小説『真・恋姫†無双〜外史の守り手〜』
作者:ブリッジ()

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萌将伝編第10話〜天下一品武道会、最強の師弟対決〜















第三者side

天下一品武闘会・・。

五胡を退け、和平の調印が結ばれた事により、武官や武人の武の必要性が少なくなった。だが乱世で磨かれた武をそのまま埋もれさすのは惜しい。その事から年に1度、魏・呉・蜀の国から腕自慢が集まり、その武を競い合う事になった。(第2回大会から五胡の国も参加)

第1回大会は飛将軍呂布がその圧倒的武を披露し、第1回大会の優勝者となった。

第2回大会は、下馬評では前回大会と同じく、呂布がその圧倒的武で再び優勝するだろうというのが大会前の予想であったが、いざ開催されると、呂布以外にその実力を示したのが張飛と楽進であった。張飛と楽進の両武将が前回大会の雪辱を胸に鍛練を重ね、挑んだ第2回大会。呂布・張飛・楽進が他の歴戦を武将を相手に次々と勝利を重ね、勝ち上がっていった。結果は準決勝で張飛は楽進に辛くも敗れ、その楽進も激闘の末、紙一重の差で呂布に敗れ、第2回大会は前回大会と同じく、呂布が制した。

第3回大会。どの武将も雪辱に燃える中、やはり勝ち抜いていったのが呂布・張飛・楽進の3名だった。順当に勝ち抜いていった3名が前回大会を上回る武を披露し、大会は大いに盛り上がった。結果は、準決勝で呂布が大激闘の末に張飛に辛くも勝利し、決勝では、第1回、第2回大会の王者である呂布を、楽進が遂に降し、新たな王者が誕生した。

そして今年、新たに第4回となる天下一品武闘会が開催される事になった。大会は順調に進み、歴戦の武将同士の熾烈な戦いが進み、2人の武人が決勝へと駒を進めた・・。





















※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※


「ただいまより、第4回天下一品武闘会、決勝戦を開催致します!」

「「「「おぉぉぉぉーーーーっ!!!」」」」

武闘会の司会者が、真桜の開発した拡声器を使い、進行を始めた。それと同時に怒号とも取れるような割れんばかりの歓声が鳴り響いた。

「まずは第3回大会の覇者にして、大陸一の拳法家、楽進ー、文謙ー!」

「「「「おぉぉぉぉーーーーっ!!!」」」」

名前を呼ばれ、凪が試合会場に足を進めた。

「続きまして、本大会が初参加です! 四国同盟の盟主にして、大陸の英雄、御剣ー、昴ー!」

「「「「おぉぉぉぉーーーーっ!!!」」」」

同じく名前を呼ばれ、御剣昴が試合会場に足を進めた。

「楽進選手は前回大会と同じく、並みいる強者を退け、準決勝で優勝候補の一角である呂布選手に勝利し、決勝へと足を運びました! 続きまして、御剣昴選手は英雄の名は伊達ではありません! 次々と強者を退け、同じく優勝候補の一角である張飛選手に勝利し、決勝へと進出しました! この両名、戦時中は敵同士でしたが、その関係は師弟関係だそうです! 師匠の威厳を示すか、はたまた弟子が師匠を超えるか、注目の一戦です!」

「「「「おぉぉぉぉーーーーっ!!!」」」」

「師匠、私はこうして師匠と相まみえるのを心待ちにしておりました」

「俺もだ、凪」

「この楽文謙、不肖の弟子ではありますが、この場を借りて師であるあなたを超えさせていただきます」

それを聞き、昴はフッと笑い・・。

「出来るかな? そうやすやすと超えさせるつもりはないぜ」

その問いに凪もフッと笑い・・。

「望むところですよ」

と、一言答えた。

「両選手が挨拶を交わしたところで、ただいまより、試合の方を始めさせていただきます!」

司会者の合図により、昴と凪が一定の距離まで下がり、昴が自身の村雨に手を置き、構え、凪が拳を握り、構えた。両者構えると、会場が静まり返る。

「それでは・・・、決勝戦・・・、始め!」

ボワァァァァン!!!

