォームになりタイタンソードを構える


振り下ろす重き剣先にスコールも思わず、怯んだ


『KAMEN RIDE・AGITO』


力を得たものを説く新たなる戦士アギトへ変身


その「技」で細かい攻撃を当てる


「くっ……はぁ……ぐっ」


スコールも追い詰められるように後ずさって行った


『FORM RIDE・AGITO・FLAME』


フレイムフォームへフォームチェンジ、同時にフレイムセイバーを装備する


スコールも慌てて、エネルギーブレードを形成


打ち合いになる


熱い火花が散り、一戦攻防状態


すばやくカードを挿入


隙を突いたスコールがブレードを振り下ろすが


『FORM RIDE・AGITO・STORM』


ストームフォームへフォームチェンジし、同時にストームハルバードも装備する


風を操り、ブレードの軌道を変え


ハルバードで弾く


『KAMEN RIDE・RYUKI』


ライダー同士の戦いを勝ち抜き、力の在り方を知るライダー龍騎へ


『ATTACK RIDE・STRIKE VENT』


ドラゴンの咆哮と共に俺の右腕にドラグレッダーの頭部を模した手甲ドラグクローを装備する


「はあ!」


炎を吐き出し、スコールを焼き付けた


怯んだ、スコールへ突進し、体勢を狂わせる


壁を突き破り、敷地外に出たところでスコールはガトリング砲を構えた


『KAMEN RIDE・FAIZ』


悪しき行い全てが黒く濁ったものではないことを教えてくれる戦士、ファイズへ変身


『FINAL ATTACK RIDE・fa,fa,fa,FAIZ』


右脚に装備したファイズポインターから円錐状の赤い光を放ち、壁代わりに


恐ろしい威力を発揮したその砲撃はポイントすべく放たれた円錐をも割る


「高速の世界に案内してやるよ、10秒だけな」


『FORM RIDE・FAIZ・AXEL』


胸部アーマー・フルメタルラングが展開して肩の定位置に収まり、複眼は赤、フォトンストリームは銀色のシルバーストリームに変化しファイズアクセルフォームにフォームチェンジする


左手首にあるファイズアクセルのスタータースイッチを押した


「まずいわね……」


『Start Up』


超加速モードに移行する


蹴りを放ち、拳を叩き込み、体を打ち付ける


が、スコールは自身を包みこむ大きな黄金の繭を形成


攻撃を通さなかった


『3』


『2』


『1』


『Time Out』


繭にひびを入れたものの10秒が経ち、ファイズへと戻る


スコールも繭を素早く、切り捨て加速する


カードをすでに表から裏へ向けていた俺はドライバーへカードを挿入した


『KAMEN RIDE・BLADE』


敵対関係をも味方に変える、ジョーカーをも切り裂く戦士ブレイド


姿を変えた俺は、突進してくるスコールへカウンターの蹴りをかます


が、動きを読んでいたスコールは急上昇し、上空へ


「逃がすか……!」


『FORM RIDE・BLADE・JACK』


身体の各部が金色のアーマー・ディアマンテゴールドに覆われ、胸部にはスペードのカテゴリーJの鷲の紋章が刻印されるブレイドのジャックフォームへ


手を弾くように叩き、背中に装備された翼・オリハルコンウイングを展開


上空へ


「あん、しつこい男は嫌われるぞっ」


スコールの冗談を聞き流し、俺は斬りつける


『FINAL ATTACK RIDE・bu,bu,bu,BLADE』


「はああああ……らあっ!」


スペードの2「SLASH」とスペードの6「THUNDER」から織り成す、高空から急降下しながら放つ「ライトニングスラッシュ」を叩き込む


「くっ!」


スラスターを潰したスコールは地上へ


『KAMEN RIDE・HIBIKI』


次いで、地上に降り立った俺はすかさず走りこみ


善しき鬼の戦士、響鬼へと変身


その力でねじ伏せるようにたたきつけた


「ぐっ!なんて、力なの……!」


『FORM RIDE・HIBIKI・KURENAI』


炎の気を極限まで高め、全身を真紅に染めた強化形態「響鬼紅」になる


「焼ききるぜ!」


『ATTACK RIDE・ONIBI』


口を開き、紫色の炎を吐き出す「鬼法術 鬼火」を発動した


鬼が放つ高温の炎にスコールは体をよじる


『KAMEN RIDE・KABUTO』


顎のローテートを基点にカブトホーンが起立して顔の定位置に収まった瞬間


人としての道徳を知り、頂点を目指す戦士、カブトに


スピーディで繊細な動きと攻撃


スコールは疲労もありついて来れず、体を引く


攻め立てられるか……!


