小説『真・恋姫†無双〜外史の守り手〜』
作者:ブリッジ()

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第37話〜激突、最高対最強〜















昴「・・・」

星にトドメを刺そうとする恋の間に割って入り、対峙している。

恋「・・・」

恋も無言で構えている。

さてと、相手は愛紗と鈴々と星の3人を圧倒する恋だ。どう攻めるか・・。春蘭みたく安い挑発にはのらないだろう。・・・まあ、このまま睨み合っていてもしょうがない。とりあえず、真っ正面から切り崩す!

昴「はっ!」

俺は恋に飛び込む。

恋「ふっ!」

恋も同時に飛び出した。俺と恋はみるみる距離が縮まり・・。

ガギン!!! ギギギギギギッ・・!

俺の下からの斬り上げと恋の上からの振り下ろしが激突し、つばぜり合いが始まる。

昴「驚いたな。後ろに弾き飛ばすつもりだったんだがな」

恋「・・恋も同じ」

さすが恋だな。俺は一度距離を取り、再度恋に飛び込む。

ガギン! ガギン! ガギン!

数合に渡る斬り合いが繰り広げられる。

昴「はぁ!」

恋「ふっ!」

ガギン! ギギギギッ!

再びつばぜり合いが繰り広げられる。俺はスッと左手を下に下げた。

恋「!?」

左手の人差し指と中指で太ももにくくりつけられている朝陽を引き抜きそのまま恋に向かって斬りつけた。

ヒュン!!!

が、咄嗟に恋は後ろに下がり、それを避けた。

昴「よく避けたな」

恋「・・嫌な予感がした」

体が勝手に反応したってとこか。

昴「こういうのはどうだ?」

俺は村雨を手放し、朝陽と夕暮を上空に放った。

恋「? ・・っ!?」

恋が俺から目を切った一瞬に俺は地面に落ちるスレスレの村雨を拾い上げ、恋に飛び込んだ。

ガギン!!!

恋は寸前で俺の一撃を防いだ。

昴「やるね、けどまだまだ!」

ガギン! ガギン! ガギン!

恋「くっ!」

恋は戟の柄で俺の攻撃を防いでいる。

昴「これでどうだ!」

村雨を横一閃する。

ブォン!!!

昴「っ!?」

そこに恋の姿はなく、恋は高く跳躍していた。そのまま空中で一回転して戟の一撃を繰り出した。

ドゴーン!!!

咄嗟に後ろに下がり、それを避ける・・・が、恋は即座に体勢を立て直し、俺との距離を詰め、追い撃ちをかけてきた。

ブォン! ブォン! ブォン!

昴「ちっ!」

恐ろしい程の速さと破壊力を秘めた攻撃が俺を襲う。なんとか避け続けるがそれも限界に近づく。

昴「くっ!」

避けられないとみて、村雨で恋の一撃を受けたが、

ガキーン!!!

昴「うっ?」

村雨を弾かれてしまう。

恋「はぁ!」

恋の横一閃の一撃が俺を襲う。俺はそれを上体を後ろに反らし、避ける。そして、先ほど上空に放ち、俺のいる場所に落下してきた朝陽と夕暮を掴み、そのまま斬りつけた。

恋「っ!?」

ビュン! ビュン!

恋は後ろに下がりそれを避ける。

昴「逃がすかよ!」

下がった恋に間髪入れずに飛び込み、追い撃ちをかけた。

ギン! ギン! ギン! ギン! ギン!

恋「うっ・・・くっ!」

恋は必死に防戦する。戟は槍と斧の特性を兼ね備えた恐ろしい武器だが、懐に飛び込まれると防御しか出来ない。このまま一気に押し込む。そのつもりだったが・・。

恋「くっ!」

昴「っ!?」

恋が戟を短く持ち、体をひねり、コマのように回り一閃する。

ブォン!!!

