小説『IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ―』
作者:黒猫(にじファン)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

セシリアと接触した翌日の朝

ちなみに寮では原作とは違い、一人部屋だった

……べ、別に箒と相部屋がよかったわけじゃないんだからねっ!

で、朝飯食いに食堂に行く途中で箒とばったり

一緒に朝飯を食いにいったのはいいんだけど……

「士君、隣いいかな?」

三人組の女子が話しかけてきた。

「ん、別にいいよ」

それを了承したのが俺のミス

めっさ、箒さん機嫌悪いですやん……

「あ、士君って朝すっごい食べるんだ」

「男の子だね」

「女の子は朝それだけしか食べなくて大丈夫なのか?」

すると気まずそうに 

「あ、はは〜 私たちはねぇ」

「う、うん 平気かな」

一人は笑顔で

「お菓子よく食べるし」

などと話していると

「私は先に行くぞ」

機嫌悪そうに箒が去っていく

やっちまったな〜

なんて、思っていると





パンパン





「いつまで食べている!食事は迅速に効率よくとれ私は1年の寮長だ 遅刻したらグラウンド10週させるぞ」

手をたたく音と同時に千冬姉が怒鳴る

ごちそうさま……











今、クラス対抗戦に出る代表者を決めようとしている

んなめんどくさいもんに出るもんか

とりあえず推薦という形になった

「自薦他薦でもかまわない誰かいないか」

すると1人の女子が

「はいっ!神谷君を推薦します!」

と言い出した

おいこら……

貴様らなんてこと言いやがる……そんなこと言ったら 
 
「私もそれが良いと思います!」

「神谷くんがいいです!」

ほらー、皆言い出すじゃん

「さて、他にはいないのか?いないのならこのまま神谷がクラス代表だぞ」

待てよここで断れば「ちなみに他薦されたものに拒否権などない」

ははは……知ってるか?

他薦されたものに拒否権などないらしいよ?

なんでやねん……

「待ってください!納得がいきませんわ!」

オルコットが納得いかないらしく抗議し始めた

いいぞ〜この際、お前がなってしまえ

「そのような選出は認められません!大体、男が‥‥‥‥クラス代表だなんていい恥曝しですわ!実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿とこの人にされては困ります!いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!」

おお、しゃべるねー

「だ、大体、文化としても後進的な国で暮らさなくてはいけないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で―――」

「―――ちょっと待ってくれ。流石に言いすぎでしょ

俺の侮辱ならまだしもここにいる日本人まで馬鹿にするのは……ねえ?」

ああ!面倒なこと言ってしまった

「あら、言葉を発せたのかしら?」

……なんか、腹立つな〜

こっちが低く対応してたらいい気になりやがって

「そっちも紅茶ぐらいしかしか自慢できるのないでしょ?日本にダメなところがあるようにイギリスにもあーるの

だから―――」

「―――あっ、あっ、あなたねえ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

面倒くせーーーーーーー!

「決闘ですわ!」

「なんでだよ!面倒だな!」

「士!」

今度は誰だ!

……あ、箒だ

「どした?」

「お前は許せても私は許せん!……日本はともかく士にまで……」

いや、最後の方聞こえなかったけど要するにむかついたと

「えーと、俺が箒の代わりに鬱憤を晴らせと……?」

「そうだ!」

なんで、俺が……

でも、俺もアイツに言われっぱなしってのも嫌だし

ここは……

「……まあ、幼馴染の頼みだしな……

やりますか……織斑先生」

「なんだ?」

「オルコットとの決闘ですが受けてたつことにするんで、許可がほしいんですが……」

「うむ、それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。神谷とオルコットはそれぞれ用意をしておくように」

