小説『御伽無双』
作者:Mr,後困る()

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ラプンツェルの塔跡

ラプンツェル「・・・塔が崩れた」
蝙蝠「災難だったな」
ラプンツェル「災難ってレベルじゃねーぞ!!」
蝙蝠「さて、どう思う?」
ラプンツェル「何が?」
蝙蝠「シンデレラの国の技術レベルではミサイルを作るなんて」
ラプンツェル「いや、これは闇市の横流し品だ」
蝙蝠「・・・何故分かる?」
ラプンツェル「買ったの私だもん」
蝙蝠「・・・・・」
ラプンツェル「何さ?」
蝙蝠「何でも無い、これからどうする?」
ラプンツェル「白雪姫の所に行こう」

白雪姫の城

兵士3「陛下、ラプンツェルから通信が入っています」
王「生きていたか!!すぐに繋げ!!」
ラプンツェル『ご心配お掛けしました陛下』
王「すぐに来てくれ!!7人の小人まで出てきた!!」
ラプンツェル『了解しました、先にどっちつかずの蝙蝠を送ります』
王「・・・信頼できるのかね」
ラプンツェル『彼は私の友人です、信頼に足る人物だと思いますが』
王「分かった、至急頼む」
ラプンツェル『了解しました、通信切ります』
王「・・・ふぅ」
兵士3「信頼出来るのですか?ラプンツェルは多重スパイの噂も・・・」
王「些細な事に構ってられぬ、戦況は?」
兵士3「白雪姫の活躍でこちらが優勢です
敵の戦闘機の大編隊もインゲル殿が、しかし7人の小人は未だ健在です」
王「・・・来ているのは誰か分ったか?」
兵士3「ドーピーとスニージーです」
王「ぼんやりとくしゃみか・・・ドクが来ていたら死んでいたな」

深海、某所

こわがることをおぼえるために旅にでかけた男「残りはお前だけだ魔女」
海の魔女「馬鹿な」
こわがることをおぼえるために旅にでかけた男「人魚姫は何処だ?」
海の魔女「聞いてどうする?」
こわがることをおぼえるために旅にでかけた男「奴ならおれをゾッとさせてくれそうなんでな」
海の魔女「・・・日本だ」
こわがることをおぼえるために旅にでかけた男「日本に攻め込んだか」
海の魔女「違う、奴は初めから日本にいた」
こわがることをおぼえるために旅にでかけた男「何?」
海の魔女「これ以上の面倒事は御免だ、私は死ぬ」

そう言って、薬瓶の中身を飲む魔女、そして血を吐いて死ぬ

こわがることをおぼえるために旅にでかけた男「初めから・・・だと?」

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