小説『御伽無双』
作者:Mr,後困る()

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大陸

桃太郎「えぇいこのままでは収集がつかん!!」
金太郎「何だよ急に」
桃太郎「2手に別れよう、そうした方が話が早く進む」
金太郎「まぁ、そうだな」
雉「じゃあ私が貴方達二人と犬を連れて私が白雪姫の所へ送ります」
翁「残った我々は一寸君を加勢します」
浦島太郎「何か、凄い勢いで話が進むなぁ」
桃太郎「行くぞ!!皆!!」

あしかが山

ジョーカー(女王側)「私の勝ちだな・・・」
ジョーカー(裏切り)「・・・何故だ、何故負けた・・・」
ジョーカー(女王側)「お前が負けたのはお前が主君を捨てたからだ」
チェシャ猫「ジョーカー!!」
ジョーカー(女王側)「チェシャ猫殿、なんのご用件で?」
チェシャ猫「白ウサギが・・・裏切った」
仁王「なっ!?」
猿「そんな!?」
ジョーカー(女王側)「女王陛下は!?女王陛下はご無事か!?」
チェシャ猫「アリスの話では同盟国鏡の国に脱出したらしい」
ジョーカー(女王側)「そうか・・・良かった・・・」
チェシャ猫「だが被害は甚大だ、白ウサギの裏切りと同時に
ハートのキングも反乱、女王以外のトランプ兵は全滅
更にマッチ売りの少女も参戦してきた、残っている主な者は僕とお前のみ」
ジョーカー(女王側)「そんな・・・」
仁王「気を落とすなよジョーカー」
長者「・・・話が出来すぎませんか?」
チェシャ猫「どういう事だ?」
長者「不思議の国は外界とは隔絶された場所にあると聞きます
そんな場所にマッチ売りの少女が辿りつけるとは思えません」
チェシャ猫「白ウサギが呼び寄せ・・・いや不自然だな」
ジョーカー「どういう事です?」
チェシャ猫「マッチ売りの少女が出現したのは帽子屋の所だ
白ウサギが招いたのならそんな場所に出ない」
長者「他に招いた者が居ると?」
ジョーカー「考えにくいな白ウサギ以外女王陛下の許可無しに
勝手に不思議の国の外に出る事は許されていない」
長者「となると・・・」
猿「無理矢理不思議の国に入国した?」

シンデレラ城

ドク「マッチ売りの少女から通信が入っています」
シンデレラ「繋げ」
マッチ売りの少女『シンデレラ王妃、不思議の国のトランプ兵
及び主だった者は殆ど抹消しました』
シンデレラ「殆ど?全てでは無いのか?」
マッチ売りの少女『・・・ハートの女王、アリス、チェシャ猫は
死亡の確認がとれていません』
シンデレラ「・・・アリスはともかく、ハートの女王すら殺せないのか」
マッチ売りの少女『はっ、申し訳ございません』
シンデレラ「・・・引き続き捜索せよ、チェシャ猫は放置しても構わん」
マッチ売りの少女『了解しました、通信切ります』
シンデレラ「・・・使えんな」
ドク「偵察衛星から伝令、桃太郎と金太郎、犬と雉が白雪姫の所に向かっています」
シンデレラ「ヘルメスに通達!!ただちに叩き落とせ!!」

白雪姫の国付近上空

雉「はぁはぁ」
桃太郎「もうちょっとだ!!頑張れ!!」
金太郎「・・・桃太郎、先行っててくれ」
桃太郎「はぁ!?」
金太郎「下から殺気を感じる」
桃太郎「・・・気をつけろよ」
金太郎「お前こそ」

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