小説『ボーンシルヴィアの罪』
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もともと煩わしくて仕方なかったグレマン准将だったが、クリミア帝国との最激戦区グランフェルド平原に派遣が決まった際には多少溜飲は下がった。

きっとグレマン准将は最激戦区グランフェルド平原で野垂れ死んでいるに違いないと安心しきっていたが、まさか生還するとは。


戦場では勇敢な兵士が真っ先に命を落とし、臆病で無能な将軍が生き残る。

戦場を駆けまわる死神は気まぐれに過ぎる。

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