小説『IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ―』
作者:黒猫(にじファン)

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ま〜え〜が〜き〜


こんにちは黒猫です


実は、この作品……このアットノベルス様で【殿堂入り】というのをさせていただきました


これは、皆様の日頃からの暖かい応援のお陰だと思っています


本当にありがとうございます


これからもよろしくお願い致します








【IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ―84話】




大会の二日目


ここからは本格的に厳しい戦いになってくる


ここまではやる気のない生徒もいたし、将来的には整備課に行こうかと考えてる生徒もいるくらいなので割りと、勝てる


だが、ここからは本気で国家代表やIS操縦関係の仕事に就くことを考えてる生徒と戦うことになる


気合入れてかないと……


特に今回はな……


だって、今回の俺たちの相手は












セシリアと鈴なのだから……



試合前日


「あ、セシリアと鈴」


食堂で夏海と晩飯にしようとしたところでセシリアと鈴に出会った


「よっ」


俺が手を挙げながら声を上げると


「あら、士さん。ごきげんよう」


「あっ、やっほ〜」


セシリアと鈴も答えてくれた


隣で夏海が「ん?」と首をしかめている


「一緒に食おうぜ〜」


「いいですわよ。こちらに」


そう言ってセシリアは席を詰めてくれた


「さんきゅ」


ありがたく座らせてもらい


「さて、何食おうかな〜と……」


悩むな〜


「士……」


夏海が対面で俺に声をかけた


「どした?」


「私はうどんでいいわ。買って来てくれないかしら?」


うっ……パシリかよ


「へいへい」


しゃあなし席を立つ


俺はそばでいいや……天ぷら乗ってけてもらおう


そうして食券を買いに行った







夏海side-


皆さんは気づいただろうか


二人の様子がおかしい


いつもなら、嫉妬と羨望におぼれて士を色々と攻撃するのに


今日は、普通だ


彼女達にとって「普通」は珍しい


「どうしたの?」


私は思い切って聞いてみた


「何が?」


鳳が私を見る


……というより、睨む


「どうなされたんですか?」


オルコットも私を見る


……というより、睨む


何でよ……


「いつもの貴方達らしくないと思って……」


私が呟くと


「やめて!……折角、押さえ込んでるこの感情を蒸し返さないで!」


「そうですわ!……あああ、士さん……どうしてわたくしを選んでくださらなかったの?寂しいですわ〜!」


「やめなさい、セシリア!耐えるのよ!……そしてこの女を倒したほうが士を思い通りに出来るの!」


「そ、そうでしたわね……ふふふふ……ふふふふふふふふ」


「そうよ……あはははは、あははははははははは」


今回ばかりは仕方ないわね


士、一回しか言わないから良く聞きなさい





……助けてください


体の震えが止まらない














士side-


翌日、試合開始前


あのあと、夏海がやたら震えてたけど大丈夫かな?


