小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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■映画『ガス燈』

X氏が指摘する『ガスライティング』の語源となった映画『ガス燈』とは、1940年イギリスで公開され、
そして1944年アメリカで公開された2つの映画である。
また、映画に先立つ1939年に舞台として演じられている。
この映画『ガス燈』の原作者はパトリック・ハミルトンという劇作家である。

さて、映画『ガス燈』の内容はどのようなものかというと、1944年アメリカ公開の『ガス燈』について述べるならば、
この映画のヒロイン、ポーラの前に作曲家グレゴリーという男が現れる。
そしてポーラはこのグレゴリーという男と結婚する。
やがてロンドンに戻り殺害された叔母の家に暮らし始めたこめから、ポーラの身辺に次々と不審な出来事が起こり始める。

だが、夫のグレゴリーはポーラの心の病気ということで精神病院へ入れようとする。
ポーラの叔母を殺害した犯人を追求する刑事ブライアンは、捜査をすすめるうちに犯人がグレゴリーであることを突き止めると同時に、
ポーラの身辺で生じていた不審な事象が全てグレゴリーの策略であることがバレていく。

グレゴリーは自分が殺害したポーラの叔母の宝石を奪うために、ポーラと結婚し、さらに様々なテクニックでポーラを精神障害に仕立てあげ、
あわよくば自分の目的と犯罪を隠蔽しようとしたが、刑事刑事ブライアンによって全てが暴かれグレゴリーは逮捕される、といったストーリーだ。

ここで重要なことは劇中で繰り広げられるグレゴリーのあの手この手の錯乱テクニックである。
この映画『ガス燈』で演じられる精神錯乱テクニックと集団ストーカーが駆使するガスライティングが一致性している、
というか、その原型ともいえるべき手口をこの映画『ガス燈』は我々の眼前に提示してくる。

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