小説『IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ―』
作者:黒猫(にじファン)

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おはようございます、神谷士です


いや〜遂に来たよこの日が


秋休みに入ったその日


校門の前に10時集合ということで少し大きめのバッグを持って校門の前で待ってる


ちなみに俺の格好は翔〇郎くんそのものハット帽にネクタイも適当に緩めている


フィ〇ップはいないけどな


久しぶりに小指にリングしたわ


そんなことを考えてると


「つ、士……」


「おっ、簪」


白い清楚なワンピース姿の簪


さらにその隣には


「おはよう、士くん♪」


意外にもボーイッシュな格好の楯無さんが


「はようざいます。何日間かですけどよろしくお願いしますね」


「ええ……行きましょうか」


そう言って楯無さんが歩き始める


「へ〜い」


そう答えて俺も続く


隣に歩いてきた簪が


「昨日は、眠れた?」


と、尋ねてきた


「いや、修学旅行じゃないんだから……まぁ、ちゃんと寝たよ」


「そう……」


ん?何かソワソワしてんな


どこか、落ち着かない感じがする簪


「どうした?簪」


「ふぇ!?……な、なにも……ない、よ」


この慌てっぷり……


「どうしたんだ〜?ウリウリ」


簪の肩を突きながらニヤニヤと笑いながら聞いた


「な、なんでも、ないよっ」


「本当かい?」


「ほ、本当、だもん……」


おふっ!


だから「もん」は可愛いからダメだっての


何回言わせるんだ


「士は……たまに、私の言葉の後に……幸せそうな、顔を……する」


ビクッ!


「そ、そうかな〜」


「うん……なんで?」


ずいずい寄ってくる簪


「ちょっ……ち、近い」


俺が指摘するとパッと体を離す簪


その頬は赤い


「むぅ……」


ははは、可愛いな〜簪は


「ああああああああああ!!!!」



うわっ!びっくりした!


なんだ?


ん?


「って楯無さん……急にどうしたんですか?」


「私の前でイチャついてんじゃないわよ!随分、見せ付けてくれるじゃない!」


腕を組んでフンスッと言わんばかりに鼻息を荒立てる楯無さん


「いや、そんなんじゃ……」


「そう、だよ……お姉ちゃん」


簪がニヤニヤと笑顔で楯無さんに向かった


「別に……イチャついて……ない、よ」


そう言いながら体を摺り寄せてくる簪


「か、簪!?」


どうしたどうした


「ううううぅぅぅ〜〜!!ずるいわよ簪ちゃん!」


「ずるく、ないもん」


「だからもんはダメだって!」





「「えっ……?」」


しまった


俺としたことが……


「い、いや〜これは……その〜、ははは」


「ずるく、ないもん」


「ごはっ!」


だ、ダメだって……簪


「おねーさんも頑張ってるもん」


「ぐふっ!」


楯無さん!!!


あんたは……あんたは


「イ、イキマショウ」


体がカチコチだ


「「ふふっ♪」」


お二人さんは不敵に笑いながらそれに続いた








「ここからは車で行くわよ」


そう言われて前を見ると……



「へ?……あれで?」


目の前には黒塗りの……リムジン?


「そうよ……ほらっ、乗って乗って」


「へ、へい」


俺達が近づくとスーツ姿にサングラスのスキンヘットの色黒の男が運転席から出てきた


怖い!


え?だれ?


なに?この人……


「運転手のマイケルよ」


「……ボブです」


「……だそうよ」


「いやいや!!だそうよじゃないですよ!名前間違えてんじゃないですか!」


てか、この人声低いな……


「だって〜!簪ちゃんは覚えてた?」


「うん……」


頷く簪


「ほらっ!ちゃんと覚えてあげてください」


「分かったわよ……ごめんなさいね、カブレラ」


「だから彼はボブですよ!」


突っ込みを入れると


「おい、てめぇ……」


後ろに人の気配


突きつけられているのは……銃?


「誰に向かって口きいてんだ……蜂の巣にされてぇのか」


………………



こわあああああああああああいいい!!



え?なに?殺されるの?


撃たれちゃうの!?


ここ日本だよ!


ねぇ!


「ははは……日本語お上手ですね」


「やめなさい、ジョージ」


誰だよ!


「……ボブです…………グスン」


泣いちゃったよ!


名前間違えられすぎて泣いちゃったよ!


「士……乗ってよ」


簪に袖を掴まれて車の中に入る


中は広くテレビに冷蔵庫、棚などが置いてあった


椅子、ソファーじゃん


「なに、飲む?」


簪がグラスを取り出しながら尋ねてきた


「え〜と、簪と同じのでいいよ」


「じゃ、じゃあ……」


そう言って出されたのは


「カル〇スかよ!」


「きゃっ……ダメ、だった?」


驚いたのか体を震わせる簪


「いや、こういう車だから酒とか出てきて俺がまだ未成年だろ!って突っ込むのかなって思ってたから」


「まだ……未成年」


「はい……」


俺が怒られた


「ふぅ……お待たせ」


少しして楯無さんが入ってきた


「……出します」


前から聞こえてきたのは涙声のボブの声


泣かされたのかよ……


「ええ、よろしく。ジャック」


あ、結局覚えてないんだ


もう突っ込まないけど


「これカルピ〇よね?もらうわよ」


そう言って丸テーブルに置かれたカルピ〇を取って……飲んだ


「それ……俺が飲んだところですよ」


ピンポイントで飲んでる


「っ!//」


あれ?楯無さんが固まった


口もごもごしてるし……


「んっ……」


なんか、色っぽいし!