『KAMEN RIDE・DEN-O』


電仮面は桃のレリーフが顔のレールを伝わって眼前に収まり、中央から割れた状態で固定され、葉の部分はチークガードのように移動する


時を、時空を超え、「今」の平和を守る戦士、電王へ変身


その暴力的な戦い方攻め立てる


拳を振るう


適当に見えて的確な突き


蹴りを入れる


無茶苦茶に見えて細かな所を突く


隙を見て、カードを新たに挿入



『FORM RIDE・DEN-O・ROD』


電仮面は海亀のようなレリーフが頭頂からレールを伝い眼前で固定されると、ヒレが逆転して角状に可変。

甲羅部分がマルチアイを象る。オーラアーマーはソードフォームのパーツを前後逆に着装し、胸部が左右に展開、ショルダーガードになった

チェスト部分もまた亀甲柄を思わせる電王のロッドフォームへ


「デンガッシャー」を槍状のロッドモードへ変えて振り回す


スコールも身をよじり、反撃するがリーチが長い分、こちらに有利だ


『FORM RIDE・DEN-O・AX』


電仮面は斧型のレリーフがレールを伝い眼前に固定。外側が左右に展開して「金」の字を象っている。オーラアーマーは単純にソードフォームの前後が入れ替わった状態


電王のアックスフォームだ


重き戦斧の一撃にスコールはよろめく


『FORM RIDE・DEN-O・GUN』


仮面は龍の顔で、オーラアーマーはソードフォームの装甲が上部に展開した形となる


デンガッシャーをガンモードへ


銃撃速度は何よりも速い


「やるじゃない」


踊るように弾ける俺


蹴りを入れた俺は、カードを更に挿入した


『KAMEN RIDE・KIBA』


受け継がれて来た運命の鎖を解き放った戦士、キバへ


高い運動能力でスコールを翻弄する


蹴りは、複雑な突き


両手での不自然な攻撃


その隙に入れていくカード


『FORM RIDE・KIBA・GARULU』


『アオーーーーン!』


高い雄たけびとともに装甲が青く変わりガルルセイバーも装備し、その刀身を撫でる


キック力の増した脚にガルルセイバーとのコミカルな動きで引き続き、隙を与えない


『FORM RIDE・KIBA・BASSHAA 』


バッシャーマグナムを装備すると同時に緑に変色する装甲


マグナムから放たれる、水の銃弾「アクアバレット」に変えて発射した


命中率の高い銃弾は確実にスコールの急所を突く


『FORM RIDE・KIBA・DOGGA』


装甲は紫へ、そしてガルルセイバーもドッガハンマーへと変わる


ドッガハンマーの激しい打ち付け……


重く、重い、一撃一撃にスコールは小さな悲鳴を上げた


「はぁ……はぁ……そろそろ、いい加減にしてね、士くん!」


気づけば、ここは先ほどの部屋


培養していたカプセルが開き、中から出てきたのはディケイド


基本カラーは青だ


それが……すごい数だ


「なるほど、こっからが本番か……」


厄介なやつらだ!


