小説『ボーンシルヴィアの罪』
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「1万8千の精鋭相手に真正面から殴りあえるかボケ」
 
煙を吹かしながらカルナウ=バロウ大尉にかみついたのは銃兵中隊長ビブロ=メロース中尉だ。

この男に銃を扱わせたら大隊の中では右に出る者はいないと言われる程の銃と狙撃の名手。

銃兵としては優秀この上ないのだが、この男を会議の場に引きずり出すには煙草と火と燐棒が必要になる。

極度のニコチン中毒者。

この男の肺はニコチンしか吸収しないのではないかという程煙草を吸う。何でも自宅にはお気に入りの煙草のカートンを200箱貯蔵しているらしい。もし、自宅が火事にでもなったらこの男は煙草をくわながら首を吊るのではないかと心配になる。

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