「うっす」「はい!」

声が重なる

息ぴったーり

……箒とオルコットに睨まれた








決闘当日

一応ISスーツに着替えアリーナの控え室に行くと箒がいた

「士、調子はどうだ?」

「まあまあかな?」

とりあえずは余裕の意思表明とそれを表すように微笑む

「士らしいな……でもそういうところが……その、s……だぞ」

「ん?顔赤いぞ?大丈夫か?」

「大丈夫だ!」

さいですか

などと話しているとモニターが出て、そこにはオルコットがうつっていた

「あれがあいつのIS……んじゃそろそろ行きますか」

「負けるなよ……」

不安そうに見上げてくる箒の頭を撫でながら

「大丈夫だよ、幼馴染のためだからな……しゃあ!行くぜ」

待機状態のディケイドライバー(ちなみに待機状態は細いブレスレット「右手」だと思ってください)を変形させ腰に装着する

そして左腰に携行されているライドブッカーからディケイドのカードを取り出し

「変身……」

ディケイドライバーに挿入する

『KAMEN RIDE・DECADE』

音声の後にはマゼンダを主色としたフルアーマーのIS(仮面ライダー)になる

「士、そのISって」

無理もないISらしくないISだ

というより元がISじゃないからな

「まぁ……ちょっと変わったISだと思ってくれ」

「ちょっとなのかそれは」

「気にしなーいの」

ちなみにちゃんと所持している武器やらシールドエネルギーの残量などはきちん表示されている。

そしてオルコットの専用機-ブルー・ティアーズ-の情報も見たが

遠距離射撃型のISか……

まあ知ってるんだけどね

「よし、行くか」

ゆっくり歩きながらアリーナに向かう

「なんでカタパルトデッキを使わないんだ?」

箒の疑問に

「あいつのISは基本飛行することはできない」

千冬が答えた

「織斑先生……どういうことですか?」

「詳しいことはいまだわかっていないらしい。ふん、そんなものをISと呼べるのか」

「まったく……私にすらISを使えるのを黙ってるだと……少しくらい言ってくれてもよかっただろうに……」

拗ねた口調で言う千冬を横目に、それは無理があるでしょとは言えない箒だった











「あら……飛行できないISとは、まさに愚かな男にはぴったりの欠陥品ですわね。」

ちょうど見下す感じになっているのでより性格が高圧的な態度になっている。

欠陥品って……

「男のくせに私のいうことを無視するなんて……」

おいおい

無視はしてないんだけどな……

と突然-警告-敵IS射撃体勢に移行文字が……

で、いきなりスターライトmkIIIと呼ばれるビームライフルを撃ってきた

必要最小限の動きでかわす

「さあ、踊りなさい。わたくし、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!」

「俺は踊るより、聞くほうが好きなんだよ」

まだ攻めに行くには早すぎる

ギリギリでかわすことを続けていると……

「このブルー・ティアーズを前にして初見でこうまで耐えたのは貴方が初めてですわね 褒めて差し上げますわ」

「えーと……ありがとう?」

「でもそろそろ終曲(フィナーレ)と参りましょう」

するとオルコットはブルー・ティアーズと呼ばれるビット型の武器をとばしてきた

さすがに空中ならまだしも地上で全部の攻撃を避けるのはきつい

避けきれない攻撃はライドブッカーのソードモードで弾き返した



箒Side-

すごい……

ただ、それだけしか浮かばない

飛行できなく且つ、武器も剣だけとオルコットとの相性は最悪なはず

なのに士はさっきからぜんぜん攻撃はしてないものの、一回もあの射撃やビット攻撃もあたっていない

どんどん格好よくなっていく彼に箒は目を奪われていた




士Side-

どうやらオルコットも攻撃が一切あたらないのにいらついてるのか、さっきからビットの動きが雑になってきている。

そして、とうとう

「そろそろ、落ちなさい」

キレたのか

ビットが全部俺を囲むような形になり始めてきている

どうやら個々でやるよりビットで俺を囲み一斉射撃で避けられないようにすればいい話なようで

まぁ、悪いがビットの弱点-ビット自身の制御に精神を使うのでその間オルコットはビームライフルで攻撃できないということ-はわかってる

原作知識だけど……

頃合いか……

ソードモードのライドブッカーをブックモードに変え左腰に装着し一枚のカードを取り出しドライバーに挿入してバックルを回す

「変身」

『KAMEN RIDE・KUUGA』

仮面ライダークウガへと姿を変え、セシリアを動揺させる

手を弾くようにして叩く

「姿が変わった!?」

「まだだ……」

さらにカードを挿入する

『FORM RIDE・KUUGA・PEGASUS』

クウガ・ペガサスフォームへフォームチェンジし同時にペガサスボウガンも装備する

「さあ、今度は俺が撃ち抜くぜ」

ペガサスボウガンの銃尻のトリガーを引いて照準を絞り、再度持ち手の引き金を引いて封印エネルギーが圧縮された空気弾を一気に四機に向けて放つ

このフォームを維持できるのはわずか約50秒間だけ

一気に行くぜ!

ブルーティアーズを打ち抜きオルコットのカタパルトも掠める

カタパルトを損傷したオルコットがゆっくりと高度を下げる

「くっ!」

よし、攻める!

走りこみ、接近する

「ブルーティアーズは六機ありましてよ!」

「知ってるよ!」

新たなカードを挿入する

『FORM RIDE・KUUGA・DRAGON』

ドラゴンフォームになりドラゴンロッドも装備する

ドラゴンフォームの跳躍力を活かし跳び、ティアーズのスカートを破壊する

「くっ!男ごときに」

「悪いが終わらせるぜ!」

『FORM RIDE・KUUGA・TITAN』

タイタンフォームになりタイタンソードで一気に斬りかかる

数撃入れて

「止めだ……」

止めの一撃を入れるべくカードを取り出す際に

「あ、あなたは何者ですの!?」

なんて聞いてきた

そんなのこう言うしかないだろ?

「通りすがりの仮面ライダーだ……覚えておけ!」



『FINAL ATTACK RIDE・ku,ku,ku,KUUGA』



カラミティタイタンをオルコットに叩き込む



プーーーーーーーーーー

そこでブザーが鳴り


「勝者 神谷士」



-3-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




IS (インフィニット・ストラトス) シャルロット・デュノア シルバーペンダント
新品 \12600
中古 \
(参考価格:\12600)