小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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X氏は語る。

  ガスライティングの起源について、『映画ガス燈』を『ガスライティング』の起源を探る材料にしてみますと、
  まず、イギリスで『映画ガス燈』が初公開された1940年に遡ることができます。
  さらにそれに先立つ舞台劇の公開から1939年にまで遡ることができます。
  また、このガス燈の原作から考えると、1939年の舞台劇ガス燈以前に遡れる事がわかり、
  少なくとも1930年代に既に『精神錯乱テクニック=ガスライティング』が存在していたことを裏付ける。

  ふぅむ・・・、なるほど、確かにそう言えますね。

  ええ、で、こうした時系列の追求から浮かんでくる次の疑問は、ガスライティングの考案者は誰なのか?
  という疑問です。
  まず、この第1の答えは、誰もが考えるであろうガス燈の原作者であるパトリック・ハミルトンが、
  その考案者であるということ。
  ただし、こう考えるためにはガス燈で描かれている精神錯乱テクニックが、
  全てパトリック・ハミルトンの創作によるものという前提が成立しなければなりません。
  もし、パトリック・ハミルトンが現実の事象からなんの参考もヒントもなく、まったくの創作であるなら、
  パトリック・ハミルトンは策略の天才ということになります。
  『ガスライティング』という精神錯乱テクニックを考え出した最初の人物であり、
  そしてその恐るべき破壊的効果の生みの親ということになります。

  ふぅむ・・・、なるほど。

  次に、ガス燈に描かれる精神錯乱テクニックがパトリック・ハミルトンの完全なる創作ではないとする場合。
  するとこの場合、原作者のパトリック・ハミルトンは、少なくともこの一連のテクニックに関する知識を、
  自分以外の『何か』から得たことになります。
  それは現実に起きたサイコ的な事件・出来事か、あるいは誰かからそのテクニックを教わったことになる。
  どちらを取るにせよ、この場合、精神錯乱テクニックがパトリック・ハミルトンの原作以前に、
  既にこの世に存在していたことになります。
  となると『ガスライティング』の起源はさらに時代を遡ることになります。

この『ガスライティング』という精神錯乱テクニックの起源がいつの時代かを確定することについては、
現段階ではほぼ不可能だろう。
とりあえず、パトリック・ハミルトンの原作が1930年代と仮定して、こういった人の心を混乱させ撹乱し精神障害へと至らしめる破壊的テクニックが、
実は80年以上も前から存在し、そのテクニックが使われ、相当数の健常者が精神障害者へ仕立て上げられ始末されていった疑いがでてくる。

  ふぅむ、面白い指摘ですね、そうすると『ガスライティング』は今から80年以上もの昔から存在し、
  それが人々に知られことなく巧妙に隠されてきた・・・。
  そうすると、精神障害者として認定した医療機関は、実は長いこと誤診を続けてきたか、
  それとも影で人知れず加担協力してきたか、という忌まわしい疑念が浮上してきますね。

  ええ、その通り、統合失調などその典型でしょう。
  もともとは精神分裂病と呼ばれてきましたが、近年このような呼び方が破棄され、
  変わって統合失調なる呼び方に変わってきた。
  ですが、この病気は精神医学会からも異論が出されています。

  ほほう、それはどのような?

  それは、統合失調などという病気が本当にあるのか? という大きな疑念です。

  ふぅ〜む・・・。

  こうしたことを織り込んで考えていくと精神障害は、組織的な精神錯乱テクニックによって、
  人為的に創り出せるものであり、精神病院とは強制収容所、あるいは社会的抹殺機関としての
  隠された一面を持つという、さらなる疑念が浮上してきます。
  従って精神病の政治性という一面を否定することは最早できなくなってきます。
  そしてこうしたことを総じて考えていくと以下の疑問が浮上してきます。

   ●『ガスライティング』は何十年も前から存在し私たちの社会の裏面で人知れず密かに実行されてきた。

   ●『ガスライティング』の実在は、インターネットの出現によって、
    その実在と実態・手口が被害体験者によって暴露され始めてきた。

   ●『ガスライティング』のノウハウは、いつ、誰によって日本国内に持ち込まれてきたのか

   ●集団ストーカーが、実は営利目的のダーティビジネスであり、
    それに依頼できる社会的階層のクライアントがいる

  こうした疑問がひとつひとつ氷解していかない限り、集団ストーカーの正体は誰にも解らない。
  できることはと言えば、あらゆる状況証拠からその全体像を追及していくだけです。

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