小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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さて、こうした図式、あるいは観点からX氏が紹介するNさんの医療機関におけるホラーな体験は、
それを示す貴重な情報となる。

  数年前のことだそうですが、あるときNさんは強度の便秘になってしまい共済系の病院へ行くのですが、
  なぜか初診ではなくいきなり二診へ回されたという。
  診察と言うのは、初診で大凡の症状を把握し次にそれに応じた専門医へと振り分けるのが普通なのですが、
  Nさんの場合は違っていた。
  で、いきなり内科の診察室へと行かされると現れた医師がなんとも言いようのない不自然な態度だったという。
  ふつう医者であれば患者の顔色などを目視しながら診察していくのにその医師はNさんの顔も見なければ目も見ない。
  始終Nさんの足元だけを見ながら『来てしまった以上は仕方がない』とか『検査しなければわからない』とか言うばかり。
  ここでいう『検査』とは『腸検査』のことで肛門から内視鏡を挿入して検査するもので、
  とにもかくにもこの『検査』に持ち込みたいことが見え見えだっという。
  さらにこの医師は処方箋として薬を出すのですが、それが最初から『検査』を前提としたような薬だったそうです。
  便秘であれば、とりあえずは下剤などを処方し様子を見る。
  それでも症状が改善されなければ、そこで初めて『腸検査』を必要とする話ならばNさんも納得するし、
  第一医者として信頼できるわけです。
  ですが、そこの医者はそうじゃなかった。
  とても信用ではないと判断たしたNさんは病院を変えてみた。
  病院を変えると、今度はレントゲンを撮るということで下腹部のレントゲン撮影を行うのですが、
  なんと診察時にレントゲン写真に肝心の部分が映っていないことが判る。
  これは医者が漏らした一言で分かったという。
  さらにその病院で浣腸をされるのですが、そこの『看護師』は浣腸するとすぐさま、
  
    『トイレに行け』

  と追い立てるように行かせたという。
  ふつう浣腸した場合、効果が出るまでじっとしているのが普通なはずです。
  で、その『看護師』に追い立てられるようにトイレに行くと、今度はすぐさま、

    『便器にまたいで力め』

  という。
  Nさんは仕方なく指示に従い、やがて浣腸の効果が出て用を足すと、今度は、

    『黒い栓のようなものは出たか?』

  と訊いてくる。
  そして『看護師』は用を足した直後の便器を覗き込むように、棒のような物でで排泄物を掻き回し、
  
    『あれ? おかしい』

  とか
 
    『ない』

  とか言いながらNさんの排泄物を引っ掻き回していたという。
  Nさんはこの病院も信用できないと判断すると、今度は或る左翼系の病院へ白羽の矢を立てることにした。
  ところがなんとこの病院にまで『魔の手』が回ったらしくNさんに処方箋の下剤を出すと、
  来週もういちど受診に来いという、そしてそのとき『検査』をするという。
  Nさんはここも信用できないと判断とするとそれ以来二度と行かなかったという。
  Nさんはこうした医者の不審な対応は他にも体験したそうで、ある日妙に目がしょぼつくため眼科へ行ったところ、
  なんと『塗り薬』を渡されたという。
  目玉に直接塗り込む薬だそうで、それを出した薬剤師は怪訝な顔で、

    『本当にこの薬でいいのですか?』

  と逆に訊いてきたという。
  Nさんは医者がそういっていたと告げると薬剤師は納得いかないような口ぶりで、

    『そうですか? でも、これは末期症状の患者さんに出すものなんですが、おかしいですね』

  という。
  Nさんはこの言葉を聞いた途端に眼科医の診察が信用できなくなると、
  腹立たしさ紛れに帰りの途中で処方で出された薬を全てドブに捨てたという。

X氏は一呼吸置くと、

  これがNさんの一連の体験なのですが、実はこうした医療機関の不審な対応や診察というのは、
  他の集団ストーカー被害でも意外と多いのです。
  例えば注射、わざと針を変えずに『看護士』が注射する。
  ところが人体の、というより潜在意識からの拒絶反応で注入された内溶液がビューッ、と飛び出る血と共に、
  体外から排除され助かったという話。
  また、医者の処方箋指示に従わず薬剤師が勝手に下剤を混入して患者に出す話。
  それと院内の清掃員の嫌味な態度や掃除にかこつけた嫌がらせなどなど。
  医療機関も防犯ネットワークに組み込まれていることから、こうしたネットワークを通じた医療機関での
  『妨害』あるいは『検査と言う名の拷問』が行われることが推察できます。
  で、こうした体験情報から医療機関における『妨害』の兆候が浮上してきます。

    ?初診にも関わらずいきなり二診へ回される

    ?診察における医師の言動態度がどこか不自然、あるいは不審なものになる
 
    ?レントゲン撮影において肝心の患部が撮影されない
 
    ?碌な診察もしないでともかく『検査しなければわからない』の一転ばりとなる。

  普通は麻酔で腸の動きを停止させてから行う。
  ところがNさんの場合、眼科にかかったという理由で『麻酔なし』で『検査』するという。
  理由は麻酔薬による副作用があるからだという
  『麻酔なし』の『腸検査』がいかに壮絶なものかは体験した人には判ることです。


  つまり、集団ストーカーは医療機関を合法的な拷問装置に悪用している、というわけですか・・・。

  ええ、その通りですね。
  医療機関の悪用はなにもこれに限りません。
  そもそも集団ストーカー被害者を統合失調扱いしたり病院へ行くように嘲笑すること自体が、
  こうした医療機関、というより医療制度の悪用を物語っていることになるわけです。
  実際に措置入院制度というもを考えれば、これが合法的な強制収容であることが判ります。
  それは精神病院を強制収容所に見立てたもので、旧共産圏や全体主義的なファッショ体制下で行われてきたものと、
  ほぼ同一のものと言えますね。

X氏の話から集団ストーカーが対象をどのように仕立てるかが見えてくる。
それは、

 
   ?防犯上の要監視対象人物に仕立て上げ官憲や地域防犯関係者からマークさせる。
 
   ?統合失調のような精神障害に仕立て上げ措置入院という強制収容させる。
 
   ?医療機関における合法的な拷問やモルモットにしていく。

私はこの点を問いかけたところ、X氏もほぼ同意する。
そして私は、次に集団ストーカーの正体に迫るべく、X氏の集団ストーカーに関する全体像を問いかけてみた。

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