小説『鬼畜の宴』
作者:ウィンダム()

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医療行為を隠れ蓑にした犯罪工作が始まったのは数年前からです。
ある年の五月のゴールデンウィークに風邪をひいてしまい、かなり高い熱が出たため官立系の病院へ行きました。
そこで医師が出した処方箋を持って調剤薬局へ逸したときのことです。
メガネを掛けた中年の薬剤師らしき女性が、医師の処方箋とは異なる薬を出してきたのです。
その薬剤師が言うには服用薬に下剤を混ぜているとのことでした。
私はおかしなことをするなと思い、薬剤師が医師の処方に従わず自分の勝手な判断で下剤を混入できるものなのか?
私はそのことを薬剤師に問うと、自分の方から医師に断って混入したという。
次になぜ下剤を混入したのかを問うと、便秘になるといけないからだという。
私は直感的に薬剤師のウソを感じ取りました。
実際の患者に診察もしていない一介の薬剤師が医師の処方と異なる調剤ができるなんて考えられない。
そんなことを医師に断ってできるならば、そもそも医師の処方などなんの意味もなさないわけです。

今になって思うのですが、あの女性は本当に薬剤師だったのか疑わしい思いに駆られています。
薬剤師を装った集団ストーカー工作員なのではないかと・・・。
なぜこんなことを考えるかと言いますと、私が病院へ行くと必ず追跡していたからです。
そして院内に入れば必ずと言っていいくらい、後から不審な男がきて待合ロビーの椅子に座ってこちらを凝視する。
さらに診察室に入ると、必ず医師に電話が入る。
こうした直感的に策謀的な動きを感じるわけです。

またある年のこと、人間ドックのときに眼科検診を受けたときのことです。
なぜか検眼鏡が上手くフィットせず何度もやり直したことがあります。
なにか不自然なものを感じながらも、そのまま眼科の女医に指示通りに検診を受けました。
そして眼底検査が終わった後、次は『腸検査』に入るのですが、そのとき眼底検査の結果、
緑内障の疑いがあるということで、麻酔なしで『腸検査』を受けさせられました。

 わたしはそのとき初めて麻酔なしの『腸検査』が筆舌に尽くしがたい苦痛が伴うものだということを、
嫌と言うほど体験させられました。
そして私は悟ったのです。

麻酔なしの『腸検査』は合法的な『拷問』であるということ。

その『拷問』を合法化するため必ず眼底検査を先に受けさせること。
緑内障の疑いということにすれば『腸検査』の麻酔を使用することができなくなる。
その理由は、『腸検査』のための麻酔薬が緑内障を悪化させる副作用があり失明の危険をも伴うため。

今にして思えば、私の検診の番に検眼鏡に『誰か』が『細工』したがために、うまくフィットしなかったの ではないかと。
その細工とは、緑内障の疑いが出るような『細工』だったのではないか。
そしてその細工を行った者は眼科の女医ではなかったのかと・・・。

ちょっとお話はそれますが、最近になってこうした様々な医療機関での策謀行為で危惧することがあります。
それは身寄りのないお年寄りがガスライティングのターゲットにされ精神障害にさせられたり<
あるいは自殺や孤独死に追い込まれていくこと・・・。

 その目的が臓器ビジネスとリンクしているのではないかと、

ここまで読んでいると編集部に電話が入った。
私は取りあえず手紙を読むのを中断し机の引き出しにしまう。
電話を取るとロビーの受付嬢から私に面会者が来たという知らせだ。
相手の名前を問うと町田と名乗る人物で不動産業者だという。
心当たりのない私は怪訝に思いながらも面会に応じるためロビーへと向かった。

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