司会者の掛け声と同時に銅鑼が鳴らされた。これにより、第4回天下一品武闘会の決勝戦の始まった・・。


















・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・


昴side

「「・・・」」

銅鑼が鳴らされ、試合が始まった。

さてと、凪はどこまで強くなったかな? 俺は今大会の凪の戦いを一切見ていない。これは決して余裕をかましている訳でも凪を侮っている訳でもない。見たら面白くないからだ。2度に渡り、恋に勝利した事から凪の実力は本物。

さて、まずは・・。

「・・っ!」

凪に全力の殺気をぶつけた。

「・・・」

凪は俺の殺気を受けても異にも返していない。それどころか心なしか笑っているようにも見える。

成長したな。俺の知る凪なら今ので戦意を無くしていただろう。なるほど、度胸はよし。お次は実力を試してみるか・・。

「北辰流抜刀術・・・、疾・風!」

ドォン!!!

俺は氣を足に集中させ、凪に飛び込んだ。凪の懐に飛び込むと、一気に村雨を抜き、凪に斬撃を振るった。

ガキィン!!!

「・・・・ほう」

俺の最速の一撃、凪は自身の籠手の閻王で防いだ。

「師匠、手加減なら無用ですよ?」

「言ってくれるな」

ギィン!!!

凪が籠手で村雨を振り払い、俺は凪から距離を取った。

「では、次はこちらから行きます!」

ドォン!!!

凪が地を蹴り、俺に正面から飛び込み、右拳を振るった。

ブォン!!!

俺は凪の拳を右に避けた。

「まだまだ!」

凪は突き出した右腕を曲げ、右に避けた俺に肘打ちで当て身をした。

ガキィン!!!

俺は凪の肘打ちを村雨で防いだ。

「これからですよ! ・・はぁぁぁ!」

凪は拳を手刀に変え、手刀を連続で繰り出した。

ビュン! ビュン! ビュン! ビュン! ビュン! ・・!

俺は凪の両手から繰り出される手刀の嵐を避け続ける。凪の手刀は研ぎ澄ました氣を纏わせているため、その一撃は剣での一撃とほぼ同義。直撃すればたちまち体を斬り裂いてしまう。

ビュン! ビュン! ビュン! ビュン! ビュン! ・・!

凪は休む事なく手刀の繰り出し続けている。

「っ!」

パシッ!!!

俺は手刀の1つを選び、左手で凪の右手の手刀を捕まえた。

「いただき」

俺は村雨を凪に振り下ろした。

スッ・・。

凪は避けるでも手を外そうとするでもなく、俺に踏み込み、もう一方の左手を俺の胸に当てた。

何を・・・っ!? やばい!

俺は嫌な予感がして凪の手を離し、斬撃を止めて後方に飛び退いた。

ドォン!!!

凪の左手から何かが発せられた。

「ふぅ。」

「さすがは師匠。初見でこれを避けるとは、やりますね」

「間一髪だったよ。まさか凪が浸透勁を使うとはな」

浸透勁とは、氣を相手の体内に撃ち込み、相手の体の内側からダメージ与える技だ。

「驚いたな、浸透勁は教えていないはずなんだが?」

「はい。これは我流です」

「我流?」

「正確には華佗殿の五斗米道を見て思い付きました。五斗米道は相手の体内の病魔に氣を撃ち込み、病魔を滅する医術です。氣を癒す事に使えるなら、逆も出来るのでは? と思い、近隣の邑を荒らす熊や猪に試してみた所、内部にのみ損傷を与える事に成功しました」

・・驚いたな。理屈では凪の言う通りだが、だからといってそれで浸透勁を編み出してしまうとはな。

「さすがは、凪だ。浸透勁の前では屈強な筋肉も頑丈な鎧も無意味。・・だが、浸透勁は直接相手に触れなければ発動出来ない。俺の懐に2度も飛び込めるかな?」

「飛び込んでみせますよ。すぐにでも」

「くくっ、良いだろう、やってみろ、凪!」

「行かせてもらいます、師匠!」

ドォン!!!

