小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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3 人間関係破壊工作

『ガスライティング』による『感覚喪失』に始まり『妄想構築』を経ると、
大抵のターゲットはガスライティングの様々な相乗効果かによって神経がずたずたにされ、
且つ、信用は失墜し、ターゲットは常に苛々し精神的に不安定でキレやすく、
そしてかなり妄想状態に陥っていることになる。

そのためターゲットは他人とトラブルを起こしやすい状態にあり破滅へと向かっている。
この状態のターゲットに『ガスライティング』は冷酷にも次の一手で待ち構えている。
それは『人間関係破壊工作』だ。

それがどのようなものかは、ターゲットと対立させる対象が職場の上司や同僚、配偶者や家族、親兄弟や親類縁者、
そして友人知人と、凡そターゲットとかかわりのある人々との関係をずたずたに破壊していくことを考えればお判りになるだろう。

そしてこの人間関係破壊工作のポイントは、誰もターゲットに同情しないよう『孤立化』させることだという。

それではどのようにして人間関係が破壊されていくかを観てみよう。

(1)職場での対立

  ?ターゲットが出社していない日にターゲットの悪評を捏造する、

  ?ターゲットの知らない間に情報を偽造する

   ●上司のオフィスに入る機会があったら、上司の見ていない間に卓上ライターを『拝借』する。

   ●そのほかペンや金メッキのレターオープナーなど上司の私物を『拝借』する。

   ●上司のオフィスから出たら『拝借』した品物を、ターゲットの机の上に落としておく。

  ?セクハラをでっち上げる

  ?メールを改ざんする

  ?ターゲットの仕事の妨害

その他諸々・・・。

セクハラのでっち上げについては思い当たる節がある。
これは私が取材した被害者の報告で、仮にその人をNさんとするが、
その人は或るときからなぜか路上に若い女が現れるようになったという。
その現れ方は実にタイミングよくNさんが路上を歩いていると脇の小道から、スッ、と姿を現すと、
Nさんの少し前を歩くという。

その歩き方がやや遅いためNさんが追いついてしまうころ、突然走り出していくという。
別にこちらは故意に接近している訳ではないのに、まるで逃げるように走り出すという。
この気分の悪さは体験した者でなければわからないらしい。

まるで自分が痴漢か何か思われているような感じがするそうだ。

そしてこういうことが何度なく繰り返されたという。
これが『ガスライティング』のひとつであるとすれば、世の中に起こるセクハラの一部は、
こうした『ガスライティング』によるものではないかと思えてくるだけではなく、事実、ターゲットを『痴漢』に仕立て上げる特殊工作を請け負う集団がいるという。
こうした集団も『ガスライティング』を応用しているのかもしれない。


(2)メディアによる『ほのめかし』
これはローカルラジオを利用してターゲットが別の人物を侮辱したことにしてしまう手口だ。
だがこれと類似することに多くの集団ストーカー被害者からテレビによる『ほのめかし』を受けるという被害情報がある。

これは或る番組、例えばバラエティショーなどを観ていると司会者や特定のタレントが、
なぜか被害者にしか知りえない特定の事柄を『ほのめかす』という。
そのほか、

  ?夫婦間や恋人間、それから不倫関係などを利用したトラブルの演出

  ?偽エイズ患者をでっち上げ

  ?近隣住民にターゲットが変人だと思わせる

  ?ターゲットを装って近隣住民に苦情の電話をかけたり、警察に苦情電話をかける

などあらゆるトラブル、不安、猜疑心や罪悪感を誘発させる手口があり、さらには対立関係に油を注ぐシナリオまである。


4 既成事実の捏造
これはターゲットの違法行為を演出する方法で具体的な手口としては、

  ?車から車検証を盗み出して、警察に検査された時のトラブルを誘発する

  ?ターゲットの免許証を盗み出して複製しその複製を元に戻しターゲットが免許証を偽造したことにする

  ?免許証や車検証の偽造を発覚させるために、ターゲットの車の盗難届けを出すと

  ?ローン支払い口座を偽造して不払いにさせる

  ?ターゲットが空港を利用する日にターゲットの荷物に覚せい剤やピストルを仕込む

  ?覚せい剤やピストルを車に仕込んで匿名で通報する

などなど、要するにターゲットを『悪党』に仕立て上げる手口だ。

こうした『ガスライティング』のさまざまな手口の実在を知ることによって、
多くの被害者の話が『妄想』ではなく『ガスライティング』被害を訴えていたことを理解する。
するとこういうことが考えられる。

被害者の身辺に現れるパトカー。
これなどは被害者の知らない間に治安上の『要警戒対象人物』に仕立て上げられていたことを疑うことができる。

『ガスライティング』の翻訳文を一読して思うことは、こうした手口はいくらでも千変万化しえる手口であるだけでなく、
自分の正体を隠し、そして周囲に自分を善人に見せかけながらターゲットを『精神障害者』や『悪党』に仕立て上げては、
巧みに周囲を扇動し、加担させ、そしてターゲットの生活を妨害し人間関係を破壊しその人生を完膚なきまで破壊尽くす『禁忌』のテクニックであり、
その『禁忌』を平然と踏み越えこるこれらのテクニックは『鬼畜の所業』以外の何物でもないことを悟る。

そして私はX氏が集団ストーカーを『鬼畜の集団』と唾棄する気持ちが判るような気がする。
実際問題として、こうした『ガスライティング』に晒されたら私だってキレてしまうだろう。

そして自暴自棄になって・・・。

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