「……っぷは!あ、士くんのだったの?ごめんね……新しく淹れるから」


「あ、はい……」


そうしてグラスにカ〇ピスを注ぐ楯無さんの手は震えていた


カチッカチッと音を立てながら注ぎ込まれる


「は、はい……どうぞ」


ニコリ


楯無さん……顔が


「い、いただきます」


そう告げてグラスに口をつけようとした瞬間


「違うっ!」


楯無さんが急に怒鳴った


「な、なにがですか!?」


「もう少し左よ」


「え?」


「もう少し左で飲みなさい」


あれ?口つけたところじゃなかったか?


「あ、はい」


オズオズとそこで飲む俺


「〜〜〜♪//」


嬉しそうに頬を染める楯無さん


飲んだ〇ルピスは心なしか甘かったような







「着いたわよ〜」


数十分後


楯無さんに言われて車から降りるとそこは……


「……はぁ?」


思わず声に出していた


「こ、これは……」


屋敷なんて言葉じゃ足りない


それこそ金持ちのイメージをそのまま表した家が


「これ……楯無さんと簪ん家ですか?」


「ええ(うん)」


「……立派なお家ですね」


それが精一杯だった


でかすぎる


「まあまあ入りなさい」


「お邪魔します」


そうして学園寮の俺の部屋ぐらい大きい玄関に入ると


「お帰りなさいませお嬢様」


「おかえりなさいませ〜」


メイドが頭を下げていた


うん、あのメイド


皆がイメージしてるそのメイド


しかも……


「いらっしゃいませ、士君」


「いらっしゃ〜い、つっち〜」


それは虚さんと本音ちゃんだった


「ただいま二人とも……本音、士くんを部屋に案内して」


「は〜い。つっち〜、こっちだよ〜」


そう言って本音ちゃんは俺の手を引いた


「お、おう」


部屋への移動の最中


「本音ちゃん。メイド服までダルンってしてるんだな」


「そうだよ〜」


「良く似合ってるよ」


「つっち〜。きゅ、急にそれは反則だよ〜///」


え?何が?


「つっち〜も格好いいよ〜。はーどぼいるどだよ。男のなかのおとこだよ」


「そうか?」


「うんっ!……つっち〜のお部屋はここ〜」


そう言われて襖を開けると


「お〜、畳の部屋だ〜」


「うんっ!このお家は和!だからね〜」


中に入り、荷物を置く


「ちょっとゆっくりする〜?それとももう居間のほうに行く?」


「ああ、待たせんのもあれだしな行こうか」


そうして部屋を出た





後書きというなのコント「外国人のアルバイト」


鈴「どうも〜」

セシリア「よろしくお願いいたします」


「鈴さん」


「どうしたの?」


「わたくしたちのような外国人が日本でアルバイトするのは難しいことでしょうか?」


「そうね〜、私達みたいに日本語勉強しないと難しいでしょうね〜」


「ちょっとやってみましょう」


「ええ、いいわよ……えっと今日からここでアルバイトする留学生の」


「オ〜イェス、ハイ!」


「私は店長の鈴よ。よろしくね」


「わ、わたしのなまえは、セシリアです」


「ああそうなんだ……頑張ろうね」


「ころしてください」


「ちょいちょい!!どうしたの」


「よろしk、おねがい、します」


「間違えたの?」


「まちがえました」


「ああ、そうなんだ気をつけてね……まぁ、うちはファミリーレストランだから。基本的にはお客さんに対しての挨拶」


「わいせつ?」


「わいせつはダメよ!挨拶!」


「あいさつ」


「そうそう。ちょっと練習しましょうか」


「はい」


「いらっしゃいませ」


「わっしょいだぜ」


「違うわね……祭りみたいになってるわ」


「まちがってる?」


「うん、ちゃんと聞いといて。いらっしゃいませ」


「い、いらっしゃいませ」


「そうそう、上手。次は人数を確認するわ」


「忍術?」


「人数!……もう忍者いないわよ。人数ね」


「にんずう」


「そうよ……何名様でお越しですか?」


「何名様の神輿ですか?」


「違うわね……祭りみたいになってるっての……ちゃんと聞いてね。何名様でお越しですか?」


「南米風の祭りですか?」


「もう祭りって言ってるじゃない!……もう一回!」


「何べん言ったら分かるんですか?」


「アンタよ!それは!何名様でお越しですか?はい!」


「な、なんめいさまで、おこしですか?」


「そうそう、次はタバコを吸うか吸わないかね……タバコの方お吸いになられますか?」


「タマゴ……」


「卵じゃない」


「タラコ」


「タラコじゃない」


「タバスコの量で」


「違うわよ!なんでタバスコの量で分かれるのよ!タバコの方お吸いになられますか?」


「タ、タラコはオスギになだれ式ブレンバスター」


「なによ!それ!お客さんなんて言うのよ!」


「……ツーブレンバスター」


「言わないわよ!そんな面白い客来ないの!タバコの方お吸いになられますか?」


「タ、タバコのほう、おすいになられますか?」


「そうよ、最後難しいからちゃんと聞いときなさい……それではお席の方ご案内いたします」


「それではお席の方ご案内いたします」


「最後一番難しくて一番上手いじゃない!もういいぜ」ペシッ


「「どうも、ありがとうございました〜」」ペコッ

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