小説『魔法先生ネギま 〜Anoter story〜』
作者:じーく()

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6話 静かな夜にしない?



























あの戦争?から数ヶ月……。

「んで?何でオレってお前と一緒にいるんだっけ?」

「あん?どうだったっけ?おお、そうだ、飯奢るんじゃなかったか?」

一緒にいるのはジャック・ラカン。
















あの後、粗方回復した後……。

とりあえず、腹がへった。

って事で、テキトーな街で飯を食ってた時に。

「おう!ジークじゃねえか!」

ん……?

聞き覚えのある声が来たのだ。

「……??ああ、お前は……ジャックか?って!」

後ろを見ると……。

何やらボッコボコの兵士?いや、マフィアみたいな黒スーツの連中と兵士が倒れてた。

「なんだか、やかましいと思ったらお前だったのか……。」

やれやれとそう言う。

街中での騒ぎなど日常茶飯事だ。

特に酒場では、酔っ払いの乱闘なんかほんっとに日常茶飯事。

絡まれた事も多々……。

めんどくさい……。

ああ めんどくさい………。

「何だ?その顔……?めんどくせえ!って考えてそうな顔は。」

当たってるよ。

「いんや、その足元の連中を見てな……。」

目を回しながら倒れてる連中を見てそういった。

「ああ?ああ、こいつらは、あん時にナギの連中を始末し損なったってだけで挑んできた奴らでな?ってか、因縁?つけてきたんだよ。」

ジャックはそう言い笑った。

「お前に因縁?はぁ……同情するわ。」

首を左右に振りそう答えた。

「何いってんだって!」

ガッハッハッハ〜〜!と大声で笑ってて……。

ああ……うるさい。

めんどくさい奴に会ったな。今日は。

「はぁ……飯くらい静かに食わせてくれよ。ただでさえ、以前お前らに邪魔されたんだからよ?」

ジークはカウンターに向きなおす。

他の客の反応は驚愕に満ちてて、視線が凄い痛々しかったが……。

オレは腹が減ってるんだ!!

って事で気にせず〜。

「まぁ そう言うなって。ほれ!」


“ドンッ”


っと出されたのは酒か?

「おっ!急にどうした?くれんの?」

めんどくさいオーラから一転!

実は酒はかなり好きだ!

仕事後のヤツなんてもう最高♪

「ああ!テメーには奢ってやるって言ったしな?」

ジャックはそのまま席に座った。

「変に律儀なヤツだな。まあ、良いや。くれるんなら飲む!喜んで!」

こうして……店に多大な被害をもたらしたのにも関わらず。

ジャックとジークの飲み交わしガ始まった……。

まあ、ジャックの暴れっぷりを見て「止めよう!」っとか思うやつはいないからな。







「はははっ、 とまあ、色々あってだな!」

「ほぉ……意外だな?」


昔話で盛り上がっていたのだ。

んで、ジークはなぜ意外だと思っていたかというと……。

「あん?」

「だって、お前が自分の過去を語るってよ?前しか向いてない感じだし?」

とまあ、そう言うことだ。

「へっ……まあ、たまには悪くねえってこった。この生きる伝説ジャック・ラカンだってよ?」

「ぷぷ……自分で【伝説】とかいってら。」

恥かしい事この上ない、

「なんだとぅ!」

「酔っ払いながら抱きついてくんな!暑苦しい」

悪酔いしてら……。

いや?酔ってないか?