恋「っ!?」

俺は跳躍し、恋の一撃を避けると、落下の勢いを利用し、朝陽を恋に叩きつける。

ドォン!!!

恋は横に飛んでそれを避ける。

昴「甘い!」

地面に刺さった朝陽の柄(つか)を支点にし、手首で体を回転させ、まわし蹴りを恋に浴びせる。

ガン!!!

恋「うっ!?」

恋は咄嗟に戟の柄で防ぐが体勢が悪かったため、若干後ろに弾かれる。

昴「ふぅ〜」

俺は朝陽と夕暮を鞘に戻し、先ほど弾かれた村雨を拾う。

これも対応するか。さすが恋だな。飛将軍呂布。黄巾の乱で単騎で3万を討ち取り、この戦でも愛紗、鈴々、星の3人を相手に圧倒するだけのことはある。・・・・・けど。

だけど・・・。

昴「恋」

恋「何?」

俺は自分の中の疑問をぶつける。

昴「恋はなぜ―――」


















昴「―――本気で戦わないんだ?」

















恋「っ!?」

先ほどから感じていた疑問。俺には恋が本気で戦っているようには見えなかった。

昴「何を遠慮してるんだ? それとも恐れているのか? 本気を出すことに。本気の自分を見られることに」

恋「・・・」

何も答えない。

昴「過去に恋を相手に凌げる者はいても対等に戦える相手なんていなかっただろう。それ以前に戦う恋を見て怯え、恐れを抱く者ばかりだったろう。それは敵も、そして・・・・味方や恋が守ろうとした者さえも・・」

恋「っ!?」

昴「誰だって避けられ、恐れられるのは辛い。本気を出すことで過去と同じ過ちを繰り返すことも・・・・。けどな、そんな心配は不要だ」

俺は両手を広げ・・。

昴「恋、今お前の目の前にいる相手はお前が全力をもってぶつかっても勝てない相手だ。俺は恋を恐れない。そして恋が優しい娘だというのも知っている。だから怖がらなくてもいい。お前の全てを俺にぶつけろ、恋! 俺が全部受け止めてやる!」

俺は俺が思っていることを、俺の思いを全て恋に伝えた。それを聞いた恋は・・。

恋「・・グスッ」

両の眼から涙を流していた。

昴「恋?」

恋「そんな・・こと・・言って・くれたの、昴が・・初・めて・・」

昴「・・・」

恋「皆・・恋のこと・・怖がった。守り・・たかった・だけなのに。皆。皆恋のこと・・化け物を・見る目で見た」

恋はずっと苦しんでいたんだな。強さもとある域を超えると周りが感じるのは恐怖だ。対等に戦える相手もおらず、知らず知らず自分の力に蓋をしたのだろう。

恋「ありがとう。恋、昴に会えて良かった」

恋は涙を拭い、満面の笑みを浮かべた。

恋「恋の本気、昴にぶつける。恋を見て! 全力の恋を!」

恋が構えをとる。

昴「っ!?」

その瞬間俺の体がズシッと重くなった。

これは恋の威圧感だな。それが俺にプレッシャーをかけている。さてさて、ようやく飛将軍呂布の本領が見れるわけだな。

俺も村雨を構える。

恋「ふっ!」

恋が10メートルはあろう距離をものすごい速さで詰め、一撃を繰り出した。

ガギン!!!

昴「ぐっ!」

その速さからくる一撃を堪えきれず、後ろへ大きく弾かれた。

ズササササッ!

昴「ふぅ」

何て一撃だ! 手がすごい痺れる。何とか防いだものの、受けきれずに弾き飛ばされてしまった。それ以前にあの距離を一瞬で詰めやがった。これが全力の恋か。・・・なら、こっちもきっちり返礼しないとな。

ドォン!!!

俺は縮地で一気に距離を詰め・・。

ガキーン!!!

