小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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  『コリジョン・キャンペーン』という手口がありますが、
  これは身体に衝突してくる手口で私なんかもかなりこれをヤラれましたよ。

  身体衝突? すると暴力かなにか?

  いえ、暴力とは言えない、というか実にそこを曖昧化させた手口で私の体験を例にしますと、
  例えば本屋で立ち読みしていると、決まって後ろからぶつかる者がいる。
  そしてそれが何回となく繰り返される。
  あまりにも人のうしろにぶつかってくるため、私は不思議に思い後ろを振り返ると真後ろに男が立って立ち読みしている。
  私は、これなら後ろにぶつかってきても無理ないと納得したのですが、しかしよくよく考えてみるとどうもおかしい。
  私が書店で立ち読みすると、どいうわけか私の真後ろに背を向けた男が立って立ち読みしている。
  私が場所をずらすと、暫くして別な男が真後ろに立っている。
  これがどこの書店に行っても同じことが行われる。
  私はこのとき、直感的にこれらが故意に行われていることを感じました。
  これが何なのかがさっぱりと判らなかったのですが、
  後にその英文資料に出で来る『コリジョン・キャンペーン』を一読したとき氷塊しましたよ。
  私が体験したことは『コリジョン・キャンペーン』による身体衝突のひとつの手口であるということがね。

私はX氏の話を聞いて、これと類似することを取材した人々の多くが体験していたことを思いだす。

  『ガスライティング』やそれを応用・派生させた『ブライティング』『ノイズキャンベーン』
  『アンカリング』『コリジョンキャンペーン』のほかに、
  『ストリートシアター』といった、一種の街頭パフォーマンスがありますが、
  これは被害者の行く先々で演じられる三文芝居のようなもので、
  例えば、被害者の行く先々で酔っ払いが喧嘩している、誰かが大声で怒鳴り散らしている、奇声を発すると言った手口です。
  こうした意味からいうと被害者の前にタイミングよく現れるパトカー、救急車に消防車、さらには警察ヘリ、
  そのほか警備会社の車両や郵便車両に宅配車両、そしてタクシーやバス、バキュームカーに霊柩車。
  これらも『ストリートシアター』のひとつとして観ていくことも可能です。
  こうした神経工作のうち、最も忌々しいものとして『ほのめかし』という手口があります。
  これは被害者しか知りえないプライベートな事柄をそれとなく会話に挟んで『ほのめかす』という手口です。
  私もこの『ほのめかし』には大分悩まされましたよ。

確かに『ほのめかし』は殆どの被害者が体験していることが判る。
だが、この『ほのめかし』をよくよく考えれば、それは室内が盗聴または盗撮されていることを意味してくる。

  『ほのめかし』については、私も取材で多くの人々が体験していることを知っていますが、
  しかし、それは同時に室内が盗聴または盗撮されていることを意味しますが・・・。

  ええ、その通りですね、『ほのめかし』は室内盗聴または盗撮を想定しないと説明できないことです。
  こうしたことは秋葉原へ行けば判りますが、実際に『盗聴器』が売られているし、
  隠し撮り用の『マイクロスコープ』だって売られている。
  そして実際にそれを買っていく人々がいるわけですよ。
  『盗聴器』や『マイクロスコープ』を買っていく人は、『何か』に使うから買っていくわけですね。
  『何』に使うかは知れたことですよ。

  ふむ、アキバにそうして『機器』が売られているということは、
  それ購入して『何か』のために使用する人間がいる、ということですね。
  こうした状況がある以上、確かに『ほのめかし』には盗聴か盗撮を疑うことができます。