『KAMEN RIDE・W』


風を取り込むために強風を発生させた


強風が吹き止むと同時に、決して切れない絆で結ばれた二人で一人の探偵で仮面ライダー、Wに


「さぁ、お前たちの罪を数えろ」


基本形態のサイクロンジョーカーのサイクロンで風を取り込み、ジョーカーの格闘技術で次々と培養ISを倒す


「素手はきついな」


『FORM RIDE・W・HeatMetal』


右半身は赤、左半身は銀へ


メタルシャフトを装備した俺は火を纏い、シャフトを振るった


器用にくるくると回したシャフト、それを演武するような火の悪戯に培養ISは動きを封じられ、叩き倒される


目線を上げた先で、培養ISはそれぞれ銃の形をした何かを握っていた


ライドブッカーのガンモードにも似ている


「なるほど……」


『FORM RIDE・W・LunaTrigger』


ルナトリガーになり、メタルシャフトからトリガーマグナムに武器が変わる


「一気に終わらせる……」


『FINAL ATTACK RIDE・da,da,da,W』


『マキシマムドライブ』


トリガーマグナムの銃身を変形させたマキシマムモードに変形させ


「トリガーフルバースト!」


マグナムから変幻自在に軌道を変える、黄色・青のエネルギー弾を無数に撃ち出し、それぞれの培養ISを撃破した


それでも、まだ尽きることを知らない培養IS


「付き合ってやるよ」


『KAMEN RIDE・OOO』


『タ・ト・バ・タトバ・タ・ト・バ♪』


欲望に負けずに、自らを高める戦士、オーズへ


腕部のトラクローを展開


脚部のバッタレッグで跳躍し、切りかかる


すかさずカードを挿入した


『FORM RIDE・OOO・GATAKIRIBA」


『ガ〜タガタガタキリッバ♪ガタキリバ!♪』


頭部はクワガタ、胴はカマキリ、脚部はバッタを模した全身、緑のオーズの「昆虫系」コンボ


ガタキリバコンボへと姿を変える


クワガタホーンの電撃


カマキリソードの剣戟


バッタレッグの蹴り


全てが噛み合い、反撃する間も与えない


『FORM RIDE・OOO・RATOLARTA』


『 ラ・タ・ラ・タ〜♪ ラトラーター♪』


ガタキリバコンボから全身黄色一色、ライオン、トラ、チーターのラトラーターコンボになり


「うおおおおおおおおおお!」


強力な熱線「ライオディアス」を放つ


それだけで、培養ISは機能をとめる


『FORM RIDE・OOO・SAGORZO』



「サゴーゾ♪サゴーゾ!♪」



頭はサイ、身体はゴリラ、脚はゾウを模した全身銀色のサゴーゾコンボになる



「ウオオオオオ!!!」



胸を大きく叩き、ドラミングをする



「オオオオ!ウオオオオオ!」



胸を叩いた瞬間に大きな波動が放たれ、培養ISは動けない


ゾウレッグのまま跳躍し、ゴリラアームの剛力で地面ごと叩き割る


『FORM RIDE・OOO・SYAUTA』


『シャシャシャウータ♪シャシャシャウータ♪』


更に、頭部をシャチ、身体をウナギ、脚部をタコにしたシャウタコンボに姿を変えた


後ろに回った俺は電気ウナギウィップで培養ISを打ち付ける


電撃を流し込む「ボルタームウィップ」を使い追加のダメージを与えた


シャチヘッドから水流を放ち、距離をつめさせない


『FORM RIDE・OOO・TAJADORU』


『タ〜ジャ〜ドル〜♪』


全身が赤く輝くと共に炎を発する


頭部はタカ、身体はクジャク、脚部はコンドルを模した赤く、紅いオーズ鳥系コンボ


タジャドル


タカヘッドはの色は赤、オークォーツは金色の鳥の嘴形になり、ブレイブと名付く


3対の翼・クジャクウイングを展開、背部にクジャクの尾羽を模した虹色の翼が出現し、これを無数の羽手裏剣・クジャクフェザーとして射出した


突き刺さるように切り裂かれていく、培養IS


『KAMEN RIDE・FOURZE』


友情を信じ、築き、繋ぐ戦士、フォーゼへ変身


右腕を振るい、体勢を整えた


背中のジェットパックを噴射させて、拳を叩きつける


怯んだ一体の培養ISを尻目に更にカードを挿入


『FORM RIDE・FOURZE・ ELEK』

『エレキ・オン』


強力な電気エネルギーを含有し、ビリーザロッドを装備するとともにフォーゼがエレキステイツへと変身する


プラグを左側に刺し込み、電撃剣にし、斬りかかる


電撃を纏った刀身は周りの敵をも巻き込み、活動を停止させていった


『FORM RIDE・FOURZE・FIRE』

『ファイヤー・オン』


強力な炎エネルギーを含有し、ヒーハックガンを装備するとともにフォーゼがファイヤーステイツへと変身した


ヒーハックガンの火炎弾で近場のISから倒していった


周りの気温が上がったところで、ヒーハックガンの後部のリアユニットを分離状態にして消火弾を放つ消火モードに形態を変え、消化弾で爆発を起こす


まだだ……!


『FORM RIDE・FOURZE・MAGNET』


『エヌ、エス、マ〜グ〜ネ〜ット。オン』


磁力属性形態。基本カラーは銀色、複眼の色はオレンジ色、シグナルの色は黄色


黒一色となったヘルメットとアーマーの一体化・両腕に装着された手甲・左右の肩や大腿それぞれに走る青と赤のライン・背中のブースターの変形と、他のステイツと異なりシルエットが大きく変化するフォーゼ・マグネットステイツへ


両肩の専用モジュール・N・Sマグネットキャノンを操作


寄せ付けないどころか、各個撃破していく


手を弾くように叩き、ラッシュをかける


『KAMEN RIDE・WIZAED』


『ヒー・ヒー・ヒー、ヒー、ヒー!』


絶望を希望に変える最後の希望、ウィザードへ


「さぁ、最後のショータイムだ」


アクロな動きで、蹴りをかましマントが翻る


『FORM RIDE・WIZAED・WATER』


『スイー、スイー、スイー、スイー!』


魔法陣が出現


ISは弾かれるように身を退けられ、よろける


基本カラーは青へ、頭部の形態は「雫」をイメージするひし形に近い形状へと形を変えたウォーター


『ATTACK RIDE・BIND』


『プリーズ!』


水の鎖が出現し、いくつもの培養ISを拘束


魔力が最も高いこのモードだからこそできる、一斉束縛


この間に


『FORM RIDE・WIZAED・HURRICANE』


『フー、フー!フーフーフーフー!』


風を纏った魔法陣が上空に


ジャンプでそれをくぐりると同時にまたも装甲の色を変えた


基本カラーは緑、頭部の形状はカマキリのような逆三角形へ


ハリケーンだ


空中へ舞い、風を巻き起こし、一箇所に纏め上げる


「フィナーレだ」


『FORM RIDE・WIZAED・LAND』


『ド、ド、ド、ド・ド・ドン!ドン!ド・ド・ドン!』


基本カラーは黄色、頭部の形状は四角形へ



ランド……このスタイルに浮遊能力はない


重力に従い、体は落ちていく


『FINAL ATTACK RIDE・wi,wi,wi,WIZAED 』


『チョーイイネ!キックストライク!サイコー!』


落下速度を利用してキック力を増加させた


「ふぅ……」


爆発を起こした、培養IS


あっけにとられているスコールに向かって俺は、手を弾くように叩いた



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IS <インフィニット・ストラトス> 第1巻 [Blu-ray]
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