小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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  私の身辺に現れる不審な人間たちはこれだけではありません。
  どういうわけか行く先々で『写真撮影』する若い男女や年配者と遭遇するんです。
  それは記念写真の撮影だったり風景の撮影だったり、ともかくこうした写真撮影をする者が現れる。
  また、なぜかカメラを持つ者も現れる。
  一度なんか、道路状況を撮影する私服の警察関係らしき人物が現れたこともあります。

この『写真撮影』も多くの集団ストーカー被害者が体験することだ。

  それと、こんなこともあります。

  ほう・・・、どんな?

  ええ、飲食店に行くと、三回目あたりから店員の態度が悪くなったり、妙にそわそわしてみたり、
  さらに出された料理が温かったり、同じ料理をオーダーしたのに、
  私のだけ他のお客さんとは違う容器や盛り付けがなされていたり、
  ひどいときには器の中に胡椒のような粉上のものが混入していたりといった、
  こんなことが起こります。
 
  ふぅん・・・。

  それからマーケット、同じ商品を買い続けると、なぜかその商品だけ姿を消してしまう。

  ははぁ・・・。

  そうかと思えば、買った覚えのない商品が買い物袋から出てきたり、
  レジに並んで自分の番がくると、すかさず店の奥から出てきた別の店員に入れ替わったり、
  レシートを見れば買った覚えのない商品が買ったことにされていたりと、
  おかしことが頻繁に起こるのです。
  それだけじゃない、買ったばかりの下着なんか、
  いつのまにか『土木作業』をした後のように汚くなっていたり『妙に黄ばんでいたり』するんです。
  私は『土木作業』などしていないにも関わらずにですよ、どう思います?
  Tシャツを買えばすぐに首元がタランとだらしなく伸びてしまう。

『黄ばむ下着』や『土木作業をしたかのような汚れ方をする下着』も多くの被害者が体験している。

  それと、誰がやっているのかわかりませんが、上階からの汚物投棄。
  これホントに汚物で人糞や生ごみ、使用済みティッシュやトイレットペーパまでぶん投げる。
  それから『ゴミの持ち去り』、人が捨てたゴミを持ち去るやつがいるんです。
  このようにおかしなことが頻繁に起きるんです、まったく理解できまないですよ。

『ゴミの持ち去り』についてはK氏も同じことを体験している。

  まだありますよ、私が書店で立ち読みしていると、決まって後ろからぶつかってくる者がいる。
  それが何度も繰り返されるので、あるとき後ろを見てみたら、
  私の真後ろに男が背を向けて立ち読みしている。
  そしての合間を別な男が通って私にぶつかってくる。
  こんなことがどこの書店に行っても繰り返し起こるんです。

堰を切ったように立て続けに話すL氏。
彼の今までの話から、私はK氏から聞くことのなかった『おかしな出来事』の数々を知る。

さらにL氏は話し始める。

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