風邪とかじゃないといいけど……


「行こうか……夏海」


「ええ、行きましょう」


今日は、もう大丈夫そうだな


『KAMEN RIDE・DECADE』

『KAMEN RIDE・DIEND』


通路を出ると、相変わらず歓声が巻き起こる


「ロマンはどこだ」


俺は嬉しそうに言いながら、拳を打ちつけた


「きっと、ここよ」


夏海はエィエンドライバーをくるくると回して、上手くグリップを掴んで答えてくれた







試合開始のブザーがなる


「行くわよ!士!」


鈴が龍砲をぶっ放しながら、空中へ舞い上がる


さらにセシリアもピットを上手くコントロールしながら、追撃してきた



「うおっ!」


体を転がして避ける


こいつ等……めっちゃ練習してるや〜ん


俺は手を弾くように叩く


「なら、とりあえずこいつだ!」


カードをの向きを指で変える


『KAMEN RIDE・DEN-O』


電仮面は桃のレリーフが顔のレールを伝わって眼前に収まり、中央から割れた状態で固定され、葉の部分はチークガードのように移動する


「俺、参上ってね」


さらにカードを挿入する


『FORM RIDE・DEN-O・GUN』


仮面は龍の顔で、オーラアーマーはソードフォームの装甲が上部に展開した形となる


デンガッシャーをガンモードへ


この作業は全て、銃撃を避けながらだ


「おらよっと!」


デンガッシャーから銃弾を乱射する


激しい銃撃戦だ


夏海もディエンドライバーで応戦


「くそっ!」


だめだ


セシリアはピット


鈴は見えない弾を発射できる龍砲


その二機が俺たちは飛べない空中から放たれてる


「こいつは……まずいね〜」


俺はぼやきながらも連射


隣の夏海はカードを挿入して、スライドさせる


『KAMEN RIDE・IBUKI』


撃ち出されたのは、マスクの縁取り・腕の色は青で、体色は黒。風の属性を持つ威吹鬼だ


威吹鬼はトランペットを模した銃『音撃管 烈風』を装備し、三点バーストで射撃する


「激しいな……洋画のアクションシーンはこんなだな」


「いいから、撃ちなさい」


夏海……なりきってるだろ


タイムクライ〇スみたいな銃撃戦が続く


あの作品は、4が一番好きだな……洋画じゃなくてゲームだけど


ラッシュ大尉も熱いけど、エヴァンもかっこいい


なんて、考えてるうちに体力がヤバイ


「おい!夏海!やばくないか?」


「やばいわね……」


相当切羽詰っているのか、体を転がしながら夏海は答える


「そろそろ、終わりよ!」


鈴は双天牙月をこちらに投げる


「うおっ!」


それをよけて、さらに銃を放つ


くそっ……空さえ飛べれば……


……飛ぶか


決意した俺は、カードを挿入


「そ〜らをじゆっにとっびたいな〜……はい……タジャドル!」


『FORM RIDE・OOO・TAJADORU』


『タ〜ジャ〜ドル〜♪』


全身が赤く輝くと共に炎を発する


頭部はタカ、身体はクジャク、脚部はコンドルを模した赤く、紅いオーズ鳥系コンボ


タジャドル


タカヘッドはの色は赤、オークォーツは金色の鳥の嘴形になり、ブレイブと名付く


「さ、飛ぶぜ!」


俺はクジャクアームの背部に折り畳まれた3対の翼・クジャクウイングを展開して飛ぶ


オーズ・タジャドルコンボの固有能力は超音速飛翔だ


勢い良く空高く飛び上がり、鈴に接近する


「はああああああああ!」


タジャスピナーから火炎放射を放つ


「ぐっ!」


火炎を浴びながらもなんとか逃れようと身体を反らして距離を開けようとする鈴


「逃がさないぜ!」


背部にクジャクの尾羽を模した虹色の翼が出現し、これを無数の羽手裏剣・クジャクフェザーとして射出した


「きゃあ!」


甲龍はブーストを損傷し、ゆっくりと地面へ


そのとき、俺の背後でセシリアのピット『ブルーティアーズ』が俺を狙う


俺は、あえて避けない


なぜなら……


『KAMEN RIDE・BIRTH』


全身のベースは黒であり、ボディ各部の計10か所にリセプタクルオーブが配置されている。頭頂部には他より一回り大きいオーブがあり、その外周を沿うようにU字型の黒い複眼がある誕生を意味するそのライダーは


バースだ


「闘うドクター伊達〇。世界を越えて只今、降臨!……さぁて、稼ぎますか!」


そのバースは携行型火器『バースバスター』を装備してメダルタンクからセルメダルを取り出す


内部に装填してセルから抽出したエネルギーを転換し、メダル状のエネルギー弾として射出することによる銃撃でピットを撃ち落した


「後藤ちゃん、元気かな〜」


伊〇さん……なんて、シュールなこと言うんだ


そんな呟きをしながらもバースはセルメダルをドライバーに挿入し、ハンドルレバーを回転させた


『CUTTER WING』


背部に装着する飛行型支援ユニット『カッターウィング』を装備


オーブから切り離し、遠隔操作によりブーメランの様に残りのブルーティアーズを破壊した


つえぇ〜


さらに……


『BREAST CANNON』


胸部に装着する遠距離型砲撃ユニット『ブレストキャノン』を装備


砲身部のサラマンダーランチャーから弾丸状のエネルギーを射出して、セシリアを狙撃


セシリアもスターライトを放つが威力で押し切られた


「ぐうっ!」


セシリアも降下して鈴と並ぶ


「終わりだ!」


俺は地面に降り立ち、


「借りますよ!」


メダルタンクからセルメダルを拝借


タジャスピナーに嵌める


さらにタカメダル、クジャクメダル、コンドルメダルも投入した


『ATTACK RIDE・OSCANNER』


オースキャナーを装備し、テーブルを回転させながらスキャンする


『タカ、クジャク、コンドル、ギン、ギン、ギン!ギガスキャン!』


『FINAL ATTACK RIDE・di,di,di,DIEND』


バースはさらに、セルメダルを投入


二枚ずつ、何度も何度も


『CELL BURST』

『CELL BURST』

『CELL BURST』

『CELL BURST』

『CELL BURST』



そうして放たれたのは、通常出力の290%ものエネルギーを解放するセルバッシュモードが起動し、メダルのエネルギーを増幅させ、ブレストキャノンから強力なビームを放つ


ブレストキャノンシュート


俺は、不死鳥を模した炎の塊を放つ


フェニックスブレイズ


夏海は、ディメンションシュート


3つの遠距離攻撃による爆発を背に


俺は手を弾くように叩いた

-84-
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IS (インフィニット・ストラトス) シャルロット・デュノア シルバーペンダント
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