俺と凪が同時に飛び出した。

ギィン! ドン! ドゴン! ガキィン! ・・!

俺達は縮地を用いて高速で動き回り、俺の村雨と凪の拳がぶつかった。

「はぁっ!」

凪が拳から氣弾を飛ばした。

「ふっ!」

ドゴォン!!!

俺は村雨の切っ先から氣弾を飛ばし、凪の氣弾を相殺した。

「ぐっ!」

「くっ!」

至近距離で氣弾をぶつけ合った反動で俺も凪もバランスを崩した。

「くっ! ・・ならば!」

凪が弾かれた反動を利用し、そのまま俺に背を向け、跳躍すると、サッカーのオーバーヘッドキックの要領で・・。

「猛虎・・」

足に氣を集中し始めた。

ちっ、反動を利用してさらにでかい氣弾を放つつもりか。体勢的に避ける事は出来ない・・、ならば・・。

俺も凪と同じく足に氣を集中させ、その場で構え・・。

「猛虎・・」

お互い、足に氣が充填され・・。

「「蹴撃!」」

ドゴォォォォォン!!!

両者の足がぶつかった。

「ぐぅっ!」

「ああ!」

両者氣弾の威力により大きく後ろに弾かれた。

「ふっ!」

俺は空中で1回転して体勢を立て直し、上手く着地をした。

「はっ!」

凪は1度地面に手を付き、バク転の要領で体勢を立て直し、着地をした。

「危ない危ない。まさかあそこで猛虎蹴撃とはな」

「師匠こそ、咄嗟に私の技を真似て、しかも私と同等の威力とは、恐れ入ります」

「体勢の差だ。宙に舞っていた凪と違い、俺は地にしっかり足が付いていたからな。・・さて・・」

強いな。伊達に恋や鈴々に勝ってないな。

「次、行くぞ、凪。ついてこいよ?」

「もちろんです、師匠!」

今一度、両者がぶつかった・・。






















※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※


観客side

ドン! ドゴォン! ガキィン! バギィン!

昴と凪が再び高速戦闘を始めた。武の心得がない者には両者の姿はほとんど見えていない。ある一角、そこには四国の将が集まっていた。

「こうやって改めて遠くから見ると、凪ってやっぱり速いね。私あれに付いていくの苦労するんだよね」

「恋も苦労する」

鈴々と恋が凪を見て感想を漏らした。

「いや、あれに付いていけるお前達の方が私にとっては驚きだがな」

「まったくだぜ」

愛紗と翠がそんな2人を呆れ混じりで言う。

「霞よ、お主ならアレに付いていけるのではないか?」

「付いていけるんと互角に戦うんは別物や。ウチにはあの2人と戦ったらあまりもたんやろな」

「ふむ、神速の張遼にここまで言わすか・・」

そうしてる今も昴と凪は高速でぶつかり合っている。

「しかし、凪は少々勝負を急ぎ過ぎなのではないか? あれではすぐに氣が尽きて・・」

「いや、あれで良いのかもしれん」

愛紗の言葉を遮り、祭が割って入った。

「氣の使い手同士の戦いは先に氣が尽きた方の負けじゃ。氣の総量は昴の方が上。戦闘経験もしかりじゃ。百戦錬磨の昴が凪より氣を使いきるヘマをせぬ以上、チマチマ戦っていてもいずれはジリ貧じゃ。ならば、凪に残された道は自身の氣が尽きる前に渾身の一撃を撃ち込み、勝敗を決する他はない」