恋に一撃を浴びせる。

恋「ぐっ!」

恋も俺の一撃の勢いを殺しきれず、後方に弾かれる。

恋「・・・」

恋が体勢を立て直し、構え直す。

改めて挨拶は済んだな。・・・それじゃ・・。

昴・恋「行くぞ(行く)!」

俺と恋が同時に飛び込み・・・・ぶつかった。















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※※※※


春蘭side

春「何だ、これは・・」

私は華琳様の命により、張遼を捕縛するため、張遼隊に突っ込み、張遼と一騎討ちを果たした。何合か斬り結び、そして説得の末、張遼は華琳様に降った。その後、袁術の軍が呂布の隊に押し込まれているため、救援のため秋蘭と共に隊を率い、呂布の隊に切り込んだのだが、切り込んだ先、そこには昴と呂布が壮絶な一騎討ちをしていた。

ガギン! ガギン! ガギン!

昴と呂布の得物が交差する轟音が戦場に鳴り響く。

春「これが、呂布なのか・・」

昴の強さは良く知っている。何せ何度も戦い、そして何度も負け続けのだから。今その昴と互角に戦っている呂布の姿を見つめている。

張遼「あないな恋は見たことない・・」

春「霞・・」

張遼「ウチも恋とは何度か模擬戦をしたことはある。勿論勝てへんかったがあそこまでの強さやなかった」

霞も見たことがない姿なのか。

秋「・・・これが昴達のいる領域か」

昴のいる領域。私が目指すべき領域。

春『いつか必ずお前の領域にまで辿り着いてみせる!』

以前に昴に宣言した言葉。

春「私はまだ昴に追いつくどころか、背中すら見えていない・・」

秋「姉者・・」

果てしなく遠いその領域。見れば見るほど私との差を痛感させられる。しかし・・。

春「だからこそ、目指し甲斐ある。常に私の遥か前に居てくれる。武人として私は幸せなのかもしれないな」

秋「姉者・・・ふふっ、姉者の言う通りだな」

張遼「惇ちゃんも妙ちゃんも前向きやな。けど・・ホンマやな」

今はこの目に焼き付けよう。上の領域の戦いを。















※※※※※※※※※※※※※※※※※
※※※※


雪蓮side

呂布の軍を袁術ちゃんの軍に引き込むことに成功し、今は袁術ちゃんの救援に来たのだけれど・・。

雪「言葉が出ないわね、これは」

明「すごいです・・」

祭「相変わらず驚かせるのう」

思「・・・」

祭「思春よ、どうした?」

思「いえ、あれに勝とうとしていたと思うと・・」

祭「まぁ気持ちは分からんでもないが・・」

冥「どうしたの雪蓮? いつものように熱くならないのか?」

雪「勿論熱くなっているわよ」

半分ね。でももう半分の私はどんどん冷静になっていく。悔しいけど今の私じゃ割って入ることは出来ないわね。

雪「祭。この一騎討ち、どう見る?」

祭「うむ、今は均衡が保たれておる。しかし、体力では呂布が先に尽きるであろう」

雪「なら昴の勝ち?」

祭「一概にそうとも言えませぬ。昴は自身の氣をもって身体能力を強化し、戦っておる。昴の戦いぶりを見る限り、自身の体力よりも先に氣の方が先に尽きるであろう」

雪「つまりは・・」

祭「この一騎討ち。どちらが勝つかは皆目検討がつきませぬ」

雪「そう・・。でも私は何となく分かるかな」

冥「ほう、それは是非聞きたいな」

雪「言わなくても分かるでしょ? とりあえず、じっくり見学しましょ?」

私の言葉に皆が昴達の一騎討ちに再び目を移す。

ふふっ、やっぱり昴は最高ね。これは意地でもものにしないとね♪ 私も昴の戦いに集中した。















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※※※※


昴・恋side

ガギン! ガン!

全力でぶつかり初めてから軽く十合を超えた。

昴「(くっ! 氣で身体能力を強化して、縮地で目一杯動いてるのに俺の速さについてきやがる!)」

恋「(速い、昴の動きについていくので精一杯!)」

ガギン! ドン! ギン!

