小説『魔法先生ネギま 〜Anoter story〜』
作者:じーく()

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4話 食い物の恨みは………



























その後……。

オスティア・ヘラス・メガロ……と色々周り……。

そして、今に至る。




森の中でくつろいでいた。

「ふ〜ん……。ナギ……ね。こっちが赤毛の悪魔……ん?千の呪文?一体どっちだよ……。」

新聞を見ながら突っ込む。

「ん……それより、そろそろ食料も少なくなったしな。金もないし……傭兵雇う……辺りの求人はこの辺か?」

ペラペラめくると……。

「………ああ、またコイツか。」

写真が……目に留まる。

「剣闘士ジャック・ラカン…… 一面総なめだな。あんまし 興味ないけど。悠久の風 赤き翼とそのラカンの記事ばっかだな。国によって全然書き方違う…。まあ、敵国からしたら仕方ねえか?」

笑いながら……

「まだ、ガキだって言うのに、大したもんだな。」



ナギ・スプリング・フェールド。



メセンの連合からは千の呪文の男で、帝国からは赤毛の悪魔と呼ばれている。

まあ……マイナーな新聞しか載ってないから大々的じゃないからそこまでって訳じゃなさそうだけど。

「まあ、あんま関係ないか。オレはオレで……。」

色々呼ばれてるみたいだし……。

疎まれたりもしてるし……。

全く……もって……めんどくさい。

「まあ、面倒ごとを嫌うからな……オレって。」

テキトーにしてるから、あんま名声??見たいなのもそんなには上がらない。

でも、下手すりゃ賞金首クラスだ。

知ってるやつは知ってる。

たまに問答無用でやってくるヤツも多々……。

「まぁ……この辺なら問題ないな。野生の魔獣とかはいるかもだけど、人間の方が怖かったりする……。」

由々しき事態だな。

人間不信に……。

なるわけ無いけど。


関わり持つのもめんどくさい。


ああ めんどくさい。


「さて……飯飯……。」

袋から飯を出し……

「これが最後だからな……味わって……ん?」

食べようとしたその時!!






(|千の雷(キーリプル・アストラペー)!!!)






“ちゅど〜〜〜〜〜んっ!”


“ブワアアアアッ!”






「おわああああっ!!」

突然の風圧?

攻撃??

よくわからないが、わかりきった事は勿論ある!!

そう……

「め………めしが………。さいごの…………。」

目の前に広げていた食料がものの見事に吹っ飛んでいたのだ。

……影も形も無いとはこのことか?





“メラメラメラメラ………。”





湧き上がる殺意(笑)が止まらないみたい?

え…?(笑)は余計……?? 苦笑


(人様の食事を台無しにした罪……)


「万死に値する……!」






“キンッ!!!!”





目を鋭くさせると周囲に風が巻き起こっていた。

そして、その巻き起こった風を纏って空高く飛び上がった!!

………素で怒っているね。 怖






















それはそれは、遡る事数分前の出来事。

ナギをリーダーとした、

悠久の風・赤き翼のメンバー達は人里はなれた場所でなぜか?なべパーティを行っていた!

……なぜ? 苦笑

「んっふっふ〜〜!こいつが旧世界の日本料理!鍋料理って奴かぁ〜!」

グッツグッツと煮えたぎっている鍋!

そこへ……。

「じゃっ 早速肉を〜〜♪」

順番をまるで考えてないようで。

まあ、初めてなら仕方ないかな?

作者も細かい事気にしないきにしな〜〜いし? 苦笑

でもでも……。

気にする人がここに。

「あっ!ナギ!おまっ…… 何肉を先に入れてるんだよ!」

近衛詠春と言う名のサムライマスターだ……。

「トカゲの肉でも旨いのかのぅ?日本では入れぬのじゃろ?」

マイペースなのがフェリウス・ゼクト。

ナギが入れようとしている肉はトカゲの肉。

それの味を心配?してるようだった。

「いいじゃねえか!旨いもんから先でよ?ホラホラ!」

ナギはそのまま肉をひょいひょいっと、鍋の中へ。

「ふむ、旨いのか……なら安心じゃ。」

それを眺めていたのがゼクト。

でも、許さないのが…。

「バッ!バカ 火の通る時間差と言うものがあってだな!まずは、野菜からで……っておい!聞け!」

「あー!うっせーぞ!えーしゅん!」

聞かないナギと止める詠春。

それを解決してくれたのが……。

「フフ……詠春。知っていますよ。日本では貴方の様な者を……。」

白いローブを着た男。

アルビレオ・イマだ。

「鍋将軍!……と 呼び習わすそうですね?」

!!!!