顔に出てないからわかりづらい……。








それから暫く……飲んで飲んで飲んで〜〜♪

「へっ!結構いける口だな?ジャックは。」

顔は若干は赤いが、ベロンベロンって訳じゃなさそうだ。

飲んでる量はハンパ無いのに。

「ははっ!お前もな!」

最終的にはジークも同じように絡んでいたのだった…… 苦笑
















そして、元の時間軸に戻る………。

「そういやあそうだったな。」

思い出したようにそう答えた。

その後は何だかんだでジャックと共に行動していたのだ。

仕事にゃ困らないし、ジャックは金銭の交渉が旨い!……? 苦笑

「へっ、漸く思い出したか!」

だっはっは〜〜!と笑いながらバシバシ叩いてくる。

「いやいや!お前だって忘れてたろ!と言うかどつくな!」

なんともまあ、見てて仲がよさそうだ。

「んで?これからどうすんだ?」

そして、ジークもどうやら行動を共にする事に違和感なくなっていたようだ。

「んあ?別にそうこう予定はないけどな……。」

とりあえず、2人して店を出た。

勿論金は払って……。



「ふあああ〜〜〜〜……」

よく飲んだ飲んだ……っと言わんばかりに欠伸をする。

「もう一軒言っとくか?」

ジャックはマダマダ……。

「いんや、遠慮しとくわ。十分楽しんだし、」

ジークはそう答える。

何升飲んだのか実際わからねえし?

店の酒無くなったし?

「そっか?」

ジャックはあっけらかんとしていた。

「ああ、十分だって………ん?」

ジークは町外れの方を……。

「あ?どうした?」

ジャックは不思議そうに聞くけど……。

直ぐにわけがわかった。

「こりゃ……。」

「ああ、この魔力には身に覚えがある。」

街の外……。

立ち上る強大な魔力の竜巻?

そして、稲光……。

「ありゃ、アイツだろ?」

ジークは その先を見ながらそう言う。

「あんのガキか。」

ジャックも気が付いたようだ。

「戦ってるみたいだ。覗いてみるか?」

「おうよ。面白そうだ!」

ジャックは拳を握り締めていた。

そして、2人はその渦の中心へ………。














町外れ……。

「へっ!歯ごたえのねえ奴らだ!」


“ズガアアアアアアッ!!!”


ナギの強大な魔力で一掃!

「しかしまあ、何処から沸いて出たんじゃ?こやつらは……。」

ゼクトもやれやれと言わんばかりにそう呟く。

ブツブツいいながらも倒して行くのは流石だろう……。

「しかしまあ……」

「きりが無いな。」

詠春もアルも……。

この四人が揃えばどんな事があっても、大丈夫!

そう思えるほどの実力者たちだ。

だけど……。


“グオオオ…………。”

“グルルル…………。”

“ギャオオオ………。”


倒しているのは召喚されている魔族や精霊。

一体一体は大した事無いものの……。

「どうしたんだ?ナギ!最初の威勢は?」

詠春が傍に来てそう言う。

「へっ!数が多くて酔いそうになっちまったんだよ!」

魔力を高め、そう言う。

「確かにまあ……数だけはあれだな?」


“ズバッ!!”


詠春は剣技で一掃!

「うっとおしいかぎりだ……。」







暫く………

攻防は続いていた………。

だが………。

「マジでへらねえな……。アル!何とかしろよ!」

「そうは言われましてもね……、召喚魔法陣を見つければ対処のしようもありますが、それらしきものが……。」

アルもげんなり……。

この数……。

そろそろ疲れも見えてきているのだろう。

「全く……。逃げれば、街の近くじゃ、街を襲うともかぎらんしのお……。」

その危険もあるのだ。

傍にある街……【ユグドラド】。

そこには何度も世話になっている街だ。

そんなところを戦場にするわけにもいかない。


“ギャオオオオ!!”

そんな内部事情をまるで知ってるように襲い掛かる!

「ったく!!」


“ズバンッ!!”


“グアアアアア!!”


「薄暗い深遠の祠(トメー・ラニオン・ミラオン・バリュ・メラン)……!」


“ギュルオオオオオッ!!!”


アルも重力魔法で応戦!

「それにしても、この戦力……一国の軍勢にも匹敵する程の布陣じゃ…… ここでけりをつけたいと思っておるのか?」

ゼクトはそう呟く。


そうしている間にも……。



“バシュン!バシュン!バシュン!!”



