『ＭＫウルトラ』とは『ＭＫウルトラ計画』または『プロジェクトＭＫウルトラ』とも呼ばれた極秘実験であり、
それはアメリカ中央情報局（ＣＩＡ）科学技術本部が実施した洗脳実験のコードネームである。
この実験はＣＩＡによるアメリカ・カナダの両国民を『ＭＫウルトラ』の被験者として、
１９５０年代初頭から１９６０年代末まで行われていたとされる極秘実験である。
１９７３年にＣＩＡ長官リチャード･ヘルムズが関連文書の破棄を命じたが、
１９７５年アメリカ連邦議会においてわずかに残された『ＭＫウルトラ』に関する数枚の文書が初公開された。
もともとＭＫウルトラは１９４５年に設立された統合諜報対象局による、
ペーパークリップ作戦がその前進であるとされている。
このペーパークリップ作戦とはナチス政権に関与した科学者を募集する目的で展開された。
従ってこうした科学者にはナチス時代に拷問や洗脳を研究していた者や、ニュルンベルク裁判で戦争犯罪者に指定された者も存在したという。
こうしたアメリカ政府による国民大衆のあずかり知らぬところで極秘理に進行された計画は他にもある。
例えば１９４７年に実施されたチャーター計画や１９５０年に実施されたブルーバード計画などで、
これらはいずれもペーパークリップ作戦から派生した極秘研究であり、その目的はいずれも洗脳の研究だ。
このようにペーパークリップ作戦から派生した極秘研究の中に１９５３年４月１３日、ＣＩＡ長官アレン・ダレスの命により、
シドニー・ゴッドリーブを先頭とする『ＭＫウルトラ計画』が始まったとされている。
そしてこの実験は、しばしば被験者の同意無く行われたり、実験に関わった研究者ですら計画の最終目的を知らせないものだったという。
その後『ＭＫウルトラ計画』は１９６４年に『ＭＫサーチ』と改名され、自白剤を用いたソ連のスパイ容疑者に対する尋問や、
アメリカ海軍による超音波を利用して記憶消去の実験など５４種類ものサブ計画が存在したという。
だが、これらの極秘実験の数々が１９７３年ヘルムズ長官による計画記録の破棄によって、実験の全貌解明がすることが極めて困難となってしまった。
僅かに残ったＣＩＡ文書によれば『マインドコントロールの効果を立証するための実験』と称して、
化学的、生物的な手段に留まらず放射性物質を用いた実験にも着手した事が明らかになっている。
『ＭＫウルトラ計画』の問題点、というより極めて策謀的な点は、例えば薬物を用いた実験において、
主としてＬＳＤ実験を被験者であるＣＩＡ職員や軍人、医師、妊婦、精神病患者らに投与する実験を、
被験者らの事前の同意なく薬物投与の実験が行われただけでなく、被験者の「募集」も、しばしば非合法手段が用いられている。
たとえば犯罪組織のボスに対する非合法手段として、売春婦を用いたハニートラップ的な手口で誑し込み、
飲み物にＬＳＤを混入させるなどがその例だろう。
この実験で犯罪組織のボスと売春婦の会話を盗聴したところ、さまざまな犯罪活動を話したらしい。
民主主義を標榜するアメリカでさえ、こうした国民大衆の耳目に触れさせない、ニュルンベルク綱領に違反しているとしかいいようのない極秘実験が行われたわけである。
であれば他の諸国も察して知るべきであろう、無論、こうしたことは我が国日本とて例外ではなかろう、叩けばきっと埃がでるに違いないし、
このような国民大衆の耳目に触れさせない『なんらかの極秘計画』が密かに進行していたとしてなんら不思議はないことになる。
こうした文脈から防犯ネットワークを捉えなおすとき、防犯ネットワークとは社会的総動員体制のウルトラ虐待システムなのかもしれない。
すくなくとも集団ストーカーを考える場合、防犯ネットワークは多くの国民大衆が思い込まされているような
未然に犯罪を防止し社会の安寧秩序を維持する『治安名目』のシステムなどではなく、徹底したウルトラ弾圧システムとしての顔を垣間見せてくれる。
以上観てきたように、このように『ＭＫウルトラ』は国家権力の陰謀的活動の具体的な実例としてカウントできる。
さて、次に同じくＦＢＩが開発したとされる対コミュニズム戦略の『カウンター・インテリジェンス・プログラム』、
通称『コインテルプロ』と呼ばれた手口を一瞥してみよう。