小説『IS〜インフィニットストラトス―ディケイドの力を宿す者 ―』
作者:黒猫(にじファン)

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こんにちは、神谷士です


今日はシャルとお買い物デー


楽しみですな〜


先に行ってるらしいので俺も電車に乗って目的の駅へ


改札を抜けると大きな広場が


噴水の周りに咲く花が色とりどりでキレイだ


「えっと……」


買って来たミルクティーを啜りながら見渡すと


「おっ」


シャルを発見


黒のポロシャツに可愛らしい白とピンクのスカート


腕を後ろに組んで体を揺らしながら明らかに俺を待ってくれている


かわええの〜


なんて、オッサン地味たこと思いながら歩き出すと


「へいへいへい、彼女!」


「可愛いね〜。どこの国の娘?」


なんて言いながらシャルに絡む二人組みを発見


なんだ、あいつ等……


頭悪そうな髪形と格好


……俺も人のこと言えないけど


助けてやらねば!


いざ、出陣


「ロマンはどこだ」


ミルクティーを投げつけた


「って!んだこら!」


見事に頭に当てた俺は手を弾くように叩く


「てめぇこそ、誰の女に手ぇ出してんだ、ごるぁ!」


思いっきり舌巻いて怒鳴りつける


それで、既にビビリ気味のモブキャラAとB


情けない奴等だな


「士!」


「よう、シャル待たせたな」


手を軽く挙げる


「ざけやがって!」


モブAは俺を殴ろうと拳を振り上げた


……が、振り上げただけ


振り下ろされる前に俺がその手を掴みあげて、捻りあげたのだ


「いででででで!!」


「もっと鍛えたほうがいいんじゃない?」


そんなに力入れてないぞ?


腹立ったから、軽く殴る


吹き飛んだ……情けねぇ


「で?お前はどうする?俺的にはお前も殴りたくないんだよね〜。処理面倒だから」


頭を掻きながらモブBを睨む


「……関係ないわ。潰す」


なんて、言葉と同時にモブBも吹き飛んだ


「モブBぃぃぃぃぃぃいい!!」


思わず叫んだ


「誰だ!?」


振り返ると


「ったく、こんな男にシャルロットは任せておけないわね」


フランスの代表操縦者


キャロル・ブーケだった


ボーイッシュな格好をした彼女はうっすら笑みを浮かべている


「おお、キャロル。ひっさしぶりだな〜」


やあやあと声をかける俺を完璧に無視して彼女は


「シャルロット!大丈夫!?触られてない!?うつってない!?」


何がだよ……


半眼で彼女を睨みつける


「ささっ!行きましょう!」


え?


「ちょいちょいちょい!今日シャルと遊ぶのは俺だぞ」


「はん!寝言は寝てから言えとはよく言ったものね……私よ」


メンチをきりあう俺ら


「あ、あの……今日、二人を誘ったのは僕だよ……あはは」


苦笑いで俺とキャロルの間に割って入るシャル


「今日は、3人で遊ぼうと思って……」


「「なんで、こんなやつと!……むっ!」」


声が重なる


真似するなよ


ったく、シャルとの楽しい時間が……


楽しみにしてたのに……


「息ぴったりだね」


シャルが控え気味に言う


「「ぴったりじゃない!」」



っ!また!


なんだ、こいつ!


キャロルも同じことを思ったのか俺を睨みつける


……ちょっと怖い


「仕方ないわね……シャルロットが誘ってくれたんだから仕方なく一緒に言ってあげるわ」


キャロルが折れた


「ほら、行きましょう。シャルロット」


キャロルはシャルの背中を押す


「わっ!キャ、キャロル!?」


「ま、待てよ!」


追おうとした瞬間


何かに躓いた


転びそうになるのをなんとか持ちこたえる


「あら、ごめんなさい」


悪げもなくクスクス笑いながら彼女は邪悪な笑みを浮かべる


こいつっ!


亡国機業……影のリーダーこいつだろ!絶対


涙目で俺は二人の後を追った








後書き

テストが始まるので、更新ペースが格段に落ちます


ご了承ください

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