新手が召喚されていった。

それも倍以上の数……。



「げっ!」

「これは流石にこまりましたね……」

「一体何体召喚すれば気が済むんじゃ……。」

「くそっ……!」


あれ……?

実は結構ヤバイ??

そうこうしているとき!





「へっ!それでもオレ様と引き分けた男(ガキ)かよ!」



上から声が!

「!!……この声!」

ナギが上を見ると……!


「おらああっ!!ラカーーーン!!!クラァァァーーーーッシュ!!!」



“ズボキュウウウウウウウッ!!!!!!”



周囲の召喚魔を気を圧縮した気弾で押しつぶした!

「アイツっ!!」

「お?あのバカは……」

気づいたナギはそっちへ行くと……

「決着付けに着たのか!」

なにやら、そっち方面へ……。

「おっ!それもいいねえ!!」

ジャックもノリノリ!

って……!

「アホか!」

「こんの忙しいときに面倒をふやすでないわ!」

「今は遠慮していただきたいものですね。」


やれやれ……といったご様子だ。

「それもそうか!また今度だな。決着はよお!」

「おうよ!ってか、何だってこんな事になってんだ?五月蠅くて寝られやしねえんだぜ?」

ジャックがそう聞くと……。

「グレート=ブリッジ奪還作戦の妨害……といったところでしょうね。」

アルがそう推測。

「ああ、連合の喉元にあるあれか?帝国にやられちまったヤツ。」

ジャックは、そう答えていた。

「ええ、でもコレほど警戒されるとは思いませんでしたね。前線に復帰すると言う情報も何処から漏れたことやら……。」

っといいつつもナギのほうをみる。

「オレは何にも言ってねえって!」

「一番口が軽そうなので。」

アルは笑いながら……。

でも……。



“グルルルルル……”

“ゴルルルルル………”


第九九波………。

適当な数だけど…… 苦笑

「ってまたかよ……!」

ナギも流石にいい加減うんざりなのだろう。

愚痴っていた。

「消し飛ばしてもああなるってのか。なるほどな。」

ジャックは眺めながらそう呟く。

「ここは一先ず離れましょう。あのユグドラドから離しつつ、アルギュレーの方へと向かう手はずで。」

アルが今後のプランを告げると……。

「へっ!安心しなって。」

ジャックがそういい笑う

「このオレ様がなんの策も立ててないって思ってんのか?」

ニンッ!っとポーズを……。

「思わない。」

「右に同じ。」

「ってか、そんなキャラじゃねえし。」

「まあ、同感じゃ。」


4人口をそろえる!

「っておい!!言いすぎだろ!ってもおいいわ!おい!いつまで 眺めてんだ!とっととやっちまえ!」


ジャックは何やら、大声で上空に向かって叫ぶ!

「??」

その声を初めに皆が空を………。







〜上空2000m〜



何も無い空間に光の線が描かれ……それらは部分ごとに輝きを放っていた。

空に魔方陣を描く……。

それを行っていたのは……。

「アイツの声が聞こえるのもおかしいって思うが、アイツの策になってんのもなんかむかつくな……。」

勿論ジークだ。

ナギたちが派手に暴れているのを冷静に観察し、

その召喚魔方陣を見極めていたのだ。

「まあ、あいつ等に一肌脱ぐ義理はねえと思うんだけど……。」

ジークはナギ達の方を見ると……。

「あんなバカ達?に会えたのもまあ、縁だな。それに、あの召喚魔たちもはっきり言ってうっとうしいし……。」


“タンッ!”


最後の一本を書き終えると……。

「さて………」

“ムンッ!”っと気合を入れなおし!

「結晶せよ……根源の元素。万物を宿し 鉄槌を下せ!」


“キュンキュンキュンキュンキュン………!!”


塵のような……光り輝く魔力が集中して行く!

それらは、直径2〜3mはある球体……。

……が無数に現れた!


「流星滅撃(メテオリック・レイン)!」


“ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!”

それらは……一気に大地に降り注いでいった!!

