小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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  刑事は犯罪者と同じ頭で考えながら事件の捜査を行うとされています。
  これは相手の頭で考えることによって、相手がなにをどのように考え、
  次にどのような行動に出るかを的確に予測するためのもので、
  同じようなことは敵軍を相手にする軍隊指揮官も同様の思考法で作戦を立てるわけです。
  であれば、こうした考え方を参考にして集団ストーカーと同じ頭で考えてみます。
  つまり策謀を行う者の頭で考え見るわけです。

  まず、

   (1)噂の発信源
     心理戦対象者に影響力と信用のある人物が噂の発信源でなければならない。

  について。
  この場合の心理戦対象者を集団ストーカー犯罪に加担させる周囲の人々とすれば、
  このような周囲の人々に影響力と信用のある人物が噂の発信源であればいいことになります。
  被害者にとっての周囲の人々とは、それは交友関係であり職場関係、そして近隣ということになります。
  こうした周囲の人々にとって影響力と信用のある人物とは何かを考えてみます。
  交友関係であればそなかで最も慕われている人、職場関係であれは上司、近隣であれば、
  その地域社会の名士、自治会の会長や役員、あるいは地元の警察関係者や市会議員など。
  こうした人々を噂の発信源となるようなテクニックで、
  特定人物に関するネガティブな噂を広めればいいわけです。
  具体的にどのようなテクニックが考えられるかを羅列していきますと、

   ?風の噂で聞いた

   ?ちょっと小耳に挟んだ

   ?みんなが言っている

   ?信頼すべきある筋の情報

  こうした口実で、それとなく会話に織り込んで相手に吹き込めばいいことになります。
  つまり有力者を噂を流布すべく媒体として利用できればいい。
  有力者を利用することができないなら、その威光を借りるか利用すればいい。
  
  次に、
  
   (2)噂そのもの
     噂の内容が信頼できるものでなければならない

  について。
  いかに噂とはいえ、まるっきりのウソ・デタラメを本当のこととして信じ込ませようとしても無理。
  こうしたことは必ず見破られるのが落ちでしょう。
  ですが、このウソに事実関係が混ざるとなかなか見破ることはできなくなります。
  これは詐欺師が相手を騙しにかかる使う手口と同じでウソと本当のことを混在させるテクニックです。
  こういうとき人はそれが嘘だということをなかなか見抜けない。
  すると次のようなことが判ってきます。

    ■噂に真実味を持たせるには、あくまでも事実関係に基づいたものでなければならない。

  ことがわかります。
  すると策謀的な頭を持つ集団ストーカーはきっとこのように考えるはずです。
  ターゲットに関する悪い噂を信じ込ませるためには、

    ■最初にターゲットに関する事実関係を把握し、そしてそれを脚色・誇張・歪曲・曲解させて
     流布するか、聞き手が勝手にそう解釈する暗示的表現を用いて流布を行う。

  ことにすればいい、と。
  するとここで重要なポイントとなるのが、あくまでもターゲットの事実関係に基づくということ。
  ですからそのためには、

    ■ターゲットの言質を取ったりターゲットの取る言動態度や行為行動の証拠を押さえる。

  ようするに既成事実の捏造をやるわけです。

  三つ目に、

   (3)受信者
     噂を聞いた人はそれを他人に伝える伝達者になる。
     噂は聞いた人がすぐに記憶できるぐらいに短いものでなければならない。

  これは特定人物に対するレッテル化を考えれば判りやすいかもしれません。
  レッテルを貼りやすいような手短な話で簡単な言葉を盛り込んでやれば、
  噂の内容は短くなるし伝達させやすくなります。
  さて、以上の事柄を総じて考えてみれば『噂』、あるいは『風評』というものが、
  ひとつの工作であることが判ってきます。
  つまり『風評工作』であり、そのためのテクニックが存在しているということを、
  米軍マニュアル『FM−33−1−1』は我々に提示してきます。
  そして集団ストーカーもこうしたテクニックによって『もっともらしい噂』を捏造しては。
  それを近隣や職場の有力者や影響力ある者に吹聴し、そしてその人の口から広まるようにして
  『周囲の人々を感化洗脳』するか、そのような有力者や影響力ある者の威光を借りて
  周囲に吹聴するということが見えてきます。
  こうした風評のうち、人が最も信じやすいもの、あるいは無批判に信じ込みやすいものの代表が
  『警察情報』でしょう。
  風評が『警察情報』を装うとき、もっとも効果的に信じ込ませていくことができることも判ります。
  そしてこう考えたとき、なせ被害者の身辺にパトカーだの警官が徘徊するかも朧に見えてくる。
 
私はX氏の話を聞いて感心する。
なるほど、確かに『噂』はひとつのテクニックであるようだ。
そうした『噂』でもっとも人が信じ込みやすいもの、それは『警察情報』というのも頷ける。
だがその場合、集団ストーカーと警察がつるんでいることを前提にしていかなければならなくる。
私はその点を訊いてみる。

  う〜ん・・・、Xさんの説明はなかなか興味深いですね、なるほど・・・。
  ですが、その場合、集団ストーカーと警察はなんらかの協力関係にあることを
  前提にしなければなりません。
  その点についてはどうでしょう。

X氏は語る。

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