そして、海外のしょむ系の中でも、特に個性の強いものをいくつかピックアップ。
○良心的勤労回避連盟(デンマーク)
1979年、ヤコブ・ホガード(コメディアン)らにより結党。1994年デンマーク議会選挙に当選。その時の選挙ポスターは女装姿だった。「8時間の余暇と8時間の休憩、8時間の睡眠」「労働は全てドイツ人にやらせる」などの公約を掲げたが、元々落選することが前提での出馬だったため、殆どの公約は果たせず、ホガードは真面目に議会に出席し続け、1期で引退した。
○慈善・自由・多様党(オランダ)
2006年、マルティン・ウイテンボハルドらにより結党。12歳以上での性行為とポルノ出演合法化、獣姦合法化等を公約とする。結党直後、「児童買春や児童ポルノが野放しになる」と、彼らの選挙出馬に反対する運動が相次いだ。結局現在に至るまで、選挙出馬は実現していない。
○女性党(ポーランド)
マニュエラ・グレツコウスカ(脚本家)を党総裁に2007年に結党。社会での女性の地位向上などを公約としており、女優やボクシング選手など約1500人の党員がいる。
候補者のヌードを載せ、「女性の党、ポーランドは女性の国」「明るい未来のために、隠すことは何もない」などのスローガンの書かれた選挙ポスターが話題となった。このポスター製作について、グレツコウスカは「スーツを着ただんまり屋ばかり政界で古臭い固定観念を打ち破りたかった」と語ったという。
他にも、ビール愛好者党(ロシア、ポーランド)など、世界各地に様々な政党・候補者が存在する。海外旅行のついでに色々探し、訪問してみるのも面白いだろう。