「要するに短期決戦で戦うしかないって事か」

翠が祭の説明を聞いて頷いた。

「祭殿。祭殿はこの勝負、どう見ますか?」

愛紗が祭に尋ねた。

「うむ・・、身体能力、氣の総量、戦闘経験、全てにおいて昴が勝っておる、総合的に見れば昴が勝つじゃろうが、勝負はそれで決まるほど単純ではない。・・・お喋りはここまでじゃ。どうやら凪が動くようじゃぞ」

祭の一言でその場に居る将達が会場に目を移した・・。





















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※※※※


凪side

ガキィン!!!

私は拳を師匠の村雨にぶつけ、1度距離を取った。

「ふぅ」

さすがは師匠。簡単には隙を見せてはくれない。時間を掛ければ掛けるほどこちらが不利になる。私の方が全てにおいて劣っている以上、そろそろ勝負を掛ける他はない。

「行きます」

私がそう言うと師匠はニヤリと笑い・・。

「来い、凪」

それを聞き、私は跳躍し、掌に氣を集中させ大きな氣の塊を作り、それを回転させた。

「旋氣掌ーっ!」

そしてそのまま師匠目掛け、空中から突っ込んだ。

「そんな大技、当たる訳がないだろ?」

師匠は横に飛び去った。

「百も承知ですよ!」

狙いは師匠ではない!

ドゴォォォォォン!!!

私の旋氣掌が地面にぶつかった。その直後、そこを中心に大爆発が起き、砂埃や岩が宙に舞い上がった。




















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※※※※


昴side

凪が跳躍し、大規模サイズの旋氣掌を繰り出した。

「そんな大技、当たる訳がないだろ?」

俺は横に飛び、それを避ける。

「百も承知ですよ!」

ドゴォォォォォン!!!

凪の旋氣掌がそのまま地面にぶつかり、大爆発を起こした。

「何を・・・っ!?」

その直後、大爆発と共に砂埃が舞った。

これが凪の狙いか! こうも砂埃が舞えば凪を視認で捉えるのは不可能だ。だが、甘い。視認出来なくとも、気配で凪を・・・っ!?

「馬鹿な!?」

ドン! ドン! ドン! ドン! ドン! ドン!

凪の気配を捉えられない! 姿を消しているのではない。凪の動きが速すぎて正確に捉えられない! 先ほどとは比べものにならない。まさか七星閃氣を? ・・いや、あれは2度と使うなと凪に忠告した。凪がそれを破るとは思えない。ならば何故・・・!? そうか、旋氣掌が地面にぶつかった時、舞い上がったのは砂埃だけではなく、会場の岩も一緒に舞い上がった。凪の狙いは砂埃を舞わせて姿を消すだけではなく、舞った岩々を足場に縮地を繰り返し、俺が探知出来ない程の高速移動し、必殺の一撃を繰り出す事が凪の真の狙い。

「だが砂埃も岩もいつまでも宙に舞っている訳ではない。自ずと限界はくる」

仕掛けるその瞬間を狙い撃つ!

俺は村雨を構え、村雨に氣を込め始めた。

・・・・・・・・・・・・・・・・来た!

凪が俺に仕掛ける為に動きを僅かに止めた。ここだ!

「飛龍・衝撃!」

氣で作り出した龍を捉えた凪に撃ち出した。

ドゴォォォォォン!!!

龍は間違いなく凪を捉えた。

決まった・・。そう思ったその時。

トン・・。

「っ!?」

俺の腰を何かが触れた。

「やはり、視認が出来なければ師匠は気配を追うでしょう。気配で追えなければ氣を・・、予測通りです」

・・・そうか、岩々を移動している途中で人程の大きさの岩に氣を纏わせ、気配を誤認させ、本人は氣を断って移動し、俺が誤認した岩に飛龍衝撃を放ったのと同時に背後から俺に飛び込んだのか。

「これで、終わりです!」

ドォン!!!