って、ジークさん?

ナギさん達を考えてる?

わかんないけど……

ドンドン地上に降っていった。











〜地上〜


「って……」

「なんっじゃありゃああ!!」

「隕石ですかね?」

「みたいだな……」

「ふむ、こんな間近で見るのは初めてじゃ。」

降り注ぐ【それ】を見た皆の感想……。

凄い冷静ですね?

皆さん…… 苦笑

「おい!あれか?あれがお前の考えか!」

ナギはジャックの胸倉を掴む!

「なんだよ!あれ!バカみてえなあれは!」

「知るか!先に行っててきとーに暴れて来いって言ったあいつに聞け!」

ジャックとナギは言い争いを……。

「アイツ?」

「って事は……アヤツじゃな、」

「ここまで出来るものですかね?この星の外から呼び寄せる事をするほどまで……。」

驚愕したり喧嘩したり……。

大変!

「どーすんだよ!あれ!!この召喚された奴らは一掃出来るかもしれねえが!この辺も吹き飛ぶぞ!」

1つ1つが膨大な魔力を……。

それを見たナギは流石に動転していたようだ。

「だぁかぁら!オレはしらねえって!」

ジャックは一転知らぬ存ぜぬ……。

そうしている内に、


“キュイイイイン!!”

降り注ぐ隕石?はカーブ!

そして……八方にある山の方へと飛んでいき………。




“ズガアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!”




その山へと直撃した!

「へ?」

「は?」

取っ組み合いしていたナギとジャックは呆然とする。

その瞬間!



““““““ギャアアアア……………””””””



召喚魔たちは断末魔の様なものを上げ……。



“バシュバシュバシュバシュッ!!!”



次々と消えていった……。




「あの山にあったと言うのか?」

「あれほど離れた場所で…?」


アルたちは驚いていたが……。

「驚く事じゃねえって。」

そこに現れたのはジークだ。

「おっ!」

「あっ!」

ナギととジャックはこれまた同時に振り向く。

「あれとあれとあれ………だ。」

ジークは八方の山を指差す。

「あそこで術式を展開してたみたいだ。それが八芒星の形で輝きを増して、その中心地……即ちこの場所に魔力を送ってたんだろうな。召喚するだけのよ?」

説明を続けた。

「んでもって、そのせいで半永久的?に送ってくるって手筈だ、あの召喚魔達をな。頭のいいやつがいたもんだ。」

ジークはそういい頭をかいた。

「なるほど……その場所を特定できたのはなぜだ?」

詠春がそう聞く。

「先にジャックが行っただろう?暴れてもらって、広範囲の召喚魔を一掃してくれりゃ、更に召喚するのに膨大な魔力がいる。それを使うときに上から見たら一目瞭然だったぞ?まあ、これを作った……いや、仕掛けたヤツはお前ら以外にいるとは思ってなかった見たいで、コーティングしてなかったからこそ、簡単に見つけれただと思うがな。」

ふああああ〜〜っと欠伸。

「とりあえず、静かになった……一先ず寝r「あぶねーーだろ!!」「先に言っとけボケ!!!」ぶっ!!!」


“ズゴンッ!!”


ダブルパンチッ炸裂!!

って!!

「何しやがる!!てめーら!」

突然の事で怒らない方がおかしい!

「こっちの台詞だ!あんなあぶねー事しやがって!やる前に言え!」

「アホいえ!クソガキ!お前らまで近づいたら存在に気づかれて警戒されるかもしれねえだろうが!」

ジークとナギ……。

「オレにゃいえるだろうが!事前によ!」

「アホ!お前が隠し事とか出来ないだろうが!あからさまな行動されたら水の泡になる可能性があったんだよ!分かれボケ!」

ジークとジャック……。


しまいにゃ、取っ組み合い!






「やれやれ………」

「仲良ーな……。」

「バカが3人になったのぉ……、いや、アヤツは頭の良いバカか?」





そんな3人を苦笑い















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