昼間の喧騒が過ぎ去り、夜の帳が下りた世界は静まりかえる。 わずかに吹く風の音と音虫の音色が夜の世界を彩る。 空を見上げると見渡す限りの星が出ていた。 真っ暗な夜空で数々の星座が煌めき、まるで夜空に宝石を散りばめた様でもあった。 ボーンシルヴィア畑の西にある小高い丘にシャーリィの墓を建てる事にした。 この丘は昼間でも静かで、春になると一斉に咲き誇るボーンシルヴィアを一望出来る。 きっと、シャーリィも喜んでくれるに違いない。