昴「(このままじゃ俺の氣が尽きちまうな)」

恋「(恋が先に疲れきっちゃう)」

尚も斬り合い続く。

昴「(でも・・)」

恋「(でも・・)」

昴「(今すごい楽しいな!)」
恋「(今すごく楽しい!)」

ガギン!!!

2人の間に距離ができる。

昴「ははっ! なかなかやるじゃねぇか!」

恋「昴、すごい!」

2人の胸の中に今渦巻いているのは純粋な喜びだった。

昴「まだまだ行くぞ、恋!」

恋「うん!」

ドォン!!!

2人は地を蹴り、ぶつかり、再び壮絶な斬り合いが始まった。















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※※※※


星side

星「これは・・」

愛「なんという戦いだ・・」

鈴「すごいのだ!」

主に言われ、愛紗と鈴々のもとに向かい、今主と呂布の一騎討ちを見届けている。序盤は主が若干押していた。2人を取り巻く空気が変わると、壮絶な斬り合いが始まった。

愛「我らは3人がかりで呂布の本気すら引き出せなかったのか・・」

鈴「・・悔しいのだ」

星「・・・」

私も、そして愛紗と鈴々もまだまだということだな。

星「しかし呂布のあの強さ、我ら3人を手玉に取り、主と対等に戦うあの強さ、正に最強の武だな」

愛「何をのんきなことを! 星、貴様はご主人様が心配ではないのか!?」

星「案ずるな。呂布の武が如何に最強足り得ようと、問題ない」

鈴「どういうことなのだ?」

星「呂布が最強の武の持ち主なら我が主の武は最高の武。呂布が如何に最強でも最高には敵わぬ」

愛「星・・」

星「主を信じろ。我らの主を」

主よ、しかとこの目で見届けさせていただきます。そしていつか主のいる場所へ・・・。
















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※※※※


昴side

昴「はぁぁぁ!」

ガギン! ゴギン!

恋「ふっ!」

ギン! ガギン!

依然として斬り合いは続き、均衡は保たれている。

ギィン!!!

俺は距離を取った。

昴「ふぅ、楽しいな」

恋「ハァ、ハァ、うん、楽しい」

昴「けど・・・それもそろそろ終わらせないとな」

恋「っ!? どうして・・」

昴「戦の勝敗が完全に連合に傾いてる。このまま続けても多分、邪魔が入る」

袁紹と袁術辺りは空気読めなさそうだし。

昴「それに、恋もそろそろ限界だろ?」

恋「ハァ、ハァ、ん・・」

恋は肩で息をしている。

昴「かくいう俺も氣がそろそろ尽きそうだしな」

恋「残念・・」

昴「次で終わらせる。俺の取って置きの技を披露する。恋、付き合ってくれないか?」

恋「・・うん。分かった」

昴「よし。それじゃ・・」

カチン・・。

俺は村雨を鞘に戻した。

恋「?」

昴「こういう構えの技なんだ」

俺は半身の構えをとる。

恋「ふっ!」

恋は後ろ飛び、体の重心を前に置き、

恋「行く!」

ドォン!!!

地を全力で蹴り、俺に飛び込む。大きく助走をとり、突進の力と全身の力を利用して俺にぶつけるのだろう。恋がどんどん俺に迫る。

昴「北辰流抜刀術・・」

昴「双・龍!」

村雨を一気に引き抜き、鞘の滑りで加速した一撃を恋にぶつける。

ギィィィィィン!!! ギギギギギッ・・!

昴「ぐぐぐぐっ!」

恋「うぅぅぅ!」

渾身の一撃がぶつかり合い、壮絶なつばぜり合いが行われる。

昴「ふっ・・」

恋「っ!?」

昴「うぉぉぉぉー!」

全身全霊の力を体から搾りだし、そして、村雨を振り切った。

ガキィィィィン!!!

