小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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集団ストーカー犯罪がこのような『資本の論理』を根底にしている場合、この犯罪活動の背後には企業・国家機関政・政治、つまりこの世の権力集団が控えている図式をも浮上させてくる。

そしてそう考えたとき、これらの『犯罪』が一向にメディアに取り上げられず、司法や警察が機能不全に陥っていることを初めて説明可能にしてくれるような気がしてならない。

また、これらが利権複合体をなしている場合、集団ストーカー犯罪とは、実は『製薬会社の収益 = 利権複合体の利益』のために考案された『先兵』ではないかという疑念にすら到達していく。
簡単に言えば、一部の階層の利益のために『集団ストーカー犯罪』が起きているという『仮説』だ。

海外のギャングストーカーを考えれば、この場合の製薬会社とはグローバル企業であり、政治は各国政府ということになってくる。
そしてそれらは国境を越えた利権複合体という怪物が浮かんでくる。

日本を含めた諸外国でも多数発生している『集団ストーカー犯罪』が、実はこのようなグローバル企業と各国政府が背後に控え、
その権力によって世界中の人々の耳目から隠されているとすれば・・・。

私はこうした点をX氏に質問してみた。

  そうですね、一条さんの推察通りだと私も考えています。
  この『犯罪活動』を本当に解明するためには、単なる『国内広域カルト組織の仕業』という観方では到底説明できない。
  日本とアメリカは同盟国です、ですが、その関係は『アメリカ = 日本』といった等式の関係ではなく、実際には、

      アメリカ>>>日本

  という不等式の関係にあります。
  一条さんの推察が正しいとすれば、集団ストーカー、つまりガスライティングを駆使した人間破壊活動が、
  グローバル製薬会社とアメリカをバックにしたものであれば、当然そのような図式がに日本国内に
  『輸入』されてきたとしても不思議はありません。
  『輸入』というよりは、アメリカの年次改革要望書あたりにこのような図式が盛り込まれていたとすれば、
  日本側はそれに従うしかない。
  集団ストーカーインフラとも言える現在の防犯ネットワークシステムが、
 『欧米』つまりアメリカとイギリスの防犯システムをそのまま日本国内に持ち込んでいる点を考えれば、
  これらが実は対日要望書に盛り込まれていたことを疑うことができます。

  ふむ・・・。 ということはこの犯罪の元凶がアメリカにあると?

  いえ、そうとは言い切れません、ですが、諸外国においても集団ストーカーと同一のギャングストーカーがある以上、
  日本国内の集団ストーカー犯罪が外国から持ち込まれたことは疑う余地がない。
  だからといって、それが特定外国を意味するとは思えない。

  というと、国家てなく、なんらかの権力集団が存在していると?

  そうです、少なくとも私はそう考えています。
  それは国家と言う枠組みを超えた、一種の利権共同体のようなものが世界を動かしているように思えてならない。
  そしてそれらを裏付けるような研究がいろいろな人たちによって成されている。
  それはジャーナリストであったり、大学教授であったり、また、情報機関に所属した人であったりと多士済々です。

  ふむ・・・、すると一種の陰謀論めいたものになってきますね。

  それが陰謀かどうかは私には判りません、ただ、確実に言えることは、
  私を含めた多くの人々は世の中と言うものを全て知っている訳ではないということです。
  知らないことの方が、実は圧倒的に多い。
  ましてや世界経済や世界政治の裏面など、一介の庶民に判るはずがない。
  集団ストーカーは、そうした庶民には到底窺い知ることのできない『闇の部分』の産物であることは間違いありません。
  少なくとも私はそう確信しています。

私はX氏の取材を終えると、ひとまず出版社へ戻ることにした。

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