凪が左手を右腕に添え、俺の体に氣を撃ち込んだ。





















※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※


凪side

ドォン!!!

師匠の背後を取り、氣を師匠の内部に撃ち込んだ。

勝った・・。

如何に師匠でも体の内部までは鍛えられない。

ガシッ!

「っ!?」

師匠が私の右手首を掴んだ。

「見事だよ。完全に裏をかかれた。我流で侵透勁を編み出したのもさすがだ。だが、体内に撃ち込まれた氣は自身の氣をもって体内で相殺出来る事は知らなかったみたいだな?」

「えっ・・」

「侵透勁は常に警戒していた。いつでも相殺出来る準備はしていた。選択を間違えたな。侵透勁ではなく、これを撃ち込んでいれば俺はかなりの深傷を負っていただろう」

師匠の右手に氣の塊が回転していた。

「くっ!」

必死に師匠の手を外そうとしたが外れない。

「これで終わりだ。旋氣掌!」

ドゴォォォォォン!!!

「がはぁっ!」

師匠の右手の氣の塊が私に撃ち込まれた。私はその威力で大きく吹き飛ばされ、反対側の壁にぶつかった。

「ぐっ・・、まだ・まだ・・!?」

どうにか立ち上がろうとしたその時、私の首筋に師匠の村雨が突き付けられていた。

「・・・・私の、負けです」

「しょ、勝者、御剣昴選手!」

「「「「おぉぉぉぉーーーっ!!!」」」」

司会者が宣言すると、観客が大いに沸いた。師匠はそれを聞いて微笑みを浮かべた。




















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※※※※


昴side

「「「「おぉぉぉぉーーーっ!!!」」」」

勝敗が決した同時に観客が割れんばかりに沸いた。

「ぐっ! ・・ゴホッゴホッ!」

俺は突如、口から吐血をし、村雨を杖代わりに体を支えた。

「師匠!?」

駆け寄る凪を手で制し・・。

「さすがにさっきの侵透勁、完全には威力を殺しきれなかった」

完全に不意を付かれたから対応が僅かに遅れた。何とかやせ我慢で誤魔化したけど限界が来た。

「ス〜・・ハ〜・・」

俺は1度大きく深呼吸をし、体と気持ちを落ち着けた。

まさかこれほど強くなったとはな。今日は俺が勝った。けど次はどうなるか・・、これはもう決まりだな。

俺は凪に告げた。

「凪。本日をもって俺達の師弟関係を終わりにする」

俺は凪に胸中にあった言葉を告げた。すると凪の顔が悲しみに歪み始めた。

「待って下さい! もっと強くなりますから! ですから捨てないで下さい!」

凪が俺の胸にしがみつき・・。

「お願いです・・。師匠が居なくては私は・・。お願いですから捨てないで下さい・・」

凪が俺の胸で子供のように泣きじゃくった。俺は凪の頭にそっと手を乗せ・・。

「そうじゃないよ」

「えっ・・?」

「破門だとか捨てるとかそういう事じゃない、もう凪は俺の教えを超えている。凪は俺の思う以上に強くなった。もう俺から君に教えられる事は何もない。つまり、免許皆伝、という事だ」

「免許・・皆伝・・」

「俺には流派とかそういうのはないから印可状みたいな物はないが、代わりに・・」

俺は1度咳払いをし・・。

「楽進文謙。本日をもって君に免許皆伝を言い渡す。たった今から俺達は師弟関係ではなく、共に競い合い、武の頂を目指す武人と武人だ。これからもよろしくな、凪」

俺が免許皆伝を言い渡すと凪の悲しみ涙が喜びの涙に変わり・・。

「はい! よろしくお願いします、昴様!」

凪が俺に抱きついた。



















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第4回天下一品武闘会。四国同盟の盟主、御剣昴がその栄冠を勝ち取った・・。











続く

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