恋の戟が後ろに弾かれる。

愛「やったか!」

星「いや、違う! 呂布は受けきれないと見て主の一撃を後ろに逃がしたんだ!」

愛「まずい! ご主人様は隙だらけだ!」

鈴「お兄ちゃん!?」

恋は体勢を立て直した。

恋「恋の勝ち『いや、負けだ。』っ!?」

昴「はぁぁぁ!」

左手の鞘を引き抜き、逆手のまま恋の脇腹に・・。

ドゴォッ!!!

恋「がはっ!」

ぶちこんだ。

恋は弾かれ、そして地に伏した。

昴「北辰流抜刀術、双龍。たとえ、一匹の龍を防いでももう一匹の龍が噛みつく。これが双龍だ。ま、もっとも、恋程の相手じゃ、初見殺しだろうがな。・・・俺の勝ちだ、恋」

「「「「「オォォォォォ!!」」」」」

その瞬間戦場を激しい歓声が鳴り響いた。気付かなかったが、いつの間にか多くの将兵が観戦していたようだ。

恋「ぐっ!」

恋は戟を杖代わりに立ち上がり、俺に歩み寄る。もう戦う力は残されていないだろう。

恋「負け・・ちゃった。でも・・・楽しかった」

昴「また戦ろうな、恋」

恋は満面の笑みを作り、そして・・。

ドサッ!!!

倒れた。

それと同時に・・。

?「恋殿ー!」

昴「ん?」

呂布隊の残党が雪崩込んだ。俺達の周辺は再び混乱し始めた。

ね「恋殿! しっかりするのです!」

昴「心配するな。命に別状はない」

ね「お前は!」

昴「久しぶりだな・・・・キキ」

ね「何処の魔女ですか!?」

何で知ってんだよ。

昴「冗談だよ、ねね」

ね「ぐぐっ! やはりお前なのですか、御剣昴!」

変わらないな。ねねは。

ね「呂布殿を担ぐのです」

「はっ!」

兵の1人が恋を背負う。

ね「見逃すのですか?」

昴「あいにく、追撃をかける余裕はない」

ね「ふん! ・・皆の者、混乱している内に撤退するのです!」

「「「了解!」」」

呂布の隊が撤退を始める。ねねが俺に振り返り・・。

ね「今日は恋殿の負けなのです。でも次は必ず恋殿が勝つのです! 首を洗って待っているのです!」

昴「ああ、分かったよ。またな、ねね、恋」

ね「ふん!」

ねねとその他の呂布の隊の兵は戦場を離脱した。

昴「さてと・・」

愛紗達が心配だな。俺は、3人のいるところへと向かった。













・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・


愛「ご主人様!」

鈴「お兄ちゃん!」

星「主よ」

昴「よう、ただいま」

愛「ご無事で何よりです!」

鈴「お兄ちゃん、すごいのだ!」

星「やはり私の目に狂いはなかった」

3人が俺へと歩み寄った。良く見ると3人供傷だらけだった。

昴「皆じっとしていろ」

俺は内功で1人ずつ傷を癒した。

愛「傷が!?」

鈴「気持ちいいのだ!」

星「何度見ても驚きますな」

よし、だいたいの傷は塞がったな。

昴「これでよし! ・・・・けど今ので完全に氣を使い果たしたから・・」

愛「?」

鈴「?」

星「主?」

昴「この後のことは桃香と朱里と雛里を交えて決めてくれ。それじゃ、後は・・」

ドシーン!!!

昴「頼む」

愛「ご、ご主人様ー!?」

鈴「にゃにゃー! お兄ちゃん!?」

星「主ー!」

あぁ、力が抜ける・・。けど久しぶりに―――














楽しかったな。













俺は意識を手離した。

虎牢関の戦い。そして呂布との戦いが終結した。











続く

-39-
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真・ラジオ恋姫†無双 Vol.3 再編集版
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