小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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   Nさんが体験した不動産妨害は、初めて言った某業者のマンションギャラリーから始まったそうで、
   応対に出た業者が例によって『アンケート』記入を言ってきた。
   Nさんがアンケートに記入すると業者はそれを基にパソコンでデータ入力をしていく。
   すると業者はキーボートを叩きながらパソコンの画面をまじまじと眺めて、

    『お客さん、初めての方ですか?』

   と聞いてきたという。
   Nさんは不動産業者へ来るのはこれが最初です、と言うと、業者はニタリと笑ったという。
   パソコンのキーボードを叩くだけで相手が初心者か否かが瞬時にわかるということから、
   どうやら『アンケート』の情報がデータベース化されているらしいことが判ったそうです。
   そしてそのデータベースは不動産業者にしかアクセスできないようにもなっているらしいことも判ったそうです。

   ほう・・・、なるほど、もっともこれだけコンピューターが浸透してくれば、
   顧客情報がデータベース化されていても不思議はありませんね。

   ええ、そのとおりですね、ですがNさんが体験した『妨害』はどうにも業者のパソコンが符合しているらしく、
   その後どこの業者へ行ってもNさんのことが判ってしまうらしいということだったそうです。
   まぁ、それはひとまず置くとして、Nさんが接触した業者の全てが不誠実だったそうで、
   購入する意思を明確にしているにも関わらず、説明不十分だったり曖昧な話や暗示的な者の言い方をする。
   さらに出してくる資料や必要書面が満足にそろって出してくれた試がないという。
   出したとしても小出しにして出してみたり、何度もギャラリーに足を運ばなければ出そうとしない。
   そしてどの業者にも共通するのが金員の話、例えば支払方法を明確に言わない。
   或る業者に至っては提携金融機関の説明日にも関わらず、そこへ参加させまいとあの手この手の小細工をしてきたという。
   こうした『客扱いしない』ような冷淡で人を小馬鹿にしたような諸々の体験から、
   さすがにNさんは『妨害』されていることに気付いたという。
   そしてこの『妨害』に共通する事として以下のようなことを言っていましたよ。

    ?担当者からの明確できちんとした説明が一切なされない、話は常に曖昧で暗示的な者の言い方

    ?担当者が最初に示したスケジュールが、なぜか急に変わる。

    ?説明会に行くと自分しかいなく、他にだれもいない説明会になる

    ?提携金融機関への引き合わせをさせないような小細工を仕掛ける
   
    ??〜?のことが手を変え品を変えるように繰り出しながら、
     そのくせ『いかがですか?』『どうですか?』と電話でしつこく打診してくる。
  
   実際にNさんは、初めてギャラリーを訪れた日からなぜか行ったことのないマンション業者らしき者から、
   何度もしつこい電話勧誘を受けたそうで、こうした電話の殆どが、
   
    『私は担当誰某の上司だが、いかがでしょう?』

    『私はM市のSというところでマンションのお世話をしているものですがね』

    『マンションをお探しだそうで、あのぅ、いかかでしょう』

   と言うようなものばかりで、誰一人として自分の名前も企業名も言わない電話ばかりが掛かってきたという。
   それだけではなく、訪れたいくつかかのギャラリーで書かされた『アンケート』に、
   メールアドレスを記入してからというもの、なぜか如何わしい迷惑メールが大量に来るようになったという。
   まぁ、こうしたことが偶然といえばそれまでですが、ただNさんが言うには、
   メールアドレスを教えたのは口座のある金融機関だけで、
   いままでそのような如何わしい迷惑メールが来ることなどなかったという。
   ともかくNさんが何社もの不動産業者へ足を運んでいる間中、
   こうした不審な出来事が頻繁に起きたということです。
   こうした体験からNさんが言うには、どうやら『不動産妨害』の手の内が見えてきたらしく、
   その基本的な策略は、

    ★売買契約者に捺印させ手付金を支払わせながら、提携金融機関からローンで残金が払えないように
     するための、なんらかの手続き上で『引掛け』て『手付流し』へと追い込む

   ことだったらしいそうです。
   幸いN氏はそれに気が付いたため金銭的打撃を免れることができという。
   そしてこうしたことが、名の知れたマンション業者や不動産業者で起きたということから、
   どうやらこうした業者を『唆す』何者かが水面下で暗躍していたという疑い、
   というより確信をNさんは持ち、それからというもの、不動産関連から一切手を切ったということです。

こうした『手付流し』というのは昔からあった話で、よく使われた昔の手口に、
業者が諸経費を一切説明しないで、あたかも『二割の頭金』だけで住宅が買えるような錯覚させるような説明で購入者に契約させ手付金を払わせた後から、諸経費云々を持ち出し『手付流し』に追い込むという『客殺し』の手口が横行した。
N氏の体験もこれと類似する、というよりそれをもっと複雑で判りにくいものにした手口ではないかと思える。
諸経費の代わりに提携金融機関からの融資がなされなれないよう、書類が介在する手続き上において相手を錯覚または幻惑させる・・・。

実際、たくさんの書類が介在する手続き上で、こうした錯覚や幻惑させるような話で事を進められてしまえば、大抵の人は見抜けず『引っ掛け』られてしまうだろう。
後になって騒いでも法律上どうすることもできない・・・。

   要するに書面と煩雑な手続きに付け込んだ騙し討ちというやつですね。

   仰る通り、こうした『妨害』は集団ストーカー実行組織のみでできることではなく、
   実行組織を背後から操る『黒幕』というものを想定しない限り説明できません。
   そしてこうした『妨害』は医療機関においても行われ、医療に従事する医師やナースまでをも、
   これらの『妨害』に加担させます。
   Nさんの体験は、この医療機関にまでその『魔の手』が及んできたケースとして、
   とても貴重な情報でもあります。

   ふぅむ・・・、医療機関にまでね・・・。
   そうなると、単なる犯罪組織で出来ることではないようですね。

   その通り、医療機関にまで『魔の手』を伸ばせるとなると集団ストーカーを単純なものとして
   捉えることはできなくなります。
   集団ストーカーは構造的なものとして捉えなおす必要があります。
   少なくとも、ガスライティングを仕掛ける実行組織とそれを背後から操る『黒幕』という図式を想定しないと、
   こうした『妨害』の説明ができなくなります。
   Nさんが体験した医療機関に仕掛けられる『妨害』についてですが、
   これはNさんが言うには『妨害』というよりは医療行為に名を借りた医療従事者らによる、
   拷問や生体実験に近いものだそうで、かなりホラーな話ですね。
   私も話を聞いていて胸糞が悪くなりましたよ。
   Nさんが言うには、こうした合法的拷問や生体実験だけでなく、
   どうやら臓器移植ともリンクしているらしいということです。
   とりあえずNさんが体験した医療行為に名を借りた様々な拷問や生体実験の実態を見ていきましょう。

X氏は医療機関の極めてホラーな一面を語りだす。

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