小説『ボーンシルヴィアの罪』
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銃の扱いは人を殺していくうちに覚えた。金や食糧を確保するため、追ってくる兵士達から身を守るために握る銃はこの世で誰よりも頼もしい相棒だった。発砲した時の乾いた音も、発砲した時にもたらされる破壊も、『自分はまだ生きている。復讐はまだ終わっていない』と世界に対して宣言する生存証明の様に感じた。

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