「ナベ・ショーグン!!」「つ……強そうじゃな?」

その説明?に衝撃が走ったナギとゼクト。

たかが、飯時……と思っていた自分が情けない。

これは戦……。

「わかったよ……詠春。オレの負けだ。今日からお前が鍋将軍だ。」

「すべて任す。好きにするがよい。」

あっさりと敗北を認めた2人……。

「んー……嬉しくないな。後、鍋将軍?鍋奉行だって……。」


こんな感じな馬鹿騒ぎだったが……。

気を取り直して鍋パーティを再開した!





「おお!何じゃ?このソース!うまいぞ?」

「ホントだ!うめえっ!?」

「ふふふ……これこそ 日本が誇る調味料……しょうゆだ!」

「ふふ、後大根おろしですね?」

「これがしょうゆか〜!スゲエうめえっ!」

「ナギ、お前は日本に来たとき寿司を食ったろ?初じゃないぞ?」


ワイワイ騒ぎながらたのしそーな食事会をしているようだ。

その鍋……。

勿論ペット……じゃないか。

移動手段の竜にもご馳走する。

“グルル♪”

美味しそうに頬張っていた♪


「いやあ!それにしてもよ?姫子ちゃんにもくわしてやりたいくらいの旨さだな?」

ナギが食べながらそう言っていた。

「姫子…?ああ、オスティアの姫御子のことじゃな?」

「まあ、戦が終われば彼女を自由にする機会も掴めるやも……ですね。」

そう、今は戦時中なのだ。

その王族ともなれば……難しいのだろう。

ここで、詠春が。

「その戦だが……やはり、オレにはどうも不自然に思えてならんのだ。」

そう渋る。

でも……。

「何が??」

肉を頬張りながらあっけらかんと……。

「肉ばっか喰うな!何もかもだよ!お前が言い出したんだろうがこの鳥頭!」

とか何とか……。

食事にシリアスに……。

団欒?を楽しんでいたその時!!



“キィィィィィィィィ!!!”



空から風を切る音が!!

その次の瞬間!!


“ドガッ!!!!”


巨大な剣が、振ってきて鍋に直撃!!

撒き散らされる食材……。

あわや台無しになるかと思われたが……。


“パシッ パシッ パシッ!”

“パシッ!ピシッ!”

“ひょい ひょい ひょい ”


起用にまあ…… 空中に舞い上がった主に肉を救出!

余所見をしていた詠春は……鍋将軍! 苦笑

目の前の惨状に……目を白くさせていた。

そして……。


“バシャッ!!”


熱湯……鍋のだしを頭からかぶっていた……。



突然の奇襲。

その犯人はと言うと……。



「食事中失礼〜〜〜〜ッ!オレは放浪の傭兵剣士ジャック・ラカン!いっちょやろうぜッ!」


ニカッ!っと笑う大男。

それを見た一行は……。

「……なんじゃ?あのバカは?」

「帝国のって訳じゃなさそーだな。なあ?えい……って むぉっ!」

ナギはこの時初めて詠春の惨状を知る。

「フ……フフフフフ……食べ物を粗末にするものは……」

ワナワナ……っと怒りで震える。

あれ?

この感じ……ちょっと前に書いたよ〜〜な…… 苦笑



「どーーしたーー!来ねーならこっちから……いっ……!!」

剣を構えながらそう言っていたが……。


“スパンッ………”


言葉より早く詠春の斬撃が!!

「おほっ♪」

自分の持ってた剣がきれーに真っ二つ♪

「……斬る!」

目が怖い!!



“ギギンッ!!バカッンッ!!!”


詠春の斬撃は足場ごと切り裂いた!!






「おっ?詠春の攻撃をしのいでるぜ?」

共に長く戦ってきた詠春だ。

その実力はよく知っている。

その攻撃を防いでいる男に少なからず驚いているナギ。

「あの大男やりますよ。見たことがあります。ちょっとまえ、南で話題になった剣闘士ですよ。」

アルビレオ・イマ……以降アルと書きます。

……かぶるなぁ……。あの「アル」と。

まあ、こっちの話です。



そして……詠春 vs ラカンはというと……。



何とか凌ぐのはラカン。

思った以上の戦闘力に……。

「ちょっ!タンマタンマ!アンタマジでつえぇな!ちょいまたね?」

軽く防いでるように見えるのはご愛嬌かな?

