小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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■劇中でグレゴリーが駆使した精神錯乱テクニック
 
さて、映画の内容自体はざっとこんなものだ。
一般の人がこの映画を観ても単なるサスペンス映画としか考えないだろう。
だが、所謂集団ストーカーと呼ばれる組織的なハラスメント活動の被害情報に観られる様々な精神錯乱テクニックを観察した場合、
これが単なるサスペンス映画と看做すことができなくなってくる。
この映画でグレゴリーが行使する様々な精神錯乱テクニックは、まさに集団ストーカーの『ガスライティング』の手口そのものと言え、
これによって『ガスライティング』の語源がこの映画からもたらされたことがよくわかる。

さて、ここで劇中のグレゴリーが駆使する様々な攪乱テクニックを見てみよう。

 ?時計・壁掛けの絵・手紙・ブローチなどの物品を隠してそれを妻ポーラの亡失と言いくるめる。

 ?隠した物品をポーラに発見させることによって彼女が隠した疑いを投げかける

 ??の作術でポーラの自信を喪失させ彼女が正常な状態ではないと思い込ませようとする

 ?ポーラとの何気ない会話の中にそれとない『ほのめかし』を混ぜる。

 ?ポーラを家に閉じ込めグレゴリーと二人の使用人以外の人間とは接触させない孤立化を図る

 ?大勢の前でポーラが錯乱した印象を植え付けようとする。

 ?グレゴリーは屋根裏部屋で宝石を捜すことを隠蔽するため、ガス燈の光の弱まりやその足音をポーラの幻聴であるとする

 ?ポーラの母親が精神障害だったという虚偽を信じ込ませようとする

こうしてポーラの身辺に様々な『ガスライティング』を仕掛けては、彼女に気の迷い、疲労、心の病、幻聴、幻覚という言葉で撹乱させていく。

つまり劇中では、グレゴリーが駆使しする様々な『ガスライティング』・『ほのめかし』・『言葉による精神的撹乱』などによって、
ポーラを追いつめ精神障害の印象を周囲に植え付け、ポーラに自分が異常であると思い込ませ、
最終的にポーラを精神病院へ放り込み自分の犯罪を隠蔽しようとするわけだ。

さて、映画『ガス燈』で描かれたこの図式は、集団ストーカーの組織的ハラスメント活動と一致するだけでなく、そのものと言っていい。

集団ストーカーの組織的ハラスメント活動は、被害者の身辺に様々な『ガスライティング』を仕掛け、
その被害を口外すれば(例えばネット上など)それを被害者の妄想と言いくるめ、病院へ行くことを促し、
精神障害者(統合失調症)に仕立て上げ、実行メンバーら犯罪活動の一切を隠蔽していく。

ここまでくれば『ガスライティング』の語源が、確かに『映画ガス燈』からの由来に納得できる。

興味のある方は、ぜひ一度『映画ガス燈』を観てみることをお勧めする。
DVDかブルーレイで販売されていると思う、そしてそこに描かれる『ガスライティング』を疑似体験してみるといい。

ここで『ガスライティング』の語源が『映画ガス燈』から来ていることは分かった、だが、これは同時にもう一つの疑問を呼び起こす。
それは『ガスライティング』の起源だ。

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