  まったく・・・。
  人の私生活を盗み聞き覗き見しては『ハラスメント』の材料にする。
  まさに『鬼畜な所業』ですよ。
  ところで、この『盗聴器』について興味深い話があるのですが、これもNさんの体験なのですが、
  あまりにもおかしなことが身辺に続くためNさんは『探偵社』に相談に行ったらしく、
  その際、応対した『探偵社』の人からこんな話を聞かされたそうです。
  探偵社も盗聴対策や盗聴器発見を請け負うが、それはアナログ式盗聴器だけしか対処できないという。
  デジタル式盗聴器が仕掛けられている場合、私たちでは対処不能だと言われたそうです。
  で、そのデジタル式盗聴機器なるものはどんなものかと訊いたところ、主に『警察』が仕掛ける機器だという。

  ほほう、それは興味深いですね。

  ええ、実に興味深い話です。
  既に『盗聴』が合法化それている今日、探偵社や盗聴器発見業者にも見つけられない高性能盗聴器が開発され、
  それを装備品として警察が持っていたとしても不思議でもなんでもないわけですよ。

  なるほど・・・。

  集合住宅に居住する被害者の室内を監視する場合、その典型的な手口として、
  被害者の居室を中心としてその上下両サイドをアジト化するという手口があり、
  特に室内盗撮を考える場合、盗撮場所として真上の居室かせ一番適していることが判ります。
  そしてそれを裏付けるかのような話に、Nさんはあるとき、
  どうも天井から覗かれているんじゃないかという疑念が湧き起こると、
  空室の上階居室に隠れ潜む者の当てつけに、クソミソに悪口を書いたA4の紙を天井に向けて部屋一面に置いてみたところ、
  なんと、その日の夜中に、突然、天井から、ダン! と思い切り足で床を叩くような音がしたという。
  Nさんは驚きながらも、これで空室となっている上階居室に『誰か』が入り込んで室内を覗いていることを確信したという。

  ははあ、そうですか、であればこれは立派な不法侵入ですね。

  ええ、常識的にはね、ですがNさんが言うには、警察にこの話をしても殆ど聞く耳を持っていなかったということです。
  私はこの話を聞いて感じたことは、空室に侵入しNさんの居室を『監視』していたのは『警察』ではないかということです。
  『警察』でないとしても『警察』と関わりがある『何者か』ということになるはずです。
  それも『警察が調べたくない何かと関係した人物』ではないか? ということです。

X氏の話に限らず集団ストーカーは、それを調べれば調べていくほど『警察』の影が見え隠れしてくる。
そま具体的なものが『警察防犯ネットワーク』である。

  今までの話から、集団ストーカーには『警察』の影が見え隠れしていることが判りますが、こうした影は警察だけでなく、
  『テレビ』や『金融機関』『医療機関』にまで『何者』かの影が及んでいることが判ります。

  ほほう・・・、『テレビ』や『金融機関』『医療機関』にね・・・。

  ええ、集団ストーカー実行組織が仕掛ける『ガスライティング』とその派生的な手口の殆どは無視できます。
  ですが、被害者に執拗に付き纏い妨害を仕掛けてくる『影』だけは無視することができません。

  ふむ・・・、で、その『影』というのが、集団ストーカーの『黒幕』というわけですか。

  ええ、単刀直入に言えばそういうことになります。
  既に示しましたが集団ストーカーは、
  『ガスライティング』とその派生的な手口で直接被害者を『精神障害』や『犯罪者』にしたてるべく実行組織と、
  それを背後から操る『黒幕』の存在を想定することができます、というより、それを想定しないと、
  『テレビ』や『金融機関』『医療機関』に忍び寄る『影』を説明することができないのです。
  その『影』はあらゆるものに及び、それが『不動産屋』や『マンション業者』に『引っ越し屋』だろうが、
  国立の医療機関だろうが『左翼の病院』だろうが、ともかく被害者関わるありとあらゆる業者や役所、
  社会保険庁、デパートや小規模店舗に飲食店、スーパー、コンビニに至るまで『魔の手』が及んでくるわけです。
  これは、実行組織だけでできる芸当ではないということです。
  これを如実に示す一例として、Nさんが体験した一連の出来事をお話しします。

X氏は語り続ける。

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