詠春はそんなラカンに腹を立てる。

「ふざけるなっ!やる気なら本気を出せ!貴様ッ!!」

明らかに本気を出してないのはわかりきっていたようだ。

「へっ そースか?けど4対1だし、本気出すわけにはいかんのよね?アンタ達の情報はリサーチ済みだぜっ!?」

何やら取り出すのは複数のカプセル。

それを……。

“ポイポイポイッ!”

っと放つと……。


“ぽんぽんぽんぽん♪”

「うっふ〜ん♪」

「お兄さん……遊ばない?」


裸のお姉さん達が!!!

「ブッ!!」

思わず噴出していたのは詠春。



「情報その1。 生真面目剣士はお色気に弱い!」

影に隠れながらそう指摘!


「くっ……!ひ……卑劣な!いや 何のこれしき!心頭滅却すれば火もまた……」


“ポヨン……ポヨンッ……。”

密着していて気持ちよい感触に襲われる?が……集中!

でも……。

「えい!」


“ガツンッ!!”


召喚された内の一体が……なぜか持っていた狸の置物で詠春の頭を強打!

「ブッ!!」

流石の詠春もこれにはお手上げ……。

バタり……っと地に付していた。

「へっ…… 一丁上がり!」

さて……次は……っと考えるよりも早く!


“キィィィィンッ!!!ズガアアアアアアッ!!!”


魔法による攻撃が頭上から!

先ほどのお返しだと言わんばかりにだ!

だけど……。

「ぬんっ!!!」

身体をひねりながら後方へジャンプし回避!!


「おう!出たな?情報その4 赤毛の魔法使いは弱点なし。特徴【無敵】。」

砂埃が立ち込めるその場所……。

それが晴れた先には杖を持っていたナギがいた。


「てめぇら!手ェだすなよ?」


仲間にそう言う。

純粋に戦ってみたい。

そう強く思ったようだ。


「ふ、言われずとも。」

「馬鹿の相手は馬鹿にさせるのが一番じゃ。」

ゼクトとアルは空中で観戦。



「奇遇だな?小僧。オレも南じゃ無敵と滅法 噂の男だ。」

ラカンも構えなおす……。


「へっ…… いいのかよおっさん。剣無しで。」


“ゴオオオオオオッ……”

大気を震わす逆巻く魔力……。


「心配すんな。オレは素手のが強ぇ。」

“ズズズズズズズ………”

地鳴りを起こす気の強張り……。


「はっ」「ふん」

互いに笑い出し……。

そして、息つく暇も無く次の瞬間には!


“ゴッシャ!!!”


互いの右ストレートが互いの顔面にヒットしていた!!

この一撃……

やはり、体格で勝るラカンの方が有利のようだ。


“バカンッ!!”

「ぐおっ!!!」

ナギは後方へ吹っ飛ばされる!

だが、ナギの魔力を込めた右ストレート……。

その強大な魔力に物を言わせているため……。

“ミシミシミシ………。”

ラカンの身体の芯にまで響く一撃だった。

「はっ……。」

余裕は無い。


「へっ!いくぜ!!」


“ザッ!!ザザザザザザザッ!!”


ナギが使用するのは東洋の神秘。

【影分身】だ!

「うおっ!!たくさん!?ニンジャかよ!うう〜〜っと……」

さて、どう対処しようか?

っと一瞬考えたが……。

「めんどくせっ!ぬふんっ!!!」



全部ぶっ飛ばす事に決めたようだ……。 苦笑


“ブワンッ!!ドウッ!!!!!!”


掌撃を撃ち放つ!

それは、衝撃波を生み、ナギの影分身全てを打ち払っていた!

「百重千重と重なりて 走れよ稲妻……!」

あんちょこを読みながら詠唱!

……覚えろよ。それくらい……っと思っちゃうのはおかしくない! 苦笑。


「大呪文かッ! 気合防御!!」

その名の通り!気合で防御!!


「|千の雷(キーリプル・アストラペー)!!!!」




“ちゅど〜〜〜〜〜んっ!”


“ブワアアアアッ!”


………これが、発端だったのだ。




-5-
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