小説『俺はとんでもない人に好きになられたかもしれない!』
作者:72マヨ()

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13話「今マデトキャラヲ180°展開スルト人ハ俺カラ一歩引ク」

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翼「今回も引き続き江島視点です」
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「お、お前、死ぬほど愛してるって…」
「それ…マジか?」

大マジだ。

「だから言ったでしょ?こいつ変態だから」

お前に変態と言われる筋合いは無いな。

「いや…真登ちゃんに言う権利は無いとして…」
「なんでよ!」

当たり前だろう?

「ちょっと時間をくれ」

歴同会のみんなはそう言うと、俺から一歩遠ざかった。
あぁ。そう言うことだな。

「ゴメン!帰る」

みんなそう言って帰って行った。

「バカ兄貴」
「しょうがないだろ。ってかあれはお前が悪いだろ」
「なんでよ!」
「…お前がばらしたんだろ?」
「…………。あっ、」

真登は、今思い出したように手を打った。

「はぁ」

「先輩のこと…どうしよう」
「…こればっかりは、俺も分かんないよ…。シスコンではあってもブス専では無いから」

「先輩、ブス専じゃないよ。私のことが好きなんだよ?」
「あー。じゃ、きっとあれだ変態専門だ」
「……」

俺がそう言うと真登は「どういう意味よそれ!」と言わんばかりに
強烈な視線を俺に送る。


「…はぁ」

俺はため息を一つ。


「何よ」

「助けて欲しいか?」
「…?」
「丞のこと。俺に手伝ってもらいたいか?」

「……。悔しいけど…お願い」


本当に悔しそうに妹は頭を下げる。

あっ、
ここであえて「妹」と表記するのは、俺の妹ポイントだからだ!
こういうのが、妹は可愛いよな。
いつもは嫌ってる兄でも
困ったときは頼るしかない。
(ちょっと前にこんなようなアニメやってなかったか?)
この顔が何とも言えないよな…。
ま、俺の心情はさておきだ。

「分かった。丞と話して策を練ってみるよ」

「…ありがと」

妹はそう言って俺の部屋を出て行った。

さぁてと。

愛する妹のために

今日も